2002年9月8日
ヘルメス「さあ、その秘湯っぽいところに案内してくれよ」
友人「じゃあ車に乗って移動しますよ」
ヘルメス「ドキドキのワクワクだね」
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車を運転中
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友人「高速道路を降りるよ」
ヘルメス「松本じゃないか。こんな大きな町に秘湯なんてあるの?。」
友人「ここからが長いのさ」
ヘルメス「上高地って・・・なんか聞いたことあるよね」
友人「きっと数年後に、上高地好きの人に会えると思うよ」
ヘルメス「この時は知らないことになっているんだね♪」
友人「コードネーム“hodaka56”と覚えておけば参考となるでしょう」
ヘルメス「ストップ、ストップ!!車を止めてよ」
友人「どうしたの」
ヘルメス「あれって駅だよね?」
友人「駅・・・・だよね」
ヘルメス「改札も切符売り場もないよ」
友人「乗り放題の降り放題だね」
ヘルメス「のどかな風景だね」
友人「そんなことのために車を止めたの」
ヘルメス「うん♪」
ヘルメス「し、白骨温泉・・・・ていうの?」
友人「白骨温泉といいますよ」
ヘルメス「何か恐くない?秘湯っぽいよ、うん」
友人「秘湯っぽいでしょ」
ヘルメス「でも、あと33kmもあるんだ」
友人「気長に行きましょね」
ヘルメス「なんで白骨なんて恐い名前がついてるの?」
友人「聞きたいですか?この悲しくも恐ろしい伝説を」
ヘルメス「ううん、聞かない」
友人「き、聞いてくださいよ」
ヘルメス「恐い話なんでしょ」
友人「恐くないよ」
ヘルメス「ほ、本当に」
友人「ち、ちょっとだけ・・・」
ヘルメス「恐い話は嫌だよ。ねむれなくなっちゃうよ」
友人「大丈夫だから、ちょっとだけ。ね、ね」
ヘルメス「うーーー、恐かったら耳をふさいで“あ〜〜〜”っていうからね」
友人「わかったよ、いくよ」
時は室町幕府の威信も崩れ始めた戦国時代、織田信長が桶狭間で今川義元を討ち果たした頃、
甲斐を治める武田信玄は越後の龍こと上杉謙信と雌雄を決しようとしていた。
決戦の地は、現在の長野市に広がる川中島
世にいう“川中島の始まりである”
一進一退の攻防を繰り返す信玄と謙信
こう着状態が続いて数年
勢力を広めた信長は、上洛の憂いとなる信玄のを討とうと軍を進めたのだった。
織田の動きを事前に察知した武田信玄
上杉謙信と和平を結ぶと軍をとってかえし、織田信長を迎え撃つ準備を進めたのだった。
桶狭間よろしく、奇襲にて信玄の裏をつこうとする信長
中山道を進む本隊とは別にアルプスを越える奇襲部隊を組織していたのでした。
世にいう“アルプス越え”である。
しかし、百戦錬磨の信玄には、そんなことはお見通し
伏兵を乗鞍と上高地に潜ませたのでした。
そうとは知らない信長軍は決死の覚悟で山を越える。
冬将軍の手荒い歓迎を跳ね返して、安堵の表情を浮かべた次の瞬間
森の陰に潜んでいた信玄の伏兵が一斉に襲い掛かってきたのだった。
必死で応戦するも、疲労を隠せない信長軍
善戦するもついに部隊は全滅してしまったのでした。
その時流れた血は木々を紅く染め
骨となった死体は清らかなる水を白く濁らせてしまったのでした。
そして、湯に浸かる人々を仲間に引き込もうと語りかけてくるのだとか
ヘルメス「・・・やっぱり恐いんじゃないか」
友人「大丈夫ですよ」
ヘルメス「嫌だよ、仲間になんかなりたくないよ」
友人「大丈夫ですって」
ヘルメス「なんでさ」
友人「だって嘘だもん」
ヘルメス「う、うそ?」
友人「僕の作り話です」
ヘルメス「ひどいよ、本気でちびりそうになったじゃないか」
友人「だって運転してて眠かったんだもん」
ヘルメス「騙されたあ」
友人「さあ、到着だよ」
ヘルメス「秘湯っぽいよ、うん!!緑の中にひっそりとたたずむ感じが秘湯っぽいね」
友人「そうでしょう、そうでしょう」
ヘルメス「で、本当の理由はなんでなの」
友人「実は・・・・」
ヘルメス「実は?
友人「カルピスが入ってるんです」
ヘルメス「あま〜〜い!! 甘いよ、甘すぎるよ」
普通のお湯に温泉の素を入れて天然温泉ですって言っちゃうくらい甘いよ!!」
↓ ちなみに一般的な由来です
白骨温泉(白骨温泉)
かつては白船と書かれ「シラフネ」とも呼ばれていたのが、
大正2年中里介山の長編小説「大菩薩峠」の中で白骨と呼ばれたことから一躍有名になり、
小説の白骨温泉が一般的な通称となったそうです。
その由来は石灰の結晶が溶け込み、湯を白くするとから名付けられたのだそうです。
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