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前回に続いて11月から2006年2月ぐらいまでの演目です。 ・ ヴェルディ作曲「仮面舞踏会」 これは割りと最近見て記事にしましたが、歌手を変えての再演です。普通だったらパスするところですが、アメリア役にニーナ・シュテンメ(Nina Stemme)が出るのでかなり気を惹かれています。多分行くでしょう。 リッカルドはリチャード・マーギソン(Richard Margison)とジュゼッペ・ジパリ(Giuseppe Gipali)のダブルキャスト、レナートにディミートリ・ホロストフスキー(Dimitri Hvorostovsky)が出演します。 ・ ロッシーニ作曲「セヴィリアの理髪師」 指揮:マーク・エルダー(Mark Elder) Moshe LeiserとPatrice Caurierによる新演出で、歌手陣は次の通りです。 ロジーナ:ジョイス・ディドナート(Joyce DiDonato) バルトロ:ブルーノ・プラティコ(Bruno Pratico) アルマヴィーヴァ伯爵:トビー・スペンス(Toby Spence) フィガロ:ジョージ・ペティーン(George Petean) このオペラは有名なのにまだ見たことがないので当然行くつもりです。 ・ スメタナ作曲「売られた花嫁」 指揮:チャールズ・マッケラス(Charles Mackerras) 演出:フランチェスカ・ザンベロ(Francesca Zambello) マレンカ:スーザン・グリットン(Susan Gritton) ジェニク:サイモン・オニール(Simon O’Neill) これもなぜかチェコ語ではなく英語で上演されます。私は以前、グラインドボーンで原語上演を見ていますので今回はパスです。 ・ ヴェルディ作曲「椿姫」 指揮:エドワード・ダウンズ(Edward Downes) 演出:リチャード・アイアー(Richard Eyre) ヴィオレッタ:アナ・マリア・マルティネス(Ana Maria Martinez) アルフレード:チャールズ・カストロノーヴォ(Charles Castronovo) ジョルジオ:ゼリコ・ルチク(Zeljko Lucic) ここでは毎年上演されるポピュラー演目です。確実に客が入りますからね。リハーサル券が入手できれば行くかもしれません。 ・ モーツアルト作曲「フィガロの結婚」
指揮:アントニオ・パッパーノ(Antonio Pappano) 演出:デーヴィッド・マクヴィカー(David McVicar) フィガロ:アーウイン・シュロット(Erwin Schrott) スザンナ:ミア・パーソン(Miah Persson) ケルビーノ:リナート・シャハム(Rinato Shaham) アルマヴィーヴァ伯爵:ジェラルド・フィンリー(Gerald Finley) 伯爵夫人:ドロテア・ロシュマン(Dorothea Roschmann) 来年2月の公演で、モーツアルト生誕250年記念の上演。マクヴィカーの期待の新演出である。これは行くしかありません。 |
オペラ
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アル・カイダによるロンドンテロの余韻で少しの間外出を控える気分になりましたので生の音楽情報がアップできません。ということで、まだ今シーズンが終わったわけではありませんが、2005年9月から始まる来シーズンのコヴェントガーデンの演目で直近のものから順番に私の勝手なコメントなどを述べてみようと思います。最初は9月から11月にかけて上演されるものです。 ・ プッチーニ作曲「西部の娘」 あまりポピュラーではない演目で、前回の上演は10年以上前だそうです。今回は、パッパーノ指揮で人気のホセ・クーラ(Jose Cura)と相手役はアンドレア・グルーバー(Andrea Gruber)で上演する。手持ちのCDを聴いてもあまり面白くない作品だけど、ホセ・クーラに敬意を表して見に行きます。 ・ ニールセン作曲「マスカラーデ(Maskarade)」 これも珍しい20世紀コミックオペラ。なぜかデンマーク語ではなく英語での上演らしい。ロイヤルオペラは原語での上演がほとんどであるが時々翻訳英語が使われる。主演は、ジョン・デル・カルロ(John Del Carlo)とエンマ・ベル(Emma Bell)。£10の安い切符(抽選)が入手できれば行くつもり。あまり期待していません。 ・ ワーグナー作曲「ジークフリート」 先シーズンから続いている「ニーベルンクの指輪」の第3部であるが、不思議なことにWanderer(Wotan)役が第2部までのヴォータン役のブリン・ターフェル(Bryn Terfel)ではなく、ジョン・トムリンソン(John Tomlinson)が歌う。他の劇場の上演のDVD(例えばブーレーズ指揮のバイロイト盤)を見ると、同じ歌手が通して出演しているし、それが自然と思うのだが一体どうしたことだろう。DVDの販売はしないのだろうか。ブリュンヒルデ役はこれまでと同じリサ・ガスティーン(Lisa Gasteen)が歌う。ジークフリートはジョン・トゥレリーヴェン(John Treleaven)です。まあ一番の楽しみなので行くつもりですが、希望した席が入手できず、かなり高いところを買う羽目になってしまったのは痛い。 ・ ティペット作曲「真夏の結婚」
イギリスの作曲家Michael Tippett(1905-1998)の生誕100年記念ということで今年は多くの作品があちこちで演奏されていますが、これもその一環です。言葉は当然英語。主役はアマンダ・ルークロフト(Amanda Roocroft)とウイル・ハートマン(Will Hartmann)です。ティペットは初めてなので行くつもりです。希望の席も取れたことだし。 |
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ロイヤルオペラハウスで現在上演中のものを観てきました。同じプロダクションを実は3年半前(2001年)に一度見たのですが、そのときはクリスティーネ・シェーファーがジルダを歌いました。その公演はタイトルロールのパオロ・ガヴァネルリやマントヴァ公を演じたマルチェロ・アルヴァレスも含めてとてもよかったので、その後何度か行われた再演も無視してきました。ところが、今回、今人気のアンナ・ネトレプコがジルダを歌うというのでもう一度行こうという気になったわけです。 キャスト Rioletto: Paolo Gavanelli Gilda: Anna Netrebko Duke of Mantova: Piotr Beczala Sparafucile: Eric Halfvarson Maddarena: Marina Domashenko Giovanna: Elizabeth Sikora Monterone: Giovan Battista Parodi Count Ceprano: Graeme Broadbent Marullo: Damian Thantrey Borsa: Rebert Murray Conductor: Edward Downes Director: David McVicar Set Designs: Michael Vale Costume Designs: Tanya McCallin Lighting: Paule Constable Choreography: Leah Hausman 結果は、行って大正解。すばらしい公演でした。特に初めて聴いたアンナ・ネトレプコは深い感銘を受けました。シェーファーももちろんいいのですが、絹のような感じでちょっと線が細い印象がありました。それがネトレプコの場合はビロードのような美声で、最高音部への過程で一部かすれる場面もありましたが朗々と余裕で出し切る感じがとても気持ちよく、うっとりとした次第です。タイプとしては4月19日の記事で紹介した「仮面舞踏会」のアメリア役をやったカリタ・マッティラの声と似ている感じがします。かなりの美形ですが顔立ちがちょっとアジアの血が入っている感じですね。 今回のリゴレット役は私が前回聴いたのと同じガヴァネルリですが、なんか一段とうまくなっている印象を受けました。とても快調に飛ばしていて、第1幕第2場や第2幕最後のジルダとの2重奏は聞き応え十分でした。マントヴァ公のベクザラはハンサム度においてアルヴァレスに譲るものの、より厚みがあってフレキシブルな声で十分対抗できる歌唱です。はっきり前回よりよかった人はマッダレーナ役のマリーナ・ドマシェンコです。容姿が魅力的なのも役柄に説得力があります。第3幕の4重奏はすばらしかった。 しかしキャストを見ているとロシア系の歌手が席巻していますね。オペラ界はテニスと同じ現象か。 ダウンズの指揮ももうお手の物で、劇的でテンポもいいし取るべきところできちんと間を取っているし、ほんとに安心して聞いていられる指揮振りです。 写真はアンコールに応える出演者ですが、第3幕の出演者だけが舞台に出ています。 この日の公演は同時中継で劇場の外にしつらえられた大画面で映され、一般に無料で公開されました。次の写真はそれを見るために集まった人たちで、休憩時間にオペラ座のベランダから撮影したものです。スクリーンはベランダの下にあるのでここには映っていません。これはBPがスポンサーになって実現したもので年に何回か開催されます。 |
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ロイヤルオペラの新演出を観てきました。 なんとこのオペラ、長い歴史を誇るロイヤルオペラでも初登場だそうです。5月28日が初日で私の行った6月6日が4回目の公演です。 キャストは、 Selim: Ildebrando d'Arcangelo Fiorilla: Cecilia Bartoli Prosdocimo: Thomas Allen Don Geronio: Alessandro Corbelli Don Narciso: Barry Banks Zaida: Heather Shipp Conductor: Adam Fischer Directors: Moshe Leiser and Patrice Caurier Set Designs: Christian Fenouillat Costume Designs: Agostino Cavalca Lighting: Christophe Forey あらすじ:ナポリの金持ち、Geronioの妻Fiorillaは奔放な浮気女。そこにトルコから着いたばかりのSelimに一目ぼれ。亭主とボーイフレンドNarcisoは怒っていろいろ画策します。そこにSelimと昔婚約していたトルコ娘Zaidaもからんでどたばた喜劇が始まりますが、最後はそれぞれもとの鞘に収まってめでたしという他愛無い筋です。傍観者として、オペラブッファを書こうとしている詩人Prosdocimoが自分の好む筋書きに沿った進行役のような振る舞いを見せますが、恐らくロッシーニ自身を模したものでしょう。 演出は、プロットを現代に置き換えて、ナポリらしい明るい配色の衝立が左右に動いて場面転換を図る簡素な(チープなとも言う)舞台造りでした。イタリアらしく、スクーターやフィアットのミニ、アルファロメオの車も舞台に登場します。あまり経費をかけないでそれらしい雰囲気を出すことに成功したといえるでしょう。登場人物の服装も性格に応じた工夫がなされ、よかったです。Fiorillaが最初に登場したときは、赤いブレザーに白を基調にしたスカートと緑の靴、とイタリア国旗の配色です。喜劇としての演出はとてもよく出来ていて、頻繁に笑わせてくれました。歌手もすべて演技がうまく、歌がなくても成立するくらいの芝居になっています。 歌唱のほうですが、登場頻度の多い上記配役の最初の4人は文句をつけるところは余りありません。チェチリア・バルトリは実演を聴くのは初めてですが、評判通りとても歌のうまい人で、好ましい美しい声です。誰かから聞いていましたが、声量的にはやや物足りないところは確かにありました。男声陣はトーマス・アレンとタイトルロールのイルデブランド・ダルカンジェロが歌のうまさ、安定感、声量、ともに他を圧していました。 オーケストラの方ですが、全体にもうちょっとテンポを早めに小気味よく演奏してくれたほうがいいのじゃないかという感じがします。
写真は拍手に応える出演者たち。 |
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ロイヤルオペラの2005/2006シーズンの概要が発表された。 |


