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イメージ 1ロンドンのSt. Paul Catheroralでコンサートが開催されたので聴いてきました。
これは現在開催中の芸術祭City of London Festivalの一環です。
ロンドンのシティというのは金融の中心地としてつとに有名ですが、昔はロンドン行政府からも独立して特別自治区として認められていたところです。現在でもその名残で精神的には結構独立したところがあり、このフェスティヴァルのように独自の催し物も開催されます。

セントポール大聖堂はそのシティの中心にある由緒ある寺院です。チャールズ皇太子が最初の結婚をしたときはここで式典が行われ、美しいダイアナ妃とともにTVで世界中に放送された様子を憶えていらっしゃる方も多いでしょう。



さて、今夜のコンサートは次のとおりです。
指揮:Mark Elder
管弦楽:The Hallé
曲目:ブルックナーの交響曲第7番ホ長調

イメージ 2The Halléというオーケストラ(日本ではハルレ管弦楽団といっていたような記憶があります)は1858年にマンチェスターで設立されたイギリス最古の管弦楽団です。過去の演奏家では常任指揮者だったジョン・バルビローリが有名ですね。1996年以来マンチェスターに新しく建てられたThe Bridgewater Hallという立派なホール(左の写真、ちょっとサントリーホールに似ていますね)を根拠にしています。

ロンドンでの演奏頻度はそれほど高くないので聴いたのは初めてです。弦も管もとても美しいアンサンブルでした。ただ、この特殊な場所では残響時間が優に5秒を超えますので、音が溶け合うときはより美しくなりますが金管などは高音部が目立つため音が薄っぺらく感じることがありました。低音がたっぷりとするためにはちょっと空間が大きすぎる嫌いがあります。参考までに、オーケストラも聴衆もほぼあの大きなドームの下あたりに位置していまして、私とオーケストラの距離は10数メートルでした。

マーク・エルダーという指揮者はロイヤルオペラではお馴染みですが、普通のコンサートに接するのは初めてです。とても優雅な身のこなしと指揮をする人です。今日の演奏は、第1楽章がやや緊張感に欠ける印象でしたが楽章を追うにつれて調子を上げ、全体としてはとても品位のある美しい仕上げでした。私はこの曲は今年の1月にベルナルト・ハイティンク指揮ロンドン交響楽団で聴いていますが、あの時はハイティンクが体調を崩していたためか今一迫力に欠ける演奏でしたので、今回は満足できる演奏で来てよかったという感じです。第2楽章前半のアダージョはほんとに美しく、オルガンのように音が溶け合って夢見心地になります。私から見える範囲で多くの人が幸せそうにこっくりこっくりやっていましたね。

それにしてもここでは特殊音響のせいで演奏する側はやりにくいだろうなと思いました。

この場所で13日にヴェルディのレクイエムが演奏されるのですが、人気のコリン・デーヴィス指揮ロンドン交響楽団なので切符は早々に売切れです。私はキャンセル待ちしますが、あまり見込みはなさそうです。

ロイヤルオペラハウスのランチタイムコンサートです。

ソプラノ:Emma Mary Llewellyn
 プログラムはBenjamin Brittenの歌曲。
  On the island(5曲)
  Folk songs(5曲)

メゾソプラノ:Cari Searle
 プログラムはSamuel Barberの歌曲
  Early songs(3曲)
  Sure on this shining night, Op.13-3
  Early songs(2曲)
  A green lowland of pianos, Op45-2

二人とも30台半ばの年齢で、既にソロやオペラ(端役ばかりですが)の活動はこなしている。ソプラノはウエールズ出身で、ブリテンの2曲目はウェールズの民謡を基にしたもので、ピアノではなくハープの伴奏で、5曲のうち2曲はウェールズ語の歌詞で歌われました。さすがにこれは生き生きと歌われましたが、最初の曲はまあ普通の出来といったところです。声は特に秀でたというところも見つけられませんでしたが、もちろん音楽は十分楽しめました。

メゾソプラノは声に張りがあって高音部も上記のソプラノ以上に伸びているのではと思わせるぐらいとてもすばらしい歌いっぷりでした。キャリア的にもソプラノより豊富で、これからまだまだ上にいける人だと思います。

イメージ 1

イメージ 2

6月27日開催。
[[attched(1,left)]](1) フルート独奏
フルート:Timothy Kipling(左の写真)
ピアノ:Mark Packwood

このフルーティストはイギリスを中心に活躍している中堅の独奏者である。
ピアノ伴奏者は、ソプラノのゲオルギューやテノールのホロストフスキーなどのリサイタルで伴奏を受け持つ人である。

プログラムは、
 Richard Rodney Bennett (1936- )作曲:Summer Music
 Cecile Chaminade (1857-1944)作曲:Concertino
曲は可もなし不可もなしというところだが、音楽としては十分楽しめた。フルートはベテランという感じで美しい音色を聞かせてくれた。

[[attched(2,left)]](2) バリトン独唱
バリトン:Jared Holt(左の写真)
ピアノ:Mark Packwood
このバリトンはニュージーランド生まれで、Royal College of Musicを出たあとVilar Young Artists Programmeに参加、来月でそれも終了する。端役ばっかりとはいえすでに何回もロイヤルオペラの舞台で歌っており、私もこれまで4−5回聴いている。今後の活躍が期待される。

プログラムは、
 Gustav Mahler (1860-1911):亡き子を偲ぶ歌
この悲しい内容の歌を今にも泣き出しそうな表情で心を込めて歌って、感動を与えてくれた。ちょっと小柄な人だが声は朗々と美しく響く。
Wigmore Hallで開催されたリサイタルを聴きました。
プログラムは、
 ベートーベン:ピアノソナタ 嬰ハ短調 Op.27-2 月光
 ベートーベン:ピアノソナタ ハ長調 Op.53 ワルトシュタイン
  (休憩)
 ドビュッシー:エチュード 第1巻と第2巻

イメージ 1すべての曲でとても楽しめました。
月光というポピュラーながらもめったに演奏会では取り上げられない曲、実演を聴いたのは初めてでした。彼の響かせる和音はとても美しく、ゆっくりしたテンポで奏でられる第1楽章から聞き手の心をしっかりと掴みます。第2楽章も含めてかなり短い曲ですがゆっくりしたテンポにもかかわらず更に短く感じてしまい、ああもう終わりかと残念がらせるところがあります。第3楽章の怒涛のような楽想で初めて華麗な指捌きが聴けるわけですがフォルテの各和音がきちんと弾かれながらも荒れ狂う波のよう情景がしっかりと描き出され、苦悩するような心の内面が伝わってきます。

ワルトシュタインは過去に何度か聴いたことはありますが、好きな曲でもあり今回も最初から曲にのめりこむことが出来ました。非常にダイナミックな演奏でありながら情感たっぷりで、しっかりベートーベンを聴いたという満足感が得られました。

最後のドビュッシーは、死の3年前に発表された作品で、これも演奏会で取り上げられるのは珍しいのではないかと思います。私は、内田光子さんが1989年に録音したCDを持っていますが、私の数あるドビュッシーのCDコレクションの中ではかける頻度は少なく、地味な存在ではあります。内田光子さん自身の解説によりますと、この曲はショパンのエチュードとは全く違った目的で書かれたもので、練習曲としてピアニストに供されたと言うよりも、作曲家自身の20世紀音楽の新しい道への練習であったようです。この曲が完成される6年前に発表されたシェーンベルクの作品11の無調音楽に影響されたらしい。
調べてみると岡田さん自身も1997年にこれを録音していますので、もう得意曲のひとつなのでしょう。落ち着いてドビュッシーらしからぬ、しかしどことなくドビュッシーを感じさせる曲であり演奏でした。内田さんによると、この曲は古典的な曲のように左手が右手の伴奏的な動きをするのではなく、左手も右手と同様な難度を要求されるそうですが、もちろんそういうことは微塵も感じさせない演奏でした。

今回初めて存在を知った岡田さんは40代半ばぐらいの年齢と思われますが、落ち着いた演奏態度で安心して音楽に没頭させてくれる人でした。ロンドン在住とのことで今後も聴けるチャンスは多くありそうで楽しみです。
ハイドパークチャペルでのランチタイムコンサートである。

今日のピアノ演奏者は、
 Diana Dumlavwalla
というインド系のカナダ人女性。昨年カナダの大学を出てからロンドンに来て、現在はRoyal College of Musicのマスターコースに在籍している。

プログラム
(1)J. S. Bach (1685−1750)   Toccata, Adagio and Fugue BWV564
  (Busoni 編曲)
(2)Alexina Louie (1949- )   Scenes from a Jade Terrace
                 Warrior
                 Memories of an Ancient Garden
                 Southern Sky
(3)Robert Schumann (1810−1856)  Carnaval全曲

いいプログラムだと思う。バッハは最初ちょっと調子が出なかったがすぐにバッハらしい豊かな音楽を弾き始めた。

2番目の曲は、カナダの中国系作曲家の作品である。カナダではかなりポピュラーな存在らしい。作品は、現代音楽らしい鋭い音が随所に散りばめられながらも情景を髣髴とさせる音で佳作である。通常の鍵盤による音と、弦を手でなぞる音、あるいは弦を押さえて鍵盤を打つ音などが混じっているが、違和感なく必然性を感じさせる。ダイアナさんは生き生きと演奏して、曲に対する共感を十分に表現していた。本日一番楽しめた曲である。彼女は大学で開催された現代ピアノ音楽コンクールで入賞したらしいが、なるほどという感じである。

休憩後弾いたシューマンのカーナヴァルは訥々と音をつむぎ、詩情豊かな演奏。非常にテクニックがあるという人ではないけれどとても好感が持てる。

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