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この1年、以前と比べれば遙かに多くのゲームをプレイする機会に恵まれましたが、もし「墓場に一個だけ持って行けるゲームは?」と問われれば、迷うことなく未だにこのゲームを私は選びます。 ジョン・ヒル渾身の傑作ゲーム「Battle for Stalingrad (スターリングラード攻略) 」 さて先日のミドルアース東京支部例会にて、私のウォーゲームへの「夢と希望と憧れ」を一身に体現したこのゲームを、遂にプレイすると言う四半世紀前から抱いていた夢が適いました。 なぜそんなに思い入れが強いのかは、四十前後の人なら分かって貰えると思いますが・・・ 簡単に言ってしまえば、あの「TACTICS」創刊号の巻頭記事がこのゲームだったから。しかも内容はかなり本格的な研究記事で、それぞれの軍の性質の違いやゲームにおける地形の特徴、各ユニットの持つ能力がどのように運用されれば活かされるのか、と言ったプレイの指針となる、非常に詳細かつ重厚な作戦と分析記事でした。ちょうどちょっと背伸びしたい盛りの少年はもう、いちころ(笑)。 当時まだライセンス化もされていない、しかも今思えばかなり特殊かつマニアックなこのゲームを巻頭記事に持ってきた理由は分かりませんが、続く記事がスコードリーダーのシナリオ1のリプレイだった事を考えれば、スターリングラードつながりのジョン・ヒル特集だったのかも知れません(でも3つ目の記事は「空戦マッハの戦い」だったな・・・)。 何れにせよ、ルールを詳しく知らなくとも十分に楽しく読めるこの記事は、何度も何度も繰り替えし読んでは、まだ見ぬゲームへの興味をパンパンに膨らませるだけのボリュームだったのです(その後ウォーゲームから完全に離れていたかなり長い間も、このゲームと創刊号だけはなぜかずっと手許に残していました)。 それから2年もしないうちにライセンス版がホビージャパンから発売された時は、もう小躍りして喜んだのは言うまでもありません。(実際にルールブックを読んでみると、想像以上に独創的と言うか他のゲームと全く異なるシステムには面喰らいましたが・・・) その後ソロプレイの頻度が増えるに従って、このゲームの私の中での重要度が益々増えて行った理由は、それまでの思い入れ以上に「チットによる非対称なランダムシークエンス」と言うシステムが、非常にソロプレイに向いていたからでもありました。 隔月刊TACTICSの16号には、WARGAMER誌14号の記事から「激闘!!"スターリングラード攻略"のデザイナーノート/レビュー/ストラテジー」が井上浩一氏の翻訳で掲載されています(ちなみにその記事の後には、その後シックスアングルズ版にも転載された、同氏によるドイツ軍作戦研究も掲載)。 そのなかの若干辛口なレビューでも下のように評されています。 「スターリングラード攻略」は、プレイしてユニークであり、興味深いゲームである。様々な不確定要素が、このゲームを1人プレイに最適なゲームとしている。もし、あなたがとんでもない田舎に住んでいて、近くに対戦相手がいないのであるなら、このゲームはあなたにとって、うってつけのものとなるであろう。しかしながら、対戦相手に恵まれているのであるなら、このゲームはいささか長い時間を要するし、市場にはもっとエキサイティングなゲームがまだまだ沢山あるので、そちらの方をプレイすることを私は薦める。しかし、もし、少し変わったゲームをプレイしたいというのなら、このゲームを試してみることを私は薦める。
・・・まあ、完全には同意しかねますが(笑)ドイツ軍からすれば、いつ敵の反攻が始まるのか全く分からないまま、それでも計画を立てて実行するしかない緊張感が常にあります。 赤いユニットに埋め尽くされた市街に、勇気を奮い立たせて、伏兵に怯えながら(=即時反撃)、わずか1スタックずつ突入させなければならないストレスは、普通のゲームではなかなか味わえません。 一方ソ連軍は、為す術も無く戦線が崩壊していく様を、ただ眺めるしかないといった無力感と戦いつつ、いざ反攻フェイズのチットを引いたならば、速やか且つ的確に状況に対処しなければなりません。 しかも行動可能な部隊数は極めて限られているので、危機を察知する高度な戦術眼が要求されます。 いつ物陰から不意打ちを喰らうか分からない、市街戦の手に汗握る緊迫感が、カードやブラインドサーチなどに頼らず、チットとシークエンスだけで実に見事に演出されているので、確かにソロプレイにも大変向いています。が、実は対戦でこそ、このゲームは真価を発揮するのではないかと私には思えます。 このゲーム、ドイツ軍の作戦行動はユニットやスタック単位で1つずつ処理する為、ソ連軍としては対処するのかしないのかを、相手がどのような意図を持って行動しているのかを常に考えつつ、逐次決断しなければなりません。 逆にドイツ軍は、如何に自分の意図を見せないように動くのか、そしてソ連軍がどこに重点を置き、どこを捨てているのか、どこならば反撃され難いのかを見抜かなければなりません。両軍ともに、チットを呪っていてばかりでは勝利は覚束ないと言えるでしょう。 ・・・なんて知った風な事を言えた義理ではありません。 なんせ対人は今回が初プレイなので、せいぜい、このゲームに対する「特別な思い」を語るのが精一杯です・・・ 実際は、1ターンシナリオをルール確認しながらしかも途中までプレイしたにすぎません。 しかも展開はそんな思いを嘲笑うかの様な、赤軍反攻チット引きまくりだったり、ダイスが思いっきり偏ったりと、KYにも程があるって感じでしたが(笑)また直ぐにでもやりたくなる魅力に溢れていました。 それにしても、対戦下さった庭猟師さんもやはり「特別な思い」を穏やかに、そして熱く語ってくれましたし、シックスアングルズのレトロスペクティヴシリーズの栄えある第一弾もやはりこのゲーム。 私と同じ様な思いを抱いている人は案外多いのかも知れません。 で、結論はやっぱり「I like it !」で決まりです。 ところで明日(もう今日か)から、グスタフ・アドルフの街に一週間行ってきます。
なので帰ってきたら思いっきり「Thirty Years War」やりたくなっていたりして・・・ |
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こういうマス目が細かいボードゲームってやりにくくないですか?
内容はおもしろそうですけど、並べるのがとても面倒くさそうです。
だから自分はエリア制のやつしかやりません。
やっぱり根気強く並べられているんですか?
2008/3/31(月) 午前 10:17 [ ぎゃくのぼ ]
物にもよりますが、動かすのは思ったほどやりにくくは無いです。人によってはピンセットを使ったりしてますが、そこまでしなくても大抵のゲームは何とかなります、多分。
でも並べるのは、コマ数多いゲームだと正直かなり面倒です・・・
気楽に始めようと思っても、セットアップ(初めにコマを並べる事です)が煩雑なゲームだと、始める前に心が折れそうになったりも。ゲームによっては全く苦にならない物もありますが・・・
2008/4/1(火) 午前 3:31
この記事を読んで、このゲームに興味がわきました。
リプレイ記事が読みたい。
お願いします。
2008/4/6(日) 午前 2:39 [ triguna ]
興味を持って貰えたなんて言われると、この記事を書いた甲斐があったというものです。
絶版で現在は入手困難なのがなんとも残念ですが・・・
何時になるかはわかりませんが、キャンペーンをプレイした暁には必ずや記事を書こうと思ってますので気長にお待ち下さいませ。
これまた入手困難ですが、TACTICS No.27に名リプレイ記事「ガレキも街のにぎわい」が掲載されています。
2008/4/7(月) 午後 2:55
大好きなゲームです。3社のゲームを所有しています。マップにユニットが置かれた写真のアングルがいいですね。うーん、またプレイしたくなってきました。
2008/4/12(土) 午後 11:16 [ QUIET ]
おお!QUIETさんからコメントが! ブログいつも楽しく拝見させて頂いてます。
まだまだ上っ面を嘗めた程度ですが、やはりもっともっとプレイしたくなりました。
勝利条件がどうとかポイントがどうとか、殆どどうでも良くなってしまう緊迫感が堪りません。
因みに私が唯一、複数所持(なんだか撞着語法?)しているのがこのゲームだったりします。
2008/4/14(月) 午前 2:17