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東京想い出物語第5弾
「くそったれ!大人の世界〜パート1〜」
注:写真と記事に関連はありません。
東京に住んで2年目にアパートに異変が起きた。
そこは1階(俺が住んでいた)が半地下で洗濯物を干していると目線に
通り過ぎる人の足が見えるという
それでもなんとか日は当たるようなところだったが、
1K(5.5畳とキッチン、ユニットバス)、
駅から徒歩3分、造りはあたかもマンション
(アパートとマンションの区別がわからないが)
この東京想い出物語第3弾にでてきたとおり
屋上もあり、(勝手に入ってはいけなかったけど)
そしてエレベーターもありと
それでいて(確か…)58,000円という
今考えてもお得な物件だったと思う。
こっちに住むいとこのおじさんに一緒に探してもらった物件だった。
異変というのはまずオートロックになった。
確かにしつこい新聞勧誘やら何やらと訪れてはいたが
そんなに苦ではなかったし俺には必要のないものだった。
そして玄関を出た方に仕切りが出来た。
半地下なので確かにそこからの侵入は出来る状況だったが
別にそこから人が入るのも鍵の管理さえしてりゃ
泥棒など入りそうもなかった。(入られても持っていかれるような高価な物もなかったし)
と俺は何一つ求めていないが
まぁ無いよりあったほうがいいわなと
そのアパートはグレードアップしていったのである。
そしてある日
電話が掛かってきて「お話がありますので」と呼ばれたのである
引っ越してきたとき、そこの大家さん、
旦那さんはケントデリカットのような眼鏡をかけていて温厚そうな人で
奥さんはのほほんとした感じの人でなんかいい夫婦だなって思っていたが
電話先の相手は若い声だった。
呼ばれて大家が住んでるはずのそのアパートの最上階の部屋に
入ると、何やらそこはどこぞの会社の寮のようになっていた。
スーツを着たサラリーマン風の男が数名。
このうちの一人(以下 サ)が俺にお茶を出し
こう言いはじめた。
サ「○○さん、あと2ヶ月でここの契約切れますよね。」
俺「はい」
サ「実はこの建物をうちの会社が買い取りまして、見てのとおりオートロックやその他の整備をしたわけですよ」
俺「はぁ…」
サ「そこで家賃の方を70,000円に値上げしてお貸しすることになるんです。」
俺「……(70000円!?)」
サ「契約を更新していただければ今後も住めますがどうしますか?」
俺「まぁ、いきなりなので…でも70,000円では無理ですね。」
サ「一応あと2ヶ月の契約ですが、引越しやら何やらとあると思われますので3ヶ月は猶予を差し上げたいと。」
俺「はぁ…(何が猶予じゃい)」
サ「確かにいきなりなので返答は後ほどで結構ですよ。」
俺「いや70000円は無理なので出来るだけ早く引っ越します。(怒)」
サ「そうですか」
ということで部屋を出た瞬間
何とも言い難い悲しい気持ちになったのである
―あのやさしそうな大家さんはどこへいってしまったのだろう―
大人の世界というものを勘ぐりながら悲しくなり…
思い出深きこの部屋を出ざるおえない状況になってしまった。
このフリーターに3ヶ月で引越しできる資金がどこにあるんじゃい。
話があったあの場で俺が怒り狂っても法律やら契約やらで分が悪いだろうしね
やっぱり社会的に弱きものは無力なのか…
法律って弱気ものを守るためにあるのではないな絶対。うん。
考えれば考えるほど孤独感に覆われ
悲しみながら身の振り方を考えるのであった。
そんなでその後2ヶ月間でためた金と、事情を話し、親に多大なる協力をいただき
引越しすることになったのである。
その引越しでも俺は東京の…大人の世界の洗礼を受けるのである。
続きはパート2にて
(今回はおもしろい場面がなく申し訳ありません。)
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