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Gallery Project-PACINO
歴史、映画、自作の再現動画などを中心に綴る、手記風の趣味ブログ。

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最終回である。
予想外に長引いてしまったが、思い入れのある作品なので、書き出し始めるとあれこれ思い浮かんできて、取り留めのない長期連載になってしまった。
とはいえ、全て書きたいことだったので、簡潔にするわけにもいかない。
よって、思い浮かぶがまま、書き連ねていった結果だ
 
 
 
 

【エピローグ・後半】
春日山城のシーン。
下の2枚の画像で分かるとおり、原作とは全く違う構図になっている。
このシーンは、再現度を考慮するならば、この後の清洲城のシーンで使用した中世風の城郭モデル(モデル名:トゥトゥディヶ崎。もちろん由来は躑躅ヶ崎だろう)をアングルを変えて使いまわすという手もあったが、それはやめた。信玄の死、信玄を悼む謙信、そしてほくそ笑む信長。この3シーンをそれぞれ違った雰囲気のものにしたかったからだ。
特に信玄と謙信のシーンはシリアスにしたかったので、キメの特に細かいモデルを使用したいと考えてのアレンジとなった。

イメージ 2
イメージ 1
 
 
既に出家している千早謙信に、信玄の死を報告する家臣(四条貴音)。
ニコニコ動画のコメントで「貴音は直江景綱か?」というコメントを頂いたが、実に鋭い方である。
恐怖の偶然というべきなのか。
別に原作で直江景綱という役はない。
この家臣の、体格と太い声にもかかわらず微妙に目立たないイメージが、存在感がありそうでどこか目立たない四条貴音に合っているなと思い、貴音を当てたわけだが、作っているうちに「なんか直江景綱っぽいな」と、漠然と思ったわけだ。
まあ貴音の起用は、千早に次ぐ2番目のひいきキャラを、ここで千早とセットで出したかったというのが大きいが(笑)。
 
 
謙信が合掌して信玄の冥福を祈るシーン。
信玄死去の時期、政虎は既に出家して「不識庵謙信」と名乗っていた。
このシーンだが、個人的に印象に残っている場面である。小学生時分に、ショッピングセンター内の本屋で、たまたま見かけた「まんが日本史」のアニメを冊子化した薄い本を立ち読みしたことがあったが、ちょうどこの場面の画像がのっていて、どういうわけか鮮明に記憶に残った。
なんという事はないはずの一介の薄い本なのに、このシーンだけ、なぜか今に至るまで忘れることなく覚えている。
なぜかは分からない。
小さい頃の記憶力というのは恐ろしいもので、強烈に印象に残ってしまうと、どうやら一生涯忘れることは出来ないらしい。
 
イメージ 3

 
演技力が重視される「静」の場面に加え、そんな理由もあって、ここは丁寧に作った。
鋭い眼光はそのままだが、微妙に寂しげな、複雑な表情の千早謙信。
出家後の僧形姿の表現として、服を黒尽くめにした。余談だが、これは過去作の「B'z最初期MIDI」で使用したのと同じ自力改造モデルだ。
 
 
「この謙信も、急な病でこの世を去りました」のナレーションとともに飛び去る蒼い鳥。
原作では黒いカラスである。
もちろん、千早謙信の死へのメタファーとして蒼い鳥にした。
 
 
満を持して登場する天海春香の織田信長。
連載開始当初に触れたので、今更書くこともない。
お得意のほっこりスマイルから一転、野心むき出しの笑いを浮かべる。
「これで天下は俺のものだ・・・!」
 
 
【エンディング・クレジット】
流れるBGMは「風のメルヘン」のTV放送版。
イントロのシーンは、原作での海岸の岩場に打ち寄せる波しぶきだ。
忠実(完全に忠実ではないが)に再現したのはここだけで、あとは基本的に、作中のワンシーンのアングル・距離を変えて撮ったカット集である。
例外は「三浦あずさと音無小鳥の酒宴」「特別出演3人の記念撮影」の2つだ。

 
当初、このエンディングの前に、まんが日本史お馴染みの「お姉さんと子供2人の解説コーナー」と「その頃の世界史コーナー」も再現しようかと思っていた。
しかし、ストーリーラストでの切ない雰囲気をぶち壊したくなかったし、あずさや律子、やよいや双海姉妹など、役に合いそうなキャラがもう話に出てしまっており、ここで解説役を当ててしまうと二役ばかりになるので、結局カットした。

 
ラストの荒涼とした戦場に刀が一本地に付き立っているカット。
これも小学生時代の記憶の話だが、当時図書室で読んだ学研まんが?の「平将門」の最後のほうで、将門が戦死した後、彼が落とした刀がそのまま地に突き刺さり、その後、風に吹かれて寂しく突き立っているというカットがあったのを思い出し、なんとなく覚えているイメージでモチーフにした。
もちろんハッキリとではないが、こういう描写だったと記憶している。
寂寥感、虚無感を表現するのにピッタリだと思ったわけだ。
 
 
寂寥感、虚無感。
今回の動画の説明文で書いたくどいくらいの文章の最初に、
歴史は人間模様が織り成す栄枯盛衰のドラマ
と書いたが、まさにあれにつながる。
今回の動画のテーマである。
 
 
 
書いていて本当に長くなった。
動画を作り出した当初は、ただ八幡原の戦闘シーンのみを再現するつもりで居た。
しかし、製作に平行して元の原作映像を見ているうちにインスピレーションが喚起され、「1つの栄枯盛衰を主題にした簡単なストーリーとしてまとめよう」、となった。
そのため、むしろ後半のエピローグ部分がこの動画の主題といえるかもしれない。

花が散っては 咲くように───
 
八幡原の干戈が遠い昔のものとなった後年。
天下をその手におさめた豊臣秀吉がある時、川中島の故地を訪れたことがあった。
取り巻きの者達が、その武名を馳せた甲斐の虎、越後の龍を賞賛する中、得意絶頂の秀吉は
「はかのいかぬ戦をしたものよ」
と一蹴したという。
 
 
信玄も謙信も、5度に渡ってしのぎを削り、名は残したが、実を得ることはなかった。
しかし、彼らにとっての本当の実とはなんだったのか───。
果たして本当に無益な戦いだったのだろうか。
 
 
イメージ 4
 
 
最後に改めて。今作をご覧いただいた方に深くお礼申し上げる次第です。
 
 

【完】
 
◇◆◇
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    力作お疲れ様でした。楽しく戦国時代を味わえる作品でよかったです。
    頑張ってください。

    [ Wiener Sachertorte ]

    2013/7/9(火) 午前 1:52

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    一気に最終回ですね^ ^;
    小さい時の思い出ってなぜか忘れないものですよね

    [ ヤドヴィガ先生 ]

    2013/7/9(火) 午前 10:03

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    Wiener Sachertorteさん

    有難うございます。
    色々思いを込めながらも、ニヤリとしながら歴史を楽しめるような作品に仕上げたつもりです。
    これからも是非、気軽にご覧下さい。

    [ Pacino Approach ]

    2013/7/9(火) 午後 11:58

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    ヤドヴィガさん

    まいど(笑)
    歴史は物心付いた頃から唯一変わっていない趣味なもんで。
    得意分野、かつ成長期とくれば、自然とそうなるんでしょうな。

    [ Pacino Approach ]

    2013/7/10(水) 午前 0:04

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