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2008-5/3〜4 Middle-Earth東京支部GW例会にて Middle-Earth東京支部のGW2日連続例会という絶好の機会を得て、いよいよ念願の(最近こればっかりな気が)Battle for Stalingradキャンペーンゲーム。(とは言っても半分もできませんでしたが・・・)今回は初のドイツ軍担当です。 1日目に入門シナリオでルールのおさらいも済ませ、いける所まで行ってみました。 とその前に、改めてどんなゲームかおさらいを少々・・・ 「Battle for STALINGRAD スターリングラード攻略」 デザイナーはスコードリーダーでその名を不朽のものとしたジョン・ヒル。 伝説のモンスターゲーム"Streets of Stalingrad"の制作に携わったデビット・パーラム等の協力を得て、豊富な史料を駆使してその手腕を余す所無く発揮し、独創的なシステムでこの特徴ある戦いを見事に描き出す事に成功。 初版はSPIから1980年にリリース。その後ホビージャパンがライセンスを取得、日本版として1982年に発売(ホビージャパンお得意のハードマップ+ボックスアートがマクゴワン画伯) 長らく絶版となっていたものの、2005年にSIX ANGLESの復刻シリーズ、Wargame Retrospectiveの第一弾として再版されました。(残念ながら現在は絶版) ゲーム紹介はタクテクスの記事が結構豊富。なかでも創刊号の巻頭記事は今読んでもそのクオリティで他を圧倒しています。 記事収録号は・・・ TACTICS No.1「スターリングラードの死闘 SPIゲーム作戦分析」
となってます。スコードリーダーなどとは比べるべくもないけど、ゲームの特殊性を考えれば多い方かと。No.8「内外ゲームガイド」 No.16「一歩も退くな !! 激闘!!“スターリングラード攻略”のデザイナーズノート/レヴュー/ストラテジィ」 同 「独軍から見た作戦研究」* No.27「ガレキも街のにぎわい <HJ>“スターリングラード攻略”リプレイ」* 「*」はSIX ANGLES版に再録 これ以降の号はほとんど持ってないからよく知りません・・・ ゲームスケール 作戦級のなかでは割と細かめで、中隊/大隊規模、1へクスは600M。 スコードリーダーのデザイナーらしく、随所に戦術級的な味付けがされてはいますが、射線や視認などのルールは無く、砲兵のみ射程を持ちます。なので戦術級と言うよりは作戦級という分類が妥当でしょう。 ユニットにステップ(戦力減少面)は無く、そのターンの行動を終えたユニットは裏返しにしてその事を示します(この辺はGJのスターリングラード強襲と同じ)。 1ターンは1週間でキャンペーンは全7ターン(1942年9月15日から11月2日まで)。 因みに鹿内氏をして、1ターンに3時間ほど、キャンペーンには20時間以上かかると言わしめる、なかなかハードなゲームです。 勝利条件 スターリングラード市内に点在するトラクター工場や赤い10月工場、第1停車場など、お馴染みの名前のVPへクス15個のうち、渡船場を含む12へクスをターン終了時にドイツ軍が支配するとそこでサドンデス、ゲームエンドとなります。ソ連軍はそれを最後まで阻止出来れば勝利。 ターンシークエンス 航空攻撃ステージ(急降下爆撃と水平爆撃)ー砲撃ステージー作戦行動ステージ(a.ドイツ軍フェイズーb.ソ連軍反攻フェイズを動かせるユニットが互いに無くなるまで繰り返す)ーターン終了ステージ 細かいところでは、高射砲で航空攻撃を迎撃出来たり、急降下爆撃と水平爆撃で効果が異なるとか、迫撃砲は曲射弾道なので隣接へクスへの砲撃力が1/2になったり、砲爆撃で全滅したへクスに残存兵が出たりと、雰囲気を盛り上げるのに小道具がなかなか上手く効いています。 作戦行動ステージは、先ず先攻のドイツ軍が移動/戦闘。 1スタック毎に解決し、戦闘が行われた場合はソ連軍の反攻が始まるかどうかのチットを引きます。 これがなかなかのくせ者で、ゲームの展開を全く読めない物にしています。 全部で30枚あるチットを戦闘の度に引き、その中に6枚ある「ソ連軍反攻」チットが出ると即座にドイツ軍の作戦行動が中止され、ソ連軍の反攻フェイズが始まります。 一度引いたチットはカップに戻さないので、ハズレを引き続けていても、そろそろ来るんじゃないか?と毎度その瞬間は緊張します。30分の6の確率ですが、これがそんなに確率通りに出る訳は無く・・・ソ連軍はヤキモキ、ドイツ軍はドキドキ・・・ 最悪ソ連軍は24連続で攻撃を受ける可能性もあれば(天文学的な確率ですが)、ドイツ軍は一発撃っただけで作戦中止!となる場合も。なのでドイツ軍はいかに効率よく無駄撃ちを減らすか、非常に頭を悩ませる事になります。 因みにZOCは平地のみ、基本的に市街地なので無いのと一緒です。通常の作戦級のつもりで戦線作ろうとすると酷い目に・・・ 戦闘は戦力比ではなく、ファイヤーパワーシステムと言われるユニットの火力で行います。防御側は防御射撃、攻撃側は攻勢射撃をそれぞれの火力に従い行います。戦闘結果は全てユニットの除去なので、恐ろしいほどの勢いでどんどんユニットが盤上から消えていきます・・・ 面白いのは、未行動ユニットが隣接へクスに来た部隊に対して「即時反撃」が出来る所。 地形効果を失うので、応戦された場合を考えると勇気がいるのですが、応戦した場合はそこで行動終了、ソ連軍だと更にチット引けるので、相手の目的を妨害するのにはかなり効果的。重要な地点に攻撃に行くのが見え見えのスタック相手だと、応戦される危険はほとんど無いのでチクチクと削りに行けます。2〜3戦力の弱いユニットでもそこそこの確率で損害を与えられるので、結構ドイツ軍的には頭が痛い所・・・ 即時反撃をかいくぐり、市街地奥深くに突き進んで漸く攻撃開始! 先ず攻撃の種類をダイスで決め(1が奇襲攻撃、2〜5で通常攻撃、6だと無謀攻撃)、その結果でダイス修正や射撃の順序が変わります。奇襲攻撃以外は防御射撃が先なので、攻撃側は生き残れるだけのユニットが常に必要で、ほぼ必ず被害が出ます。 地形による修正が結構大きくて、要塞化建造物からの防御射撃など火力が3倍になったりするので、スタック制限いっぱいの4ユニットを積み上げたドイツ軍精鋭装甲スタックが、あっけなく一瞬で蒸発したりします。恐ろしや・・・ 退却や戦闘後前進はありませんが、攻撃側はオーバーキル(与えた損害が、防御側ユニット数を上回る事)になると、「突破」が起こり、その数値分更に移動、戦闘が可能になります。この「突破」がどれだけ続くかが、ドイツ軍は非常に重要。 しかしせっかくの突破ポイントも、反攻チットが出たらその場でご破算・・・みんな裏返ってしまいます。 なので大量に部隊を?惜き集めて連続攻撃!と思ってもなかなかそう簡単には行きません。 チットを引いて、いざソ連軍の反攻フェイズ開始! ところがこちらはこちらで悩みは尽きません・・・ 行動出来るユニット数があまりに限られているのです。 渡船場から来る増援と、チュイコフ将軍(ユニット化されています)のまわりにいる部隊、あとはダイスを振って目の数だけ。 しかも下手に動かして行動済みになると、そのユニットでは即時反撃も出来なくなり、ドイツ軍の気を楽にしてしまいます。 数はそこそこあっても、守るべき地点の数が多すぎて、特に序盤は手が回りきれません。 反撃しようにも効果が上がるほどには部隊がなかなか揃わないし・・・とにかくソ連軍は、相手により多くの出血をさせるべく、そしてより多くの攻撃を強いるように部隊を慎重に配置していく事が大事です。 それでももし、要塞化建造物などのVPへクスが奪回可能ならば挑戦する価値は大いにあります。そこを更に奪い返すには、ドイツ軍は更に大量の血を必要とするでしょう・・・ 運良く部隊が集まって、重要拠点に反撃出来たとしても、その攻撃でダイス目6を出すと、今度はいきなりソ連軍の反攻フェイズが終わってしまいます。なのでソ連軍、攻撃は極力最後にしないと大変な事に・・・ こうした行動を繰り返し、互いに動かせるユニットが無くなると長い長い1ターンが終わります。 どうして長くなるかと言えば、お互いが緻密な計算や計画を要求されつつも、度々その計画が狂わされるから。 その度にまた計画を立て直し・・・の繰り返しに頭は沸騰、ヘロヘロに疲れます。 私はここがこのゲーム最大の醍醐味かなと思ってますが・・・ うーん、紹介だけでこんなになってしまった。 たぶん続きます・・・ 追記:件のタクテクス創刊号の記事は、MOVES誌の56号掲載記事「Operation Analysis Battle for Stalingrad The Struggle for the City : by Jerrold Thomas 」の翻訳です。
以前どこかから記事のPDFファイルをダウンロードしたのですが、どこだったか分からなくなってしまいました・・・ BGGだとばっかり思ってたんですが無かった。削除されたのかな?(読みたい方はasasinまでご一報下さいませ。) |
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ヴォルガ河岸へクスに空爆した時、残存兵出すのすっかり忘れてました・・・すみませんです。
2008/5/7(水) 午後 4:15
画像も文章も素晴らしい内容です。
校正が行き届き読みやすい改行、太文字が使われ、まるで書籍の一部のようです。続きが楽しみです。
2008/5/7(水) 午後 10:11 [ QUIET ]
QUIETさん、お褒めの言葉ありがとうございます。
webで探して見た所、このゲームの情報が想像以上に少ないなと感じまして。
この際ある程度分かる範囲で纏めておきたい、との思いでかなり気合い入れたつもりだったのでとても嬉しいです!これでプレイしてみようかなんて人が一人でもいたら更に嬉しいのですが。
実は肝心のプレイがxxなのでゲーム紹介で誤魔化そうなんて思った訳では・・・
2008/5/8(木) 午前 3:34
最近、プレイ以外のところも力が入っていますね(^^)/
こういう紹介文があるとやってみたくなりますが、1ターン3時間は長い!たぶん、私とasasinさんだと1ターン5時間では済まないような!?(爆)
どちらにしろ、一度ゲーム合宿でもしないと、やりきれないね。
やり残しも多いし!(激マンどうするよ?)
2008/5/10(土) 午前 10:41 [ mark ]
合宿いいねぇ〜!いつか出来る日が来る事をお星様にお祈りしましょう(笑)。
当然激マンで。せっかくお互い持ってるんだし!
長いと言えば、このゲーム、初めての時は1ターンするのに丸一日かかりましたよ・・・
2008/5/10(土) 午後 4:29
kgg_inb@大阪MEです
拝見させて頂きました、すばらしいですね。
続きを期待しております(笑)
2008/5/27(火) 午前 6:34 [ inb ]
kgg_inbさん、コメントありがとうございます。
・・・続きですね、はい、いや、必ず(笑)!
2008/5/28(水) 午前 2:11