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狂ったように笑うR・Vの背に向けて、オレはボウガンを放つ。もちろん、わざと外して。
「チッ、逃がしたか―」
用意した虚 ―セリフ―を吐く。そして月明かりを背に、かつての心友だった男の目の前に降り立った。
「あ、ありがとう…!?」 その男、ダレン=シャンにボウガンをつきつける。すぐに虚を云うハズだったが、途惑う姿がかわいらしく、つい意地悪をしてしまった。
「……。」
「あ、あの…それ下ろしてくれないかな?せっかく助けたのに、まちがって当たったらシャレにならないだろ?」
「……。」
「………。」
あーあ。黙っちまったよ。心の中で笑いつつ、虚とも本音ともとれる事を云う。
「なぜ助けたかわかるか?」
「えっ…いや…?」
どうやら本気で解らないらしい。そりゃあそうだ、最後に会ったのは18年前なんだから。
そ う 、 あ の 日 ――
『地獄の果てまで追いかけて、お前らの息の根を止めてやる!!』
― この手に、消えることのない憎しみを刻み付けたあの夜。消えることのない、赤黒い炎が自分を包み込んだ…あの一刻。
オレはお前を、忘れたりなんてしなかったぜ…ダレン。
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