関所は綺麗好き
大番所、上番休憩所や厩には
建物の中や外に使ったほうきやちりとりが置かれていました
特に、徳川幕府の指示が出されていたためか
関所の建物の前の道は常に綺麗に掃除がなされていました
また、大番所、上番休憩所の中は
足軽が掃除をしましたが、建物が狭いため
掃除のたび、関所役人の五人は
自分の火鉢を持って右往左往していました
関所役人の単身赴任
番頭以下五人の関所役人は小田原藩士でした
毎月一ヶ月交代で、小田原から箱根へ単身で赴任してきました
赴任にあたっては
自分で使う茶碗などの日用品や米などの食料品を持ってきました
その証拠に、発掘調査の結果
茶碗や皿などは、全て絵柄が揃ってはいませんでした
芦ノ湖の運行
現在、芦ノ湖には
遊覧船やモーターボート、釣り船などが数多く浮かんでいます
しかし、江戸時代には
芦ノ湖の“舟”での通行は禁止されていました
そのため、箱根関所の山側にある遠見番所から
足軽が二人一組となって
昼夜交代で芦ノ湖の監視をしていました
芦ノ湖が見えない
箱根関所の隣には
旅人を風雨や日照り守った東海道の杉並木が今でもあります
遠見番所から芦ノ湖の監視をしていた足軽から
杉並木の枝が伸びすぎて芦ノ湖が見えなくなったので
枝を切ってほしいという要望が
箱根関所の役人に提出されたこともありました
現在は、国の史跡として手厚く保護されている杉並木でも
江戸時代は、関所の役目をきちんと果たすため
枝の伐採も行われました
箱根関所の厩
江戸時代、箱根関所に建てられていた厩には
五頭の馬をつなぐことができるようになっていました
しかし、実際には二頭しかおらず
空いた場所には
関所の周りに廻らした木柵の予備や外掃除の道具
火を消す道具などが納められていました
厩は、納屋と兼用だったようです
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