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ばっどさまの第5回、ついについに来ましたよ! 今回のテーマは「仮面」です。 では早速行きましょうか! 「ああ、父上! どうして反対なさるのですか!」 割と高めの男の声が、ホール上の建物に響きわたる。謁見の間に座っている国王らしき人物がその男の 問いに答えた。 「きまっとるであろう! そやつは魔女じゃ! 結婚したら最後、わしらの生き血を残らずすするような 女との結婚を、わしが許すはず無かろう!」 「父上! そのような言い方はおやめください! 私は、彼女がたとえ魔女だろうと、心の底から愛して いるのです! 今更どう言われようと、この心のたぎりを消すことなどできません!」 二人が言葉でもめる間に、一人の紅いドレスをまとった美女がたたずんでいる。 「…………」 「いかん! いかんと言ったらいかんのじゃ!」 不意に、その美女が口を開いた。 「……もう、いいのよエドワード。」 「!? 何を言っているんだアシュリー! 二人で……二人で一緒に式を挙げようって、そう誓いあった じゃないかっ!」 精一杯の口調で、エドワードはアシュリーに語りかける。が、彼女の表情はすぐれる事はなかった。 「……でも、もう私、あなたがこれ以上傷づくのを見ていられないの……」 そういって、アシュリーは国王のほうへと向き直った。 「お父さま。このたびはたいへんなご無礼、申し訳ありませんでした。私はもう、故郷へと、帰ります。 二度とあなたの土地を踏むような事は致しません」 深深と、頭を下げる。 「アシュリー!」 「よかろう。ふん、魔女でもそれなりの礼儀心はあるようじゃの。本来ならここで火あぶりの刑に処すつ もりだったのじゃが、気が変わった。もう帰って良いぞ」 「父上!! なんて事を!」 「いいのです、エドワード。やはり、私たち人間と魔女は、互いに相容れぬ存在……。仕方のない事、な のでしょう。」 魔女は体を翻し、謁見の間の出口へと体を向けた。彼女が身にまとっている紅いドレスがぶれて、まる で鮮血のように見える。風を切るような音がした。 そして、それは見間違いではなかった。 彼女の体がゆっくりと地面に沈む。エドワードには何が起きたのか見当もつかなかった。 「アシュリー!!」 エドワードは急いでかけより、アシュリーの体を抱き起こす。 「アシュリー、アシュリー! お願いだ、目を開けてくれ! もう一度、私の名を呼んでくれ……!」 くくく、と気味の悪い笑い声が響き渡る。そちらを見ると、国王が自動弓を抱えて笑っていた。 「……火あぶりはやめて、弓で打ち殺すことにした。そのほうがより他の魔女へのみせしめとなるであろ うて」 エドワードはその言葉を聴いた瞬間、はじけたように体を起こし、国王へ向き直った。 「父上、私はあなたを許さない!!」 エドワードが腰の刀を抜き、床を蹴って父親へ斬りかかる。同時にエドワードの左胸に激痛が走った。 「かはっ」 あまりの痛みに眩暈がし、エドワードは床に片膝をついた。 「おまえも哀れよのう。おまえ自身に罪は無いが、今となってはちと邪魔なのでの。怨むなら出来の良か った次男、この王国の時期国王を怨むのじゃな」 国王がエドワードに向かって満面の笑みを浮かべた。 「く、くそう……。アシュリー、すま……ない」 意識が朦朧とし、そのままエドワードは床に倒れこむ。床についている左頬が妙に生温かい。 「では、エドワードよ。お別れだ」 国王は自動弓に矢をつがえ、エドワードの頭を狙う。国王のその顔は、狂気の笑みで満ち満ちていた。 「ふ、ふふ、ふははぁ!!! やった、やったぞ! これでわしの永……えんの……」
とてつもないオーラに気付き、国王が振り返る。その目線の先には右胸に矢の刺さった女がいた。さっ
き、自分がこの手で殺めたはずの、あの女が。「き、貴様……! なんで」 そこまで言うと同時に、国王が後ろへ吹き飛んだ。 「ま、待て……! わしが悪かった! 何でも、何でもするから命だけは……」 ゆっくりと、煙の中を足音だけが近づいてくる。 「頼む! なんでも好きな物を与える!だからわしのいの」 「欲しいのは貴様の命だ」 「そう! 命でもなんでも……え?」 「有り難く、頂戴する……」 国王の断末魔が響き、そして静かに、何も聞こえなくなった。 数刻の後、辺りが暗くなり、ブザーがなる。そして頭上から真紅の布が下りてきた。 「え〜、皆様いかがでしたでしょうか。この春公開のエルディニア国の波乱劇! 是非是非劇場のほうに も足を運んで見てください。なお、当先行上映会の――」
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すみません^^; 入りきらないので2に続きます^^;
2007/4/20(金) 午後 9:51
ばっどさんのトラックバックから参りました。演劇だったのですか。実話だと思って読んでおりました。すぐに続きへ行きます。
2007/4/20(金) 午後 10:03 [ - ]
ばっどさんのところから来ました〜。次気になるので、2へ行きます〜。
2007/4/20(金) 午後 10:12
Argyleさま^^ そうなんです。実は演劇だったのですよ^^; ファンタジーと現代、両方が書きたかったのでこういう形になってしまいました^^;
2007/4/20(金) 午後 10:17
3.5次元さま^^ 有り難うございます^^ 気になって頂けましたか^^w ……にしても、制限5000文字は少ないよ……^^;
2007/4/20(金) 午後 10:19
とりあえずTBしときます
2007/4/20(金) 午後 11:08
少し大げさなセリフ・・・と思ったらお芝居でしたか。次に行きます^^確かに5000文字はキツイ事ありますね。
2007/4/26(木) 午後 8:28
そうなんです^^ 実はお芝居だったのですw 5000文字、気にせず書くといつのまにか越してるんですよね……
2007/4/26(木) 午後 10:22
お邪魔してます。始まりのセリフ、リア王っぽいかなと思って見てました。自動弓と言うのがいいですねえ。後半は何となく、タニス・リーの世界を連想して・・・・では次ページへ。
2007/5/2(水) 午後 9:49 [ dea**zar*tom* ]
こんにちは^^ そうですね、オリジナルで書いたつもりだったんですけど、どことなく何かに似てるかんじもしますかね^^;
2007/5/3(木) 午前 7:56
はじめまして。ばっどさん経由で読ませていただきにきました。次へいきます^^
2007/5/8(火) 午後 5:01 [ - ]
れゆな様、初めまして^^ お返事が遅くなってしまいました^^;次へ〜☆
2007/5/9(水) 午後 11:05