DOBYの北嶺回峰録

今日もひたすらに、母なる山「比叡」の山麓を駆け巡ります。

比叡山千日回峰

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一生かけて一千回、比叡山の行者道を巡礼します。
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昨日、会社から帰るときにふと思い立ち、
今日、9ヶ月ぶりにお山を巡ってきた。
ほんとうにずいぶんご無沙汰してしまったものである。
いったい、この9ヶ月のあいだ、何をしてたんだろうか。

横川にいたる峯道の傍らには、いつもと変わらずバイカオウレンが
春を告げていた。また再び、季節の移ろいを感じつつ、叡山を回峰して
いきたいと思うのである。

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久々に叡山を巡礼回峰する。
無動寺坂を登り始めると、お参りの各所に樒の葉が散じられている。
今年の回峰シーズンも、もうすぐ終わり。
途中、円道師について一緒に京都大回りをしておられる信者の一行に
出逢う。雲母坂を登ってきて、円道師は助僧を連れてお山を巡礼回峰
するのであるが、お連れの信者さんたちはショートカットして、おそらく
坂本の町でまた合流するのであろう。
町中ならいざしらず、さすがに山の中では阿闍梨さんについて行くことは
できないのであろう。


大乗院
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大乗院の軒下に下がる草鞋が、今年は少ない。
京都大回りで、二日に一足ずつが下がるからであろう。

無動寺で不動真言を唱え、琵琶湖を眺めながら小休止していると、
下の方から数珠を繰って、続いてぱーん、ぱーんという拍掌の音が
響いてくる。しばらくすると、百日回峰の若い行者さんが上がってくる。
無動寺のお不動さんに今日一日の回峰を無事終えたことを報告している
のであろう。印を結びながら不動真言を唱えている。
春ごろにはどこか頼りなげに見えた新行の行者さんたちも、もうすっかり
堂々とした姿になっている。一心に修行に打ち込むということは、これほど
にも人を成長させるものである。


今日の回峰で楽しみにしていたのは、伝教大師御廟の夏椿の花。
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まだ、ほとんどが蕾であるが、ほんのポツリポツリと咲いていた。
じつは、つい先日まで、この木を「沙羅双樹」だと思っていた。
一昨日の晩ご飯のとき、
「この土曜日にはお山に行くで。そろそろ伝教大師さんの
 沙羅双樹も咲いてるころやろうから。」
と言うと、おカアちゃんは、
「たぶん咲いてるやろう。うちの庭の夏椿も咲いてるし。
 ところで、夏椿って「沙羅」っていうけど、「沙羅双樹」って
 沙羅の木が二本あるってことをいうんかなぁ?」
「あ、そうなん。お釈迦さんは沙羅双樹の間で入滅したらしいけど、
 だから「沙羅双樹」って言うんやろか? ちょっと調べてみよう。」

で、調べてみると、沙羅双樹というのは亜熱帯の植物であり、日本の夏椿
とは全く縁のない別種とのこと。
昔、ある僧が、
「お釈迦さんが入滅されるときに咲いてた沙羅双樹がきっと日本にも
 あるはず。」
と山に分け入り、見つけ出した夏椿を沙羅双樹と勘違いし、以降、
「夏椿=沙羅双樹」と、誤解されつづけてきたらしい。
ちなみに、このために夏椿のことを「沙羅の木(しゃらのき)」と
呼ぶとのこと。

そう、この御廟前に咲く花も、沙羅双樹ではなく、夏椿の花だったので
ある。しかし、私はどちらでもよいと思っている。この御廟前の夏椿は
とてもよく茂って青葉を一杯に広げ、この時期には白くて清らかな花を
たくさん見せてくれる。浄土院の侍真僧や助僧はじめ、ここを参拝する
人たち、そしてきっとここに眠る最澄さんにも、とても愛され、大切に
されている木なのである。そんな人々の気持ちが、この木にはいっぱい
詰まっているように思える。そのことが、とても有り難いのである。

夏椿を見上げている間、浄土院からは途切れることなく、
「南〜無、○○仏〜。チャーン。南〜無、△△仏〜。チャーン。・・・」
と聞こえてくる。
どうやら、浄土院の侍真になるための「好相行」が行じられているので
あろう。宮本師の十二年籠山行もそろそろ満行に近づいたということか。
次の侍真僧候補の方が、今、その資格を得るために、一心に三千仏を唱えながら
五体投地を繰り返しているのである。何日も何ヶ月も、時には何年も、ただひたすら
三千仏を唱え、心に念じながら、五体投地を繰り返すのである。それは、好相、
つまり仏の世界を実際に感得するまで休むことなく続けられるとのこと。
他には何も考えず、ただひたすらに仏さまを一心に念ずる日々。
すごい世界である。


横川から、久々に日吉大社に向かって、横川行者道を下ってみた。
途中、叡山ユリが道端に咲いてて、とても美しかった。
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叡山にも、もうすぐ夏が訪れようとしている。
今、光永圓道師は北嶺千日回峰の九百日目、京都大回りを行じられている。
およそ10年に一度のこの機会に、私も京都大回りの道を辿ってみたく、
今日は叡山を京都に下り、東山に沿って南下し、松原通りを西に行ってみる。
本当は、さらに堀川を上がり、二条城から北野天満宮、東へ河合神社まで
京の都を大きくぐるっと巡礼するのであるが、松原通りを堀川に至ったあたり
でしんどくなり、この辻で久々に出逢った日本観察ラン協会会長のS氏と
しばしお話して、教えていただいた壬生のラーメンを食べてビールを呑むと、
もう動けなくなり、ここで終了とした。

しかし、阿闍梨さんはやはりすごかった。
赤山禅院でちょうど阿闍梨さんが出発するところに行き会い、随喜する信者さん
たちと一緒にお加持をいただくことができた。
なにがすごいって、阿闍梨さんが唱える真言。その大音声。
もう、人間の発する声とは思えない。まるで雷のようでいて、それで
どことなく心に染み入るような、なんとも形容のしようのない呪であった。
真言のあと、頭と両肩にポンポンッとお数珠をいただくと、なにやらとても
すーっとした感じになり、とても気持ちがよかった。

阿闍梨さんの足はとても速く、邪魔にならないように遠回りしたとはいえ、
走ってる私とほとんどペースが変わらず、八坂さんまではほぼ前後しながら
進むが、八坂さんにはお参りする場所も多いのであろう。その後は出逢うことが
なかった。

今日、辿った道を写真で振り返ってみる。


坂本、生源寺にて
伝教大師幼少像にご挨拶。
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南善寺の水かけ不動さん
ここは北嶺大行満大阿闍梨の光永覚道師の住坊。
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根本中堂
般若心経を唱える。
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叡山より京都市内を眺める。
阿闍梨さんは、この景色を毎日どのように眺めているのであろうか。
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赤山禅院にて
ここで阿闍梨さんのお加持をいただく。
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赤山禅院にて
一枚だけ、失礼して。
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真如堂にて
阿闍梨さんが信者にお加持をしている間、じっと待つ助僧
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黒谷さんにて
浄土宗のお寺は、なぜこのように大きく立派なんやろう?
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平安神宮にて
遠くから、阿闍梨さんが突く杖の音が響いてくる。
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青蓮院にて
平安神宮からこちらに向かう阿闍梨さん一行が見える。
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行者橋を渡る。
橋のたもとで跪き、阿闍梨さんが来るのをまつ町の人々。
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八坂さんにて
いろいろな神さまにお参りする阿闍梨さんの拍掌が境内に響き渡る。
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産寧坂にて
修学旅行生もちらほら見かけるが、やはりインフルの影響か
人が少ない。
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清水さん
東南アジア系の旅人たちに写真を頼まれる。
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六波羅蜜寺にて
般若心経を唱える。
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松原不動にて
不動真言を唱える。
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因幡薬師にて
般若心経を唱える。ちょうど昼時で、境内でお弁当を食べていたOL二人に
不思議そうに見られる。
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五條天神にて
二礼二拍手一礼
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このあと、日本観察ラン協会会長のS氏に久々に出会う。
ずいぶんご無沙汰していたが、相変わらずとても元気そうでなにより。
千日回峰の話や、マラニックの話など、楽しいひと時であった。
Sさん、ありがとうございました。


朝から叡山を越えて京の町を駆け巡ること約5時間。
最近の運動不足からか、けっこうつかれてしまって、今日はここで終了とする。
京都大回りのコースはまだまだ続く。阿闍梨さんは毎日、欠かすことなく百日間、
この道を歩くのである。ものすごいなぁ。同じ人間とは、とても思えない。
でも、阿闍梨さんも紛れもない人間。神のような超越した世界でなく、人間による
人間のための教えであるところが、私が仏教に興味を覚える理由である。



せっかくここまできたので、壬生寺によって久々に鐘を突いてみる。
じつは、先日のS氏の日記で、壬生寺の鐘が突きやすいように改良されたとの
話を読み、一度突いてみたいと思っていたのである。
たしかに、以前よりは突きやすくなっていたが、それほど簡単というわけでもなく
いい音を鳴らすには、かなりの集中を要する。
いい音が鳴るまで、20回ぐらい突いてしまった。
壬生さん、うるさくしてごめんなさい。
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今日は稼動日調整でお休み。
絶好の機会と、お山を巡礼回峰してきた。

坂本の町はちょうど山王祭の真っ最中。
日吉の馬場には、ずらっと出店が並んで開店準備をしていた。

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前方から、回峰行者が歩いてくるのが見える。
まだ新行さんで、見たところ高校生ぐらいか。
素足に草履を履いて、右足をすこし引きずっている。
すっかり疲れきって、もう一歩も歩きたくないといった感じに、
でもがんばって歩いている。律院の前で立ち止まり、なんとなく
すこし恥ずかしそうな感じでお参りをして、また再び歩き始める。
まだまだこれから。しっかりと100日を終えてほしいと思う。

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今日はふと思い立って、悲田谷を登る。
いつ来ても、なにやら背筋が伸びる思いのする場所である。

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毎年この時期には大事な約束がある。

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今年も無事に逢うことができた。
去年、草むしりで刈り取られたのか、少し前に見たときには、根っこ茎
だけになっていて心配してたが、一輪だけでも、ちゃんと花を咲かせて
待ってくれていた。あぁ、よかった。
また来年まで、ご無事で。
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無動寺の梅が満開に咲き誇る頃、叡山の回峰行は始まる。
今年も新行の行者さんたちが、一心にお山を巡礼するのであろう。
そして、千日回峰もいよいよ大詰め、京都大回りを行じられる円道師。
無事、千日を満行されますようお祈りしています。


玉体杉から遥拝する御所と京都の街並み
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回峰行が始まる頃、行者道の傍らには、春を告げる野の花たちが
咲き始める。

バイカオウレン(梅花黄蓮) 花言葉:2度目の恋
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ショウジョウバカマ(猩々袴) 花言葉:呑みすぎに注意して
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エイザンカタバミ(叡山傍食) 花言葉:喜び、歓喜
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しかし、今週は寒く、お山では雪がちらつき、峯道の脇には
霜柱が立っていた。
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お山を巡ってるうちに、ふと、今日は飯室谷に降りてみようと
思い立つ。何かが、「今日は飯室谷に降りなさい。」と言っている
ようである。
横川は恵心堂の少し先、飯室谷へと続く恵光坊流の行者道の急坂を
駆け下り、15分ほどで飯室谷明王堂に到着。

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明王堂ではたくさんの信者が集まり、護摩供養が修されている。
大音声で唱えられる不動真言を聞きながら、まずは閼伽井のお不動さま
にお参りする。

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そして、閼伽井の上をふと見上げると、そこには、なんとも言えず
かわいらしく、表情豊かな仏さまが何人も座っていらっしゃる。

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これまで、何度も通りがかりながら、こんな素敵な仏さま達が
いらっしゃたことに、ぜんぜん気付かなかった。お一人ずつ、そのお顔が
違って、なんとも微笑ましい。
そうか、今日はここにおられる仏さま達が、「飯室に降りるように」と
呼んでくださったのであろう。なにかポッと、心が温かくなった感じが
して、とてもいい気持ちになれた。
ありがとうございました。

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