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11型丁は艦隊防空用として射出機発進を可能とした機体。 射出加速度に耐える機体強度アップと全備重量3.9tの紫電 を最大射出重量3.5tの呉式2号3型でも発進を可能とするた めRATO「離陸補助ロケット」の装着が主な改造内容である。 ミッドウエー海戦でいっきに主力空母4隻を失い 艦隊の航空 兵力の不足に悩んだ帝国海軍は 航空母艦無しに離発着可能な 水上機の活用を考えた。 最新鋭水上戦闘機「強風」を艦隊防空に充てることである。 実現すれば大和型に各2機、他の戦艦に各1機、最上と利根型に 各4機、他の重巡に各2機、軽巡に各1機の搭載が可能となり、か なりの防空戦力になる。 しかし「強風」は射出機で打ち出すには機体強度が不足しており 補強改修が必要であった。敵機の来週を察知してからクレ−ンで 機体を海面に降ろして離陸させていたのでは間に合わない。また その時間がとれたとしても、その時の海面が離陸できる凪いだ状 態の保障はないからである。 早々軍令部から川西航空機に「強風」の射出補強指示が出された が連合艦隊の現場から異論があがった。 フロートを抱いた「強風」の性能では当時出現してきたF6Fには 太刀打ちできないこと。射出機で打ち出したとしても敵機来襲まで に戦闘に充分な高度がとれる性能が不足していること。また、敵機 が去った後着水できる海面の穏やかさの保障はなく、機体回収の確 立は極端に少ないと考えられることである。 この異論によって実現は一旦遠のくことになる。 つづく
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