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ええ…
まぁ…
えらく日にちが開いてしまったことはこの際置いといてですね…。
そのときの驚きようといったらそりゃもう筆舌に尽くしがたいものでした。
前方より駆け抜け去っていく若者…
その後、進んで行った私たちのすぐ横で突如響いた声…
本当の恐怖を覚えると、何故か冷静になるんですよね。
でもソレって冷静とは程遠いパニックの騒がないやつなんでしょうね。
感覚は無くなり、横に居る女性の存在すらも忘れ…
ただただ声のする方角だけをじっとみつめる私…
そりゃ、同伴の女性もさぞかし恐ろしかったことでしょう…。
そのまま、どれほどの時間が経過したのでしょうか?
20分?
10分?
5分?
いや、実際には、数十秒でしょう。
フト思います…。
なんなんださっきの声?
その場で立ちすくみながら、私はむしろ自分自身に問いかけます。
『わからないっ…わからないけど、もう戻ろうよ…』
彼女は震える声で私にそう訴えます。
そうだね…
ここでじっとしていてもしょうがないし…
帰ろう…
そう思って、振り返り数歩さがったそのとき……
…。
……。
…
……
…………
ん?
おかしくね?
ちょっとビビらされたんだけど。
なんだ?
ちょっと待ってて。
私はまた振り返り、数歩前に進みます…すると…
はいはい。
わかりましたよ。
なるほど、一般人にしちゃ、なかなか手の凝ったことをするじゃないですか。
センサーとはね。
おそれいりましたよ。
って、ことはですよ、あの館には人が普通に住んでいて、
でもって、心霊探検の若者たちに迷惑していると。
なるほど、なるほど。
なら、話は早い。
帰ろう(笑)
と、帰る道のりは、女の子の体温なんて感じながら、
そりゃもうノリノリ(笑)
先輩より、オレのがよくね?
なんて、ちょっと思えるくらい楽勝ムードでしたね。
で、下に降りて戻ると、先輩と霊感少女が車から離れたトコで青い顔して待ってるんですね。
そういや、周りのギャラリーも少なくなってる。
あぁ…時間も結構経っちゃったし、もう2時半過ぎてるし、そりゃ減るわね〜、なんて楽勝ムードの私。
で、
『いや〜びびりましたよ〜!!』
なんて、先輩に声掛けたら…
『こっちもびびったよ…』って…
は?
ナニいってんすか?
車の中でぬくぬくしてたくせに。
マジで下克上起こすよ?
なんて思いながら先輩と霊感少女見たら、二人とも青い顔してる。
そういや、なんで車からでてるんだ?この人たち?
『どしたんすか?』
その言葉にやっと我に返った先輩がボツボツと語りだす。
『お前らが行ったあとさ…車に俺ら居たわけよ…』
ココからは、先輩の話と霊感少女の話をまとめてみます。
最初にホネスケと霊感が後ろ。
先輩が運転席で、霊感の連れのホネと一緒に行ったコが助手席だからね。
僕らが出て行った後、必然的に、タクシー乗りになったんです。
この霊感ね、こういうときじゃないときは、意外に良くしゃべるし、
乗りもいいし、見た目もそこそこなんでね、結構お気に入りだったんですが、
この類のときは、必ず沈黙に徹するわけですよ。
なら来なきゃ良いのに(笑)とも思いますがね、その辺は、まぁ、この際置いといて。
とにかく、先輩も霊感も全く会話の無いまま、ただ漠然と時間をむさぼっていたようですね。
まぁ、なんだかいつの間にか、ホネ+霊感と先輩+連れの公式が出来上がっていたようですからね、
きっと先輩は『ホネの野郎〜』とか思ってたんでしょうね。
ま、あんなデブチンに負けやしませんがね(笑)
とにかく、退屈な先輩は、霊感に『前に来れば』的なことを言ったようですね。
そしたら霊感が頭痛を訴え始めたみたいでね。
流石にデブもちょっと困ってね、『大丈夫?』なんて声掛けてみたりなんかして。
そしたら霊感が急に
なんて言い出しちゃったみたいでね。
デブも『ええ?』なんて怯えちゃってね。
いや、実際はわからないっすよ。
デモね、その後…
なんて霊感が言い出した途端…
車がぐらぐらと揺れだしたってんですよ。
でね、ひとしきりびびったあとにね。
霊感が
『すぐに車から出た方がいい』
なんて言い出しちゃって…。
で、車から出て、あわわわわわっとびびってたトコロに私らが帰って来たと…。
まぁ、そんなことをのたまう始末ですわ。
上での実情を知った後の話ですからね、
マユツバだかキンツバだかわからんが、そりゃもう
くらいな聞き流しようでしたよ(笑)。
でね、そのまま車に戻ろうとすると、二人とも嫌がるんすよ。
じゃあ、帰っちゃうよなんて思ったり思わなかったりしましたけどね。
どうにか、ホネと連れで、デブと霊感を宥めましてね、やっとこ帰路に付いたんですよ。
結局、揺れる車事件は何のこっちゃわからぬまま。
今でも内心は、どっかのヤンキ〜がいたずらで揺らしたんじゃないか?
とか、
トランクに別のカップルでも入ってたんじゃないか(笑)?
とか、色々思ってますけどね(笑)
数年後、別の知り合いにこのサリーちゃんの館の話聞きましたらね。
どうやら、山の反対側から入ると普通の家なんですって。
で、こっちの山から行くと、その途中にお寺さんがあってね。
そこの和尚さんが、若者の騒ぎに迷惑して、色々やってるらしいんです。
中には、和尚さんに捕まって、朝までお説教されたりとかって話まであるそうですよ。
皆さんも、神奈川にお立ち寄りの際は
なるべくサリーちゃんの館の周りでは騒がない方がいいですよ(笑)
車が揺れるかもしれませんから(笑)
あ。そうそう。
追記ですがね、その後、その彼女たちには会ってません(笑)
なんなら、デブチンにも数えるくらいしか会って無いんですね(笑)
是非、またお会いして、心霊ツアーしてみたいものです。
ホネスケ
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