|
震災後、初エントリーです。
当日は出張で研究室に居なかったのですが、
片付けや業者の手配に明け暮れ、
余震を喰らい、また片付けに明け暮れる毎日でした。
幸い装置類が思ったほど壊れておらず、
実験は少しずつスタートしました。
今回の震災では、津波でなくなられた方の冥福を祈りつつ、
家族を含めて命があっただけでも良かったとしなければなりません。
それでも科学者の端くれですので、
福島原発を含め、今回の震災で明らかになった科学技術の未熟さに衝撃を受けております。
また、今回の震災で明らかになったのは、
如何にこの国の上層部にいる人間のレベルが低いか、ということです。
良将の下に弱兵なし、と言われますが、
この国は全く逆ですね。
私が心底恐ろしいと思ったのは以下の3点です。
これらはある意味人災です。
(1)地震予知などは役に立たないこと。
つまりは現在の地震学のレベルでは予知できるほどの知見は得られていないと言うことです。
これは東大の某先生が超有名国際誌に寄稿して話題になりましたが、
異論はあるにせよ、今まで予知を行うという国策のもと研究が行われてきたことを考えると、
被災地に居る人間にとっては怒りをどこに向ければよいのか分からない、といったところではないでしょうか?
地震学者には酷かもしれませんが、求められている目的が国家の安全に関する事である以上、
成果を粉飾することは認められません。
(2)原子力に対する認識が甘すぎること。
もう、これはコメントする必要もありません。
科学者の目から見て、福島原発は完全に人災です。
原発安全をPRしてきた電力会社・文部科学省は猛省すべきでしょう。
東電社員の給与カットなど、色々な補償に向けてリストラは進むとは思いますが、
現状案では額は減るにしても賞与がでるとのこと。また国有化の動きもあります。
一つの県の半分近くの住民を自分の家に帰れない状況にしておきながら、
社員にはボーナスが出る。
これでは国民は納得しないでしょう?
(3)デザインだけで中身のない建築が多すぎること。
これは少々ローカルな話ですが、
私の所属する大学では建築学科の建物が赤紙(すなわち危険なので立ち入り禁止)になりました。
その他、おしゃれな食堂や建てたばかりの建物が黄色紙(外壁や内装の落下)です。
私のいる建物も最近建てられたガラス張りの建物ですが、
地震の被害は他と比べてかなり大きいようです。
一方で数十年前に作られた建物はほとんど大丈夫なモノばかり。
この数十年間、建築学科や大学の施設部はデザインばっかり凝って、
最初に考えるべき「安全性」や「利便性」をどこかに捨ててしまったようです。
何せ伊達のお膝元だからしょうがないのかもしれませんが、
ホントにこんな「伊達な建物」には辟易します。
見せかけだけの、役に立たない建物。残念です。
何せ命がかかってますから。
何だか訳分からないエントリーになってしまいましたが、
今回の震災で、ものすごくこの国の膿が出てきたのではないかと思います。
重要なのはこの膿を出し切り、再生できるか、ということですが、
今の現状では、ほぼ無理でしょうね。
元気になれる、いい話があればいいのですが。。。
|
全体表示
[ リスト ]




>この国の上層部にいる人間のレベルが低い
いや、上層部から下に至るまで概ね低いんですよ・・私達も含めて。
でも組織の上にいる人の中には、然るべく実力を持った方もいますから、そういう方が活躍出来るような土壌を作っていくことが大切ではないでしょうか。
2011/5/7(土) 午前 6:56 [ bloom@花咲く小径 ]
>bloom@花咲く小径さん
まさに、そう言う実力のある人にトップに居て欲しい、と思います。
ファシズムにならないよう、選ぶ方の教養も必要ではありますが。。。
そこの兼ね合いが、どうしたらいいのか私にはまだ分かりません。
2011/5/11(水) 午後 8:44 [ doctor_february ]