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…最近は他愛もない事ばっかり書いていますがお付き合い願います(笑)。

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詰パラ4月号

先日「最後の」週刊将棋と最新の詰パラ(2016年4月号)が同時に届いた。週刊将棋は読んでいなかった(そもそも将棋から離れていた)時期を除いても20年くらいは読んでいて、貴重な情報源だったのでなくなるのは時代の趨勢とは言え寂しいと言わざるを得ない。
…が、今回の記事の主役は詰パラの方。最近は創作を全くと言っていいほどしていない(時間が取れない)のだが、手数の短いもの(キッズルーム、保育園、幼稚園、ヤン詰くらいまで)は棋力維持?のためにできるだけ解くようにしている。

今月号は手に取った瞬間に「…ん?」と思った。その理由は表紙詰将棋。
「この詰将棋と非常に似ている作品を見た記憶があるのだが…」
どこで見た(載っている)作品か、はハッキリと覚えていたのですぐに確認を取る。すると…
イメージ 1

…「似ている」どころではない。なんと全くの「同一作品」であった。載っていたのは平成20年に出版された谷川浩司九段の作品集「光速の詰将棋」。

これを見た人の中には
「…パクリじゃん」
と思った人もいるかも知れない。特に最近はパクリ(盗作)という行為に対して過敏なので。しかしこれは99.999%「偶然の一致」だと思う。詰将棋というものは他の創作物と違い作ってどこかに掲載されてもそれが金になるわけではない(※1)し、意図的であれ偶然であれ過去の作品と同一の、あるいは酷似した作品には「作品価値」がつかない。つまり「故意にパクる意味がない」のである。それにもし仮に何らかの理由(想像がつかないが)で過去の作品をパクろうと考えたとして、数多ある作品の中ら何だってわざわざ十七世名人(にして看寿賞作家)の作品を選ぶというのか

人間の考える事なので時には「たまたま作意や趣向(手順、形、使用駒、など)が一致した作品」を作ってしまう事もある。ましてや今回の作品のように初形がシンプル(駒が4枚)だったり条件付けが厳しかったりする(※2)と一致率は高くなると思う。しかし一致率が高かろうが低かろうが基本的には「早い者勝ち」なので(※3)、自分の作った作品に同一作品があるとわかっていればどこかで発表(詰パラなどに投稿)しようとは思わない。しかし作り手も、そして掲載作品を選ぶ編集部の人も人間なので古今東西全ての作品を把握している、なんて事はあり得ない有志によるデータベースがある事はあるが、こちらも全作品をカバーしているわけではないし(このデータベースに冒頭の作品、というより「光速の詰将棋」の作品は収録されていない)、そもそもこのデータベースの存在を知らない詰将棋作家だっていないとも限らない(年配の作家はおそらく知らないと思う)。今回のように実際詰パラを毎月読んでいると年に1作くらいの割合で過去の作品と同一作、あるいは極めて似た作品を載せてしまっている(結果稿でその事をお詫びしている)ように思える。
…正直これは「仕方ない」と思う。これが大きな金が動く業界ならともかく詰将棋は基本的に「金の発生しない趣味の世界」なので、よっぽど物好きなスポンサーでも出てこないと金銭的にも人員的にもあまり細かいチェック体制はしけないと思う(※4)。これに関して何か力になれる事があれば、なんて思う事もあるが、今の自分にはそのための時間も金もない…(苦笑)


※1…連盟経由でプロ棋士に詰将棋創作を依頼すると「原稿料」が発生するが。

※2…例えば下の作品。
イメージ 2
このような「初形で玉・金・銀の9枚を盤面の隅に固めた作品」はそれこそ「これ以外にあり得ないんじゃないか?」というくらい成立する条件が制限されている。そのせいかこの作品は(前述のデータベースで探すと)15年の時間を経て2人の人間が全く同じ作品を(詰パラで)発表している

※3…もし詰パラ編集部に「同じタイミングで同一作品が届いたら」どうするつもりなのだろう… といらぬ心配がよぎる(笑)。

※4…世に出た後なら自分のような「第三者」による指摘はできるが、それは「チェック体制」とは違うと思う。

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