Cafe 『La bussola nella vita』旧舘

紅茶、小説、HMKUについて書いてます♪ こちらは旧舘のほうでございます。詳しくはトップの記事を・…

HEAVENS KINGDOM

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HEAVENS KINGDOM(1)

「おい、どうした!? 剣先下がってきてるぞっ」

 ミレットの町から、威勢のいい声が聞こえる。そしてその後に剣と剣の擦れ合う音が。

「まだまだぁ!!」

 町の中の訓練場にその姿は有った。

「ほら、上半身に隙が出来てる! 剣や盾だけで全身を防ごうと考えるな! 体全体でかわすんだよ!」

 しゅん、と風を切る音。生徒とおもわれる茶髪のつんつん頭が引っ込む。つんつん頭の少年はすかさず

前に踏み込んで師匠に斬りかかった。が、軽く剣で弾かれる。

「くそっ」

「一発で相手に致命傷を与えようとするんじゃない! 手数で崩して正確に急所を突く!」

 言いながら師匠が突きを繰り出す。少年のほうは慌てて体をよじった。

「わかってるよ! そんくらい!」

 

 延々続く彼らの稽古を見守っているのは二人。一人はひげを蓄え、恰幅のよい体をした男。もう一人は

明るい、茶色のような、ブロンドのような髪色をした蒼い瞳の女。

「……もう、あれから6年か」

 髭の男が言う。

 その言葉を聞いて、女のほうも唇に手を当ててこう言った。

「うん、そうなるね」

「はやいものだな」

「うん」

 いつしか稽古の音が聞こえなくなった。ふと顔を上げてみると、稽古の終わった二人がこちらに歩いて

きている所だった。

「お疲れ様、ヴェルデ師匠」

 そう呼ばれた男は、苦笑しながら言葉を返す。

「セフィ、その呼び方はよしてくれよ」

「えっへへ〜」

 屈託のない笑い声が心地よく響いた。

 その隣では髭男が一巡りほど若い少年に声をかけている。

「ファン、お前また一段と上手くなったんじゃないか?」

「そうかな。でも、それでもまだ師匠にはかないっこないんだよ兄さん」

「そりゃ師匠はあの災厄を退けた張本人なんだからな。敵わなくて当然さ」

そう髭男がいった言葉に対して、ヴェルデが言葉を返した。

「だから、イルクもそういうことをあんまり言わないでくれ」

「あ、照れてる」

 隣で笑っていたセフィが言いながらヴェルデの顔を覗き込む。

「もう、まいったな」

 仕方なくヴェルデも笑う。




 ――ここ、ロードミゲールは、絵に書いたように平和だった。6年前に何があったかなど誰も想像でき

ないほどに、平和で、幸福な生活を皆送っていた。

今、この瞬間までは――

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補足説明です。 巨大な災厄の後、見事に復興し、平和な生活を送っていたミレットと言う町から冒険が始まります。 しかも、今回の主人公はヴェルデ君ではなく(登場はもちろんしますが)若干15歳のファン君! なんてったって15歳ですから、そりゃもう色々恋とか笑いとか盛りだくさんにできる予定ですw シリアスももちろん有りますのでご安心をw

2007/4/9(月) 午前 0:44 Ron


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