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「今日は何して遊ぶよ?」 「この前は河原に行ったよね。正直この辺は遊び尽くしたからなぁ」 「そうねぇ。あ、そうだ! この前お母さんが言ってたんだけど、この町の東に、綺麗な花の咲く洞窟が あるんだって!」 15〜6の少年が口々に話している。その中にあのつんつん頭も含まれていた。 「ね、行って見たくない?」 最初に提案したショートカットの女の子がみなの返答を催促する。 「そうだな、皆、今日はクレアの言ってる所に行かないか?」 「珍しくファンが乗り気じゃん。今日は雨でも降るんじゃね?」 提案に乗ったファンの言葉に、まさにいがぐり頭な少年が突っ込みを刺す。その隣の小さい少年がさらに 追い込みをかけた。 「まあ、ファンって言ったら大抵剣の話しか女の話しだもんな。あ、そうか。今日行きたいのも愛しのあ のコにその花を贈りたいからだろ♪」 「ち、ちがうよ! しかもあいつとはそんなんじゃねえし。第一ここでいつもみたいにだべってても仕方 ないだろ」 必死に反論する。が、それはさらに彼らを面白がらせるだけだった。 「え、俺はあのコって言っただけだし〜」 「ねぇファン君、あのコって、誰よ?」 「あ、わかった!あの雑貨屋のところで働いてるおねーちゃんだ!」 「ち、違うって! ほら、いくんだろ!? じゃあさっさと行くぞ!」 そう言ってファンは一人町の外へと駆け出した。それを追いかけて二人、三人と駆け出していく。 「ねぇファン! 待ってよ!」
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HEAVENS KINGDOM
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