2006年9月
大原三千院
三千院で見た仏たち
このお寺の本尊は薬師如来
阿弥陀堂で見た阿弥陀如来をはじめとした数多くの文化財があったが
その他、目立たない場所にも佇む仏たちがいました
弁財天
弁天さんの相性などでも知られる
琵琶を持ち、優しい顔をした
七福神の一柱でもある女性の神様
薬師如来や阿弥陀如来、不動明王に観音勢至両菩薩等々
これでもかというくらいの仏の中にあっては、
弁天の存在というのは、どこか違和感を感じる
考えてみれば、ここ大原は
声明という日本の伝統音楽があり
その声明の里とも言われている地
芸妓、音楽の神様でもある弁天さんを祀るのもその辺にありそうだ
そう考えれば、弁天さんの存在もしっくりときませんか?
聖観音
千手観音、十一面観音等々の異形の姿の多い中で
この聖観音は、僕らが観音さんと言う時の最も基本的な形態といえる
まだ新しいらしく金ぴかの観音さん
日本の仏像
特に古く貴重なものというのは、金箔もはがれ
地の木の質感の感じるものが多いが、
もともとはどれも金ぴかに彩られていたんだよな
そうした歴史を感じるものをありがたがる習慣が多いが
「元の姿に戻そう」
と言って補修はしても、金ぴかに戻すことは少ない気がする
平安、鎌倉時代に彫られ、現代では色も剥げ落ちた仏像も
当時は、見る人全てを虜にするような黄金に輝く姿だったんだろうな
だからこそ、極楽浄土というものと黄金世界を重ね合わせて信仰に励んだんじゃないだろうか
まだまだ新しい聖観音さんを見ながら、そんなことを感じた
二十五菩薩 慈眼の庭
上記の観音堂の横に造園された庭は
岩を菩薩に見立て、浄土に立つ姿をイメージしたのであろう
単に浄土といっても、仏さんによって持っている浄土が違うので面倒だが
例をあげれば
お風呂に入って「はぁ極楽、極楽♪」と一息ついたときの極楽は
阿弥陀如来の受け持つ“西方極楽浄土”のこと
しかし、本当に「はぁ極楽、極楽♪」と言っている人を見たことがない
薬師如来が受け持つのは“東方浄瑠璃世界(トウホウルリコウセカイ)”
西に東に大忙しである
他にも色んな浄土があるのだが
その中で、これは観音菩薩の補陀落浄土(ほだらくじょうど)というものだろう
ちなみに、西に阿弥陀如来、東に薬師如来を配し
池に島を浮かべたりして浄土を表現した庭園を浄土庭園といいます
石仏阿弥陀如来
鎌倉時代に彫られたといわれる阿弥陀如来
石でできてます
彫りやすく柔らかい木ではなく、堅い石を使った石仏
その材質ゆえ、千年たった今でも姿はほとんど変わることもない
10cmほどの小さなお地蔵さんを発見
大きな迫力ある仏像さんを見上げるのも楽しみのひとつだが
こんなに可愛らしくても立派な仏像さん
前掛けの方が大きいんじゃないか
大原三千院を出ると空がにわかに曇りはじめた
山にかかる雲を見ていると
ここが京都だというのを忘れてしまう
次は宝泉院へ
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