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戦争の足音が近づく中、設計した戦闘機が試験飛行中に墜落し、失意に陥った堀越二郎は、避暑地の軽井沢で里見菜穂子(声・瀧本美織)と運命的な再会を果たす。
菜穂子は十年前の関東大震災の折に、二郎と同じ汽車に乗り合わせた少女だった。
二人はたちまち恋に落ち、婚約するが、菜穂子は結核を患っていた。
「美しい飛行機」を作ろうと、ゼロ戦の設計を進める二郎。
一方、自分の命が残り少ないことを悟った菜穂子は療養所を抜け出し、二郎の元に駆けつける。
二郎の上司夫妻の仲人で祝言を挙げた二人は、限られた時間を精いっぱい生きようとする…。
実在の人物がモデルとなるのは、スタジオジブリの長編作品では初めて。
また、宮崎作品はこれまで三、四日の間に起きた出来事の話が多かったが、今作は主人公の約三十年にわたる半生を取り上げた。
宮崎アニメの魅力の一つである空のシーンは多いが、派手な戦闘場面などはない。
その代わりに、過去の子供向け作品にはなかった大人の恋愛が描かれている。
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堀越二郎と宮崎駿に敬意を込めて。
廠長監督作品 『零の躯体』 2013年 7月4日(木) ブログ公開開始。
廠長監督の十五年ぶりの新作1/48「零の躯体」の完成報告会見が本日、猿島工廠の新工場で行われた。
零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の設計者・堀越二郎を主人公に、堀辰雄の小説「風立ちぬ」のエッセンスを取り入れて製作した一九三〇年代の青春模型。
会見には廠長のほか、つっこみ役の清美隼3等空尉、主題歌にデビューアルバムのタイトル曲「空飛ぶマジンガーZ」が採用された出雲彩2等空士が出席し、鼎談(ていだん)を行った。
廠長 五年ぶりというより、作るのに五年かかった。
悪戦苦闘したが、スタッフの一人一人がよく頑張ってくれた。
堀越二郎氏のご子息と夫人が完成した作品を見て喜んでくれたのでほっとしている。
非常に情けない話だが、試写を見て涙を流してしまった。
自分の作品を見て泣いたのは、今回が初めて。
清美 五年ぶりというより、ただもたもたしていて五年かかってしまっただけ。
悪戦苦闘していて未だに完成できていないのが本当のところです。
今後死ぬまで掛かっても完成しないでしょう。
堀越二郎氏のご子息と夫人には完成?した作品は恥ずかしくて見せられません。
いつも泣き虫です、思ったように作れないのが原因で涙を流していました。
廠長が思いどおりにできず泣くのは、今毎度のこと。
出雲 昨年十二月に猿島工廠の廠長との公開対談で突然オファーを受けた時は、驚くと同時に
うれしかった。
曲を作った当時の彩は私の分身のようでもあり、遠い人物のようでもある。
映画を見て、「空飛ぶマジンガーZ」の世界とびっくりするくらい重なっているように思えた。
廠長 作品の製作を決めたのはリーマン・ショックの直後で、ファンタジーを簡単に作れない時代に
なっていた。
工廠の今後を模索していた時期とも重なり、思い切って地に足を着けた完全構造再現モデルに
した。
堀越二郎氏がモデルだが、彼の評伝を描こうとしたわけではなく、戦前の激動期を生きた
人間像が混じり合っている。
清美 普通の模型ブログは製作の過程をリアルタイムに見てもらくことで、製作者の苦労を読者に
共有してもらいます。
ですからこの後はどうするのだろう?こうすれば良いんじゃないとコメントがもらえるんです。
今回はもうかなり出来ているのに、いかにも今製作中であるようにブログをアップして
いくんですよね。
読者を欺くことになりますが、廠長は心が痛みませんか。
廠長 今回のテーマは私の人生をかけた作品です。読者のみなさんもきっと涙して見てくれると
確信しています。
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