近畿-京都府

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2006年9月

三千院、宝泉院、勝林院と回り
そろそろ時間も4時を回ろうとしていた
行けるとしてもあと一つか
そこで来たのが実光院

実光院

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先の勝林院の坊として建立された実光院
見てください、この門構え
額縁庭園の宝泉院
声明根本道場の勝林院に比べ
地味でしょう
とっても地味な門構え
なんだけど

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時も夕暮れだからだろうか
人の気配も感じられないけれど
とにかく拝観料を払って奥へとあがる

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中に入ると
ポツリポツリと雨が降り始めた
濡れた灯篭というのもいいものですな

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ここも中から外を眺める額縁庭園の形となるのだが
他に比べて空いているだけに
時間があって、のんびり過ごすにはよさそうなお寺

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庭を近くから眺めると
律川から引いた水が滝を流れ落ちて池をつくる
奥に見える五重塔
池の手前が俗世間、奥は極楽浄土を表しているそうな

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雨が激しくなってきたので、戸を閉められてしまった
中に吹き込んできちゃうからね
仕方なく中に目を向けると

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不思議なナイフみたいな石が置いてあった
周りには楽器っぽいものも置いてあるなかでナイフは不自然
どちらかというと鉄琴、木琴っぽくもある

お寺の人の言うことにゃ
声明道場である寺院特有の石の琴
これで声明の音階を合わせるんだそうです

最後に豆知識

小原の三千院を挟むように流れる二つの川
声明の音階には“呂曲”と“律曲”というのがあり
そこから名づけられた“呂川”と“律川”
この“呂”と“律”を合わせて“呂律”といいます
ここから、“呂”と“律”の使い分けができないことから
舌がうまく回らず、言葉がはっきりしない様を
「呂律がまわらない」というそうです




2006年9月

宝泉院の庭を楽しむと
そのすぐ横にある勝林院に向かった

勝林院

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正しくを魚山大原寺(ぎょざんだいげんじ)
天台宗の寺院であり、天台声明の根本道場として多くの修行する僧で賑わったお寺
その創建を見てみると

時は長和2年(1013年)
寂源「おいらの名前は寂源(じゃくげん)。天台宗の僧侶だ
   天台宗の掟はとにかく厳しい
   仏界独特の音楽“声明”
   何十日も念仏をあげ続ける苦行“常行三昧”
   仏との交信術“印声念仏”
   これらを会得するには修練の場が必要だと思わないか
   つまり修行の根本となる道場のようなものがだ
   そんなわけで建てたお寺が勝林院なのさ」

大原問答

時は過ぎて文治2年(1186年)
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顕信「俺の名前は顕信(けんしん)天台宗の僧侶だ
   最近、法然て野郎が浄土宗なんて開きやがってけしからん
   誰か、これを法然に届けてくれ」

従者「法然さん、お手紙でがんす」

法然「サンクスざます
   私の名は法然(ほうねん)。浄土宗の開祖ざます。何々」
顕信「法然さん、仏教について色々と語り合いませんか
   ぜひ勝林院まで起こし下さい 顕信より」
法然「うは、可愛いじゃないざますか。
   もちろんOKざます
   天台宗の顕信とのディスカッション、楽しみざます♪」

顕信「くっくっくっ、今日は天台宗がいかに素晴らしいか、とくと聞かせてやるぜ」

こうして多くの学僧に見守られながら始まった問答(ディスカッション)が
世にいう“大原問答”といわれています
法然が呑気に行ってみると、そこにはなんと
相手方には法然を妬む高僧学僧数百人
皆が法然を論破してやろうと意気込んでいました

法然にとって99%アウェーで始まった大問答大会

学僧(´д`) 「お前ちょっと生意気じゃね。浄土宗がなんで優れてるのさ」
法然(`・ω・´)「教えに優劣とか関係ないざます。」
学僧(´д`) 「修行もなく悟りをひらけるものか」
法然(`・ω・´)「誰でも厳しいのはいやざます。差別なく教えを説いているだけざます」
学僧(´д`) 「仏の道を冒涜してる!!」
法然(`・ω・´)「阿弥陀如来は全ての人を救ってくれるざます。そう誓ってるざます」
学僧(´д`) 「・・・・・・・」
法然(`・ω・´)「あまねく人に救いの手を差し伸べてるだけざ〜ます」

各宗派の代表が法然を論破しようと試みた問答は一昼夜に及んだが
法然は、その全てにおいて根拠をあげ、明確に答え、論破していった

学僧(´д`) 「阿弥陀如来だけが仏なのか!?」
法然(`・ω・´)「そうざます。南無阿弥陀仏で全てが救われるざます」
学僧(´д`) 「詭弁だ」
法然(`・ω・´)「これはお釈迦様が言ってるざます。法然の言葉ではないざます」

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そして問答も佳境に入ったその時

阿弥陀如来「あっぱれ法然」
学僧1  「Σ(゚д゚`)・・・!?」
学僧2  「Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)ナニナニ!?」

法然の言葉が真理に到達したその時
阿弥陀如来の像が突如光を発した
その勢いというもの、天まで届かんばかり

阿弥陀如来「法然男言うとおり」

阿弥陀如来の来迎によって大原問答の決着ついたのでした
この阿弥陀如来を名づけて「証拠の阿弥陀」というのだそうです



2006年9月

宝泉院

そんな悲しい物語の血天井を後にする

囲炉裏の部屋

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宝泉院の入り口近くに囲炉裏の部屋を発見
額縁庭園は混んでいたけど、こちらはほとんど人がいない
座布団もあることだし、足を伸ばして少しのんびりとくつろいでみる
これはこれでいい

鶴亀庭園

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囲炉裏の部屋から廊下を挟んで向かいに見えた小さな庭
こんな小さな空間にも庭を造るの京都の美感覚

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まるで意志があるかのようなクネっと曲がった幹
自然を自然のままに残すのではなく
やはり手を加えることで変化をもたらす
現実でありながら、どこか非現実的な世界観
こういった庭の文化が京都は独特で実にうまい

宝楽園

こちらは平成17年に造られた新しい庭園とのこと

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解説によると
「心の内なる広大な仏、神の世界を
 岩組、樹花、白砂等をもって表わし美しく宝の如く」
表現したのだとか

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全体的に感じたのは
「どうだ見てみろ!」といわんばかりに盛り込まれた岩や石組み、木々の数々
一つ一つは丁寧に考えられた造られているのだろうけど
いや、それをいったら京都の名園なんてどこも造られたものだけど
造られ感がにじみ出ていてどこか馴染めない雰囲気がある

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造られ感を特に感じた三つの岩
真ん中が大きく、両脇に中くらいの岩の配置
ぱっと見て、何かの三尊像を表しているんだろうと直感できるが
よくみると岩に凡字が彫りこまれている

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中央に位置する“阿弥陀如来”
すると両脇侍はおのずと決まってくるというもの
“勢至観音”、“観音菩薩”だな
となると、この庭の表す世界とは西方極楽浄土ということになるのか

個人的には
僕は、もっとシンプルな庭の方が好きだな

2006年9月

宝泉院

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みんながお茶を楽しんでいるこの廊下
とっても和やかで涼しげな光景ですよね
でもね、忘れてはいけないことがあります

“血天井”って言葉をきいたことがありますか?

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汚いシミみたいなものがたくさん見えると思いますが
中には足のようなシミがあるのもわかると思うんだけど
そのシミは全て血なんです
なぜかというと、それにはこんな話が・・・・
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1600年

1598年に豊臣秀吉がなくなると
徳川家康は天下を我が物にしようと動き始めた
東北の伊達政宗、最上義光、上杉景勝
北陸の前田利家
江戸の徳川家康
大坂の石田三成
中国地方には毛利輝元、九州には黒田如水と島津義弘
新たな戦国の世、誰もが新たな天下を目指し策謀をめぐらしはじめる

東北地方では

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直江兼続(来年の大河ドラマの主役)
新潟から会津へと移ってきた上杉家では

上杉景勝「秀吉が亡くなってから、大坂では家康が我が物顔で振舞っているな」
直江兼続「ここは江戸にも近いですから。このままでは我々も難癖をつけて家をつぶされてしまいます」
上杉景勝「となると、徳川と仲のいい伊達政宗も厄介だな」
直江兼続「最上義光も厄介ですし、戦となれば北と南から挟まれてしまいます。」
上杉景勝「どうしたものか」
直江兼続「まずは徳川と対抗し、豊臣家と連携できるように武具を整え、城を改修しましょう
     それから徳川に手紙でも出しておきましょう」

手紙「やるならいつでも相手になんぞ コラー!!(by直江兼続)」
世にいう直江状である

こうして、東北には
伊達・最上(徳川) VS 上杉(豊臣)
の構図が出来上がった

大阪城にいた徳川家康は

徳川家康「上杉景勝、むかつくぜ」
天海僧正「しかし、直江兼続も切れ者、豊臣家おそらく石田三成と手を組んでいるでしょう
     となると下手にはうごけませんな」
徳川家康「しかし、これは三成を誘い出すチャンスだぞ」
天海僧正「大義名分はなんとしましょう」
徳川家康「そんなもん“豊臣家に逆らう逆臣上杉景勝を討伐する”とでもいっておけ」
天海僧正「となると江戸に戻るということですか」
徳川家康「わしの一世一代の大博打じゃ」
天海僧正「かしこまりました、江戸に戻る準備にとりかかります」

こうして徳川家康は上杉家討伐のために江戸に戻る準備をして京都伏見城へと入った
裏に隠れた複雑な陰謀とともに・・・・

京都伏見城にて

伏見城を守っていたのは鳥居元忠
その夜の徳川家康と鳥居元忠の会話

家康「元忠」
元忠「はい」
家康「わしのために死んでくれ」
元忠「・・・・・」

元忠は全てを理解した
上杉討伐のための陰謀
それは石田三成を挙兵させおびき出すこと
家康が江戸に戻れば三成は必ず兵を挙げるはず
その時こそが三成を倒し、家康が天下を手中におさめるための一世一代の大博打だったのだ

となると、一番最初に狙われる城
それは伏見城、つまりはこの城
さらには城に配された兵は2000あまり
対する三成軍は、少なくとも3万
兵力が違いすぎる

負けるとわかっている戦いを託さねばならぬ苦しさからの家康の言葉であろう

元忠「殿に仕えて30年、やっと死に場所がみつかりました」
家康「生き残る可能性はないのだぞ」
元忠「だからこそ、他の武将にはまかせられないのでしょう
   できるかぎり足止めしてやりますよ」
家康「今の伏見城の兵は2000。もう少し置いていこうか」
元忠「そんなものは無用です。どうせ死ぬんですから、2000もあれば十分です」
家康「本音を言えば、長年付き添ってきたお前は死なせたくはないのだ」
元忠「私は長生きをしすぎました。戦場で死ぬことこそ三河武士の本望というもの
   さあ、最後の杯をかわしましょう」
家康「元忠・・・・・・」

伏見の夜はふけていった

大坂では

石田三成「上杉が動き、徳川も動いたか、では我々も動くとしよう
     まずは目障りの伏見城を踏み潰し、家康の首をとるのだ」

京都伏見城

三成「2000人程度の兵で何ができる。さっさと踏み潰してやれ」
元忠「我ら三河武士、意地でもここから先に行かせはせぬ」

攻める三成
しかし、決死の覚悟の元忠の軍団に城は容易には落ちない
時間だけが過ぎていく
それが狙いなのだから

三成「こうなったら仕方がない、人質作戦をとるぞ
   伏見城の甲賀忍者よ、寝返らなければ家族妻子を皆殺しにするぞ!!」
甲賀「く、卑怯な、しかし・・・・・・仕方がない」

こうして内応者が出ると、城の内部から火の手があがりはじめました

元忠「ついに内応者が出たか、もはやここまで・・・・」
部下「元忠様、我々もお供させていただきます。腹を、腹を切りますか」
元忠「・・・・・・・我々は時間を稼ぐことこそ使命だ。最後の一人まで戦うぞ」
部下「はっ、死ぬ気で戦い抜きましょう」
元忠「すまぬ」

元忠は最後の最後まで敵陣に突撃した
そして散った
享年62歳、後世に「三河武士の鑑」と讃えられた

元忠を追って何人もの兵士が自ら切腹して果てた
この時に自刃した廊下は血の海となり、床板には血が染みこんで跡が残った

その後、この鳥居元忠たちを供養し、
廊下の床板は京都の寺院に移築されてきました
これを「血天井」といいます

この宝泉院の他に養源院、源光院、正伝寺などに残っています

イメージ 1

その血天井がここです

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染みこんだ血の跡
もう一度見てみるとさっきと違って見えませんか




2006年9月

宝泉院

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三千院を後にすると空はにわかに曇ってきた
これは一雨くるかな
早く屋根のあるところに入りたい

今日は大原の地をできる限り回ろうと決めて来たわけで
三千院近くの三つのお寺に行こうと思う

三千院脇の道を奥まで歩いていく行き止まりの先にある寺院
宝泉院を目指す

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いいね、なんだかいいよ、この道
まるで昔に誘われるかのような感じがする
石というのは百年千年とその姿を変えずに残るもの
この変わらぬ道をこれからも何千何万という人歩くんだろうなあ
そんなまだ見ぬ人の足跡なんかを想像してみる

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入り口で拝観料を支払うと抹茶券がもらえる
どうやら抹茶のセットが拝観料にも入っているらしい

さっそくお寺の奥へと歩いていき、赤い敷物の手前に腰掛ける
意外と人が多いのに驚いた
しばらくすると運ばれてきた抹茶とお菓子が目の前に置かれる
( ´∀`)つ且 お茶どぞー

このお茶を飲みながら庭を見ろということなんだな
なんだか強制されてるようだ

一心に庭を眺める人たち
何を考えながら見ているんだろう

五葉の松

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一心不乱に見ているのは松
山のように丸くこんもりと育った松は樹齢700年になるという京都の天然記念物
あの山頂付近で寝たら気持ち良さそうだがチクチクと痛いんだろうなあ

700年、京都応仁の乱も織田信長の比叡山焼き討ちもくぐり抜けてきた松なのか(シミジミ)

額縁庭園

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宝泉院の唯一にして最大の見所となっているであろう額縁庭園
二度と同じ景色のない自然の織りなすアート
おそらく、ここを訪れるほとんどの人は
ここでお茶を飲みながら移り変わる絵画を眺め
ほーっと一息つくんだろうな

ただね、宝泉院が本当に心の休まるお寺なのかというとそんなわけはなくって
むしろおごそかに手を合わせながら眺めるのが上策かと
その理由はまた次回にでも





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