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4番・村田の打棒を生かすためにも、1、2番には足を絡めた攻撃を期待したい【写真は共同】

小野俊哉  スポーツナビ

プロ野球データコラム 
2008年6月25日(水) 
■ほしい1、2番の足を使った攻撃 

 今季の横浜は、交流戦終了時点で首位の阪神に23.5ゲーム離されて最下位と苦しい戦いが続いている。19勝45敗1分の勝率2割9分7厘は、東北楽天の初年度(65試合時点で18勝47敗、勝率2割7分7厘)とほぼ変わらない成績だ。

 この原因としてまず考えられるが、打線の得点効率の悪さだ。チーム打率は巨人や中日を上回るリーグ3位の2割6分5厘と健闘しているものの、1、2番の得点数が両リーグ最少の61、ほか11球団が2桁に達する盗塁数もわずかに4。足を絡めてチャンスをつくることができていない。これがクリーンアップの合計打点が98打点(12球団中11位)と低いことにもつながっている。4番・村田修一はリーグ1位タイの19本塁打、3番・内川聖一も打率3割7分0厘で首位打者と中軸が好成績を収めているだけに、ここを改善することで得点効率を上げたいところだ。そこで、1番を盗塁の苦手な金城龍彦からここまで3盗塁を記録している大西宏明に戻し、2番も出塁したらうるさい野中信吾や藤田一也、あるいは石川雄洋を使うと面白そうだ。

■先発に勝ち星をつける試合運びを 
 また、これまで横浜の先発投手は、5回以前に降板した試合が両リーグ最多の21試合と不安定だった。これは、三浦大輔や工藤公康が負傷で1軍登録を抹消されていることが大きいが、打線の援護がなかったことも無関係ではない。
 横浜は1−6回までは139得点、打率2割5分7厘とセ・リーグで最も打てていない。さらに、1−6回の得点イニング度数(0点で終わらなかったイニングの数)も87と両リーグ最少。これが先発投手の成績が10勝37敗と振るわなかった一因にもなっていそうだ。打線が機能するようになれば、中盤までの得点が増え、先発投手が楽に投げられるだろう。  
 
 防御率4.65と打ち込まれていたリリーフ陣も、吉原道臣が6試合に登板して無失点、トレードで獲得した石井裕也も2試合を投げて無失点と改善されつつあり、クローザーには寺原隼人が定着してきた。打線も7−9回になるとリーグ最多の95得点を挙げ、22本塁打、長打率4割2分0厘と活発になるなど、試合終盤に強さを発揮している。それだけに、1、2番に走れる選手を置くことで試合序盤での得点効率を上げ、先発が勝ち投手になるような試合運びをしていきたい。

<了>

小野俊哉
スポーツ・アナリスト。岡山県出身。早大卒。スポーツ・アクセス代表取締役。運営のHP『プロ野球プラス』では、コラムやプロ野球の全選手データ検索を公開中。プロ野球、メジャーの楽しみ方をファンに提案している。2008年1月『イチロー4割の条件は?プロ野球&メジャー大記録の裏側』(宝島社)を執筆、出版。湘南ビーチFMでは、毎週月曜「スポーツここだけの話」のレギュラー番組を持つ。また『プロ野球マスターズリーグ』、『茨城ゴールデン・ゴールズ』の公式試合記録を配信。萩本欽一監督をサポートしている。

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