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イメージ 1今回は、左の写真に示しましたが、ウクライナ生まれの現代作曲家Efrem Podgaits(1949−)の交響曲第2番のリハーサルを公開してくれました。指揮は先月と同じロストロポーヴィッチです。これは6日の定期公演で演奏されるものですが、それが世界初演だそうです。私はこの作曲家のことは今回初めて知りましたが、オペラや管弦楽に室内楽も含めて沢山作品があるようです。リハーサルには作曲家自身も来ていました。我々聴衆と同じ階上のレベルで指揮者の真後ろに譜面を広げて座っています。

オケはかなりの大編成で、通常の弦以外にハープ2挺、グランドピアノ、チェレスタ、木管15人、金管13人、打楽器5人です。

最初に指揮者が解釈についていろいろ説明して、楽員がそれを該当するページに書き込んでいきます。午前中の続きらしく、まず第4楽章から演奏を始めました。
途中、時々指揮者と作曲家が会話します。
指揮者「おーい、作曲家!ここはこういう解釈でいいか?」
作曲家「ハラショー!」
てな感じです。
でも時々、ロシア語でちょっと長いやり取りをして、結果をロストロポーヴィッチが楽員に説明し、作曲家が直接楽員に指示することもありました。この人の英語はロストロポーヴィッチよりちょっとましですが、やはり下手。

イメージ 2第1楽章から第3楽章までも同様に進め、休憩。休憩中は作曲家が下りて楽譜を前に指揮者、時にはコンマスも含めて打ち合わせをしていました。左の写真がそのスナップです。真ん中の人が指揮者で、手前の人が作曲家です。再開後は、作曲家は指揮者のすぐ後ろに座って、言いたいことがあるとロストロポーヴィッチのところに近づいてごにょごにょ言っていました。もう一度第4楽章を最後まで仕上げたところで本日は終わり。

この曲は全体を聴いてみると、かなりショスタコーヴィッチ的な作品です。ところどころにチャイコフスキーを思わせるようなスラブ的要素がちりばめられています。演奏時間は推定ですが40分ぐらいで、結構聴き応えがありました。

定期演奏ではベートーベンのヴァイオリン協奏曲をヴェンゲロフの独奏でやることになっているので、それのリハーサルもやってくれるのかと思ったけれど残念ながらそれはなかったです。午前中に済ませたか、あるいは翌日のゲネプロだけで済ませるつもりなのかもしれません。何しろポピュラーな曲ですから。ヴェンゲロフが登場しないと知るとさっさと帰ってしまった人もいました。

これで今シーズンの公開リハーサルは終了です。
先日このブログで紹介した「ロンドン交響楽団リハーサル」(http://blogs.yahoo.co.jp/dognorah/3936513.html )の本番演奏会は6月2日に行われました。私は別のイベントがあったため聴けませんでしたが、イギリスの高級紙Guardianにその演奏批評(http://www.guardian.co.uk/arts/reviews/story/0,11712,1499176,00.html#article_continue )が掲載されましたので木嶋真優さんの分をご紹介します。

「Mayu Kishimaはショスタコーヴィッチの最初のヴァイオリン協奏曲の独奏者として見事な演奏を披露した。輪郭のくっきりした輝かしい音色は最終楽章を奔放なヴィルトゥオーゾのショーケースと化しただけでなく、スローな第3楽章においてもより暗い内面の世界と光り輝く変奏曲を描いて見せた。Kishimaはまだ10代後半であるが、最も印象的であったのは、特に最後の二つの楽章を繋ぐ巨大なカデンツァにおいて、すすり泣くようなグリッサンドから荒れ狂うヴィルトゥオーゾ的エネルギーにまで発展させることの出来る演奏の幅の広さである。」

この評の著者は、そのあとに演奏されたチャイコフスキーの交響曲第4番に関しては手厳しい批評を載せていますが、木嶋さんに対してはこのようにかなり好意的な評でした。
イメージ 1現在ロンドンで実力一番といわれているロンドン交響楽団が毎月一度だけリハーサルを公開していることを知り、練習場であるSt Luke’sというBarbican Hallの近くにある元教会に駆けつけた。参考のために外見と内部の写真を掲げる。イメージ 2

感心したのは、ロンドン交響楽団がかなりのお金持ちであること。練習場としての目的でこの建物を買い取り、コンサートも開催できる程度にまで内部を改装したのだ。元教会だけに窓が多いので、内側から丈夫な金属フレームに嵌められたガラスをすべての窓に取り付けるなど防音処置を施し、天井と床は板張り、太い鉄の柱を4隅に立てて天井を支えると共に照明装置なども設置してある。さらに観客席(300席程度)を1階の一部と2階のギャラリーに設けてある。音もいいのだ。この改装費だけでも何億円とかかるだろう。

イメージ 3さて、本日のリハーサルは、ロストロポーヴィッチの指揮でチャイコフスキーの交響曲第4番と、ショスタコーヴィッチのヴァイオリン協奏曲第1番である。ヴァイオリン独奏は、木嶋真優という19歳の才媛(左の写真)。

チャイコフスキーは、いきなり演奏開始、金管が終わって弦が鳴り出すとすぐにストップさせて注文をつける。この有名なチェリスト兼指揮者、国際的キャリアーが長いものの、いかにも外国人という感じの下手な英語にまずびっくり。あまり細かいところは指示が100%は伝わらず、コンマスとチェロのトップがしょっちゅう指揮台の譜面のところにやってきて確認している。遠くの楽団員からは質問も発せられる。自分の譜面を指揮者に見せて違うんじゃない?なんて感じの場面もある。ということでこれは時間がかかるぞと思っていたらポイントを数箇所やっただけですぐに第2楽章へ。ここはトランペットとトロンボーンは演奏場面がないので、彼らはさっさと練習場を出る。コーヒーでも飲んでいるのかしら。第2楽章も結構やり直し場面があった。気に食わないフレーズをロストロポーヴィッチが、腰に手を当てて体をふにゃふにゃくねらせて、お前らの奏でるメロディはこんなだよー、とやって笑わせる。そろそろ第3楽章が始まろうかというときにはちゃんと金管連中も席に戻る。こういう調子で各楽章のポイントポイントだけをみっちり練習。曲は冒頭部分と終曲の部分はなぜかきっちりと演奏されたが通しての演奏はなし。リハーサル時間は50分で終わり。思うに、午前中にもリハーサルをやっていたのだろう。ここでずいぶん沢山の楽員が帰った。逆に新登場の楽員もいる。

しばし休憩の後、ソリストの木嶋さんと一緒に指揮者が登場。初顔合わせらしく、指揮者が木嶋さんをみんなに紹介していた。彼女全く物怖じしないで、いきなり冒頭部分を引き始め、オケも追随する。そのまま第1楽章を中断なしで終える。全く問題がないということですぐに第2楽章へ。
ところが第2楽章は問題だらけらしく、オケに対して何度も何度もやり直し。第3楽章も第4楽章もそうだった。第4楽章など通して2回も演奏した。そのたびに終了後楽員が彼女へ拍手を贈る。この曲、第2楽章は不協和音の単調な繰り返しがあってちょっと退屈だが、第3楽章は美しく、第4楽章は楽想もちりばめられ、強弱の変化も富んでいてとてもすばらしい。とにかく、初リハーサルのせいかこの曲だけで80分ぐらいの時間を使った。翌日がバービカンホールでの本番なので、きっと後はいわゆるゲネプロを本番直前にやるだけなのだろう。リハーサルというのは意外に短いんだなーと思った次第。指揮者にもよるだろうけれど。

リハーサル中、ロストロポーヴィッチ氏はオケに注文をつけるだけで木嶋さんにはあまり指示はしない。これから察するに、指揮者はソリストと既に綿密な打ち合わせを済ませているみたいであった。あとでWebで調べると、ロストロポーヴィッチ氏はモスクワで彼女のブラームスの協奏曲を聴いて以来、世界最高の若手ヴァイオリニストと評価し、自分の指揮するあちこちのオケと共演させている。したがってこの曲もどこかで弾いているはずである。

木嶋さんは13歳のときにポーランドのヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール・ジュニア部門で最高賞(1位なしの2位)を獲得したのを手始めに世界各地で賞を取っているらしい。今年始めから世界中のオケと協奏曲の予定が沢山入っているようだ。

ロストロポーヴィッチ氏、昔チェロも指揮も見たことがあるはずで、割と背の高い人だった印象がある。しかし今日間近で見ると意外にずんぐりむっくりだった。あれーという感じ。太ったせいかしら。リハーサルは精力的で、時には指揮棒で譜面台をたたきながら拍子をとったり、指示をがんがん飛ばしながらコントロールしたり。オケのリハーサルというものをビデオ以外で見るのは初めてだけれど、すごく面白かった。来月も行こうと思う。

ショスタコーヴィッチでは、ハープを2本使うがそれが第1楽章だけなのだ。で、第2楽章に入ると、二人のハーピスト、さっさとハープをケースに入れて台車に乗っけてごろごろさせながら帰っちゃった。とにかく自分の出番がなくなると即退出するというのが面白い。日本でもそうなんでしょうか。
イメージ 1Westminster Abbey(写真)でChoral Evensongという催物があり、ウエストミンスター合唱団とセント・ジェームズ・バロックというアンサンブルが出演するというので行ってみた。この中で音楽を聴くという機会はそれほど頻繁じゃないと思ったからだ。

出演者は、男声合唱団と少年合唱団、それに上記アンサンブルとオルガニストである。入場無料ですべての人に解放されていたが、用意された席の半分ぐらいしか埋まらなかった。赤いガウンのようなものを着た修道士たちが大勢取り仕切っていた。クラシック音楽を放送するBBCのRadio 3で生中継されるというので音楽イヴェントだと思っていたが、音楽の合間には聖書の一節を読むなど完全に宗教的儀式であった。聖書を読むときは起立させられたり、一緒に唱和させられたりで、聴衆も結構忙しい。

UKで最も格式の高いこの寺院、天井も思いっきり高く、さすがに音はよく響いて美しいアンサンブルであった。取り上げられた作曲家は、Bertani、Tomkins、Shutz、Monteverdi、Philips、Castello。

こういう場では男声合唱と少年合唱だけでなぜか女声合唱がない。大体教会付属の合唱団で、女声合唱団なんて聞いたことがない。少年合唱隊がその代わりをするものと見える。そういう環境だから昔から教会関係者には少年を性的対象者にするpedophileが多いんだろうなと思った次第。
恒例のBBC主催のロンドンの夏の音楽祭、PROMS (Promenade concerts)は今年110周年を迎える。

今年のスケジュールは7月15日から9月10日まで。毎日休みなく1回以上のコンサートがロイヤルアルバートホール(写真)で開催される。
イメージ 1
その他にも、ランチタイムにカドガンホールというところで室内楽が8日間にわたって開催され、最終日にはロンドン、ベルファスト、グラスゴー、マンチェスターの公園でもProms in the Parkと称して屋外イベントが同時に開催される大掛かりなものだ。

オーケストラはBBCが中心ではあるが、他のオケも沢山出演する。
プログラムを見てみると、BBCだけでずいぶんいろんなオケがあることがわかる。列挙してみると、次の5つもある。NHKでもNHK交響楽団だけではないと思うが、こんなにはないだろう。
 BBC Symphony Orchestra
 BBC Concert Orchestra
BBC National Orchestra of Wales
BBC Philharmonic
BBC Scottish Symphony Orchestra

そのほかにUKのオケで参加するのは、次の19団体である。すごい数だ。
 Orchestra of the Royal Opera House
 English Baroque Soloists
 Philharmonia Orchestra
 Royal Liverpool Philharmonic Orchestra
 Halle
 City of Birmingham Symphony Orchestra
 Manchester Camerata
 Bournemouth Symphony Orchestra
 Northern Sinfonia
 Philharmonia Baroque Orchestra
 London Sinfonietta
 National Youth Orchestra of Great Britain
 Orchestra of Welsh National Opera
Royal Philharmonic Orchestra
 London Symphony Orchestra
 London Philharmonic Orchestra
 Orchestra of the Royal Academy of Music
 Ulster Orchestra
 Gabrieli Consort & Players

そして海外から参加するのは、次の15団体。
 Helsinki Philharmonic Orchestra
 Vienna Philharmonic Orchestra
 Chamber Orchestra of Europe
 Royal Concertgebouw Orchestra
 The Cleveland Orchestra
 Tonhalle Orchestra, Zurich
 World Orchestra of Peace
 European Union Youth Orchestra
 New Zealand Symphony Orchestra
 Estonian Philharmonic
 West-Eastern Divan Orchestra
 Danish National Radio Symphony Orchestra
 Deutsches Sinfonie-Orchester Berlin
 Gothenburg Symphony Orchestra
 Akademie fur Alte Musik Berlin
 
やはりウイーンフィル(メータとエッシェンバッハ)とかコンセルトヘボー(ヤンソンス)は人気で切符が取りにくいと予想している。昨年はベルリンフィルが超人気で、私は全く切符が取れなかった。なにしろ新任なったサイモン・ラトルがベートーベンの第9を振ったので当然であるが。

第9といえば今年はマズアがロンドンフィルを振るのが8月20日にある。これも人気が出そう。

予約は5月16日がオープンで、それまでに申し込んだ分に対して主催者側が割り当てる。早い者勝ちではないし抽選でもない。変に不透明なシステムなので、外人などは差別されているのではないかと疑っている。参考のためにwebはhttp://www.bbc.co.uk/proms である。オンラインで予約するボタンを押すとロイヤルアルバートホールのサイトhttp://www.rahrequests.org/に飛ぶ仕組みになっている。

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