|
今年もCBと一緒にサクラが見れたことに感謝している。
|
CB-F百景
[ リスト | 詳細 ]
|
阿蘇山の火口へ向けて登る道
阿蘇パノラマライン
景色も素晴らしく、何度走っても気持ちが良い道だ。
俺は、この道を駆け上がるとき・・・
コーナーを攻めることよりも
素晴らしく雄大な阿蘇のカルデラの風景よりも・・・
ワクワクするものを追いかけて走っている。
それは阿蘇山が火山であるということ。
もくもくと煙を地中から噴いている。
まさに地球のエネルギーが放出している感じ。
子供のころ、太古の地球へのロマンがあっただろ?
恐竜がいて、火山が噴火していて、そんな風景
もちろん想像の世界であり、アニメやSF映画の世界だが
何故かドキドキしながら見たものだ。
中でも特にお気に入りは「E・R・バローズ」の「地底の世界ペルシダー」だったな・・・
読みながら自分が主人公になっていっただろ?
だから火山を見るとワクワクするのさ・・・
ここ九州には火山が多いが、自分の住む中国地方には無いしな・・
そして、他の火山と比較して阿蘇の雄大さは別格だし
この大きなカルデラの中の噴火口に自分の愛車で駆け上がる。
子供の頃、夢見たワンシーンのようだ。
この九州ツーリングの前後3週間で3000kmも走らせたCB750Fが
まるで火山に突入する・・・子供の頃のSFに出てくるスーパーマシンのよう?
そんなくだらないことを考えながら、
いい年をした親父がパノラマラインを駆け上がる。
子供のようになって走る気持ち・・・
きっと、雄大な阿蘇の景色がくれた贈り物に違いない。
|
|
しらびそ峠、標高1833m
ここを過ぎさらに登ると標高1918mのしらびそ高原がある。
南アルプスの展望台として知られる。
そこに至る道は険しく、左右にCB750Fを振り続けなくてはならない。
標高が上がるに連れ、エンジンのレスポンスも心なしか悪くなる。
それでもCBのスロットルを開け続ける。
なぜなら?
見たいからだ・・・
そう、ここから眺める南アルプスは雄大なのだ。
そして、ここから800mほど下った場所
南アルプスの聖岳と対峙する標高1000mの地点
尾根の傾斜約30度の南東斜面にへばりつくように集落がある。
下栗の里と言う。
ここへ一気に駆け下りる・・・下りの斜度も半端じゃない。
道のあちらこちらにエンジンブレーキ併用のこと!と注意書きがある。
俺たちはエンブレなんか使わない。
上りも下りも、走り方は同じだ。
コーナーの手前でブレーキング、スロットルを開けてトラクションをかけ曲がる。
どんな狭いタイトコーナーでも扱いは同じだ。
下栗まで下りる前に、さすがにブレーキがフェードを起こした。
さすがに秘境だ・・・・と、苦笑する。
しかし、コレぐらいでないと来た意味がない。
そう!たやすく行ける場所なんか行きたいはずもない。
天空の里で、踏んでもスカスカするブレーキが冷めるのを待つ。
そこで見た南アルプスには、秋の風が吹いていた。
|
|
後ろから見ていると
ベテランのライダーの走りには無駄が無く
体のどこにも力をかけてなく、気負いすら感じない
初心者は、このベテランの走りについていくと
自然にいつもより速くコーナーを回れたりする
そこに大きな盲点がある。
後ろのライダーを引っ張っているのだ。
初心者が自分で能動的に速く走らせているのではない。
もちろん、初心者にはコレすらわからない。
ミラーを見て
後ろから着いて来るライダーの走りが技量を超えてると判断したら?
前を行くベテランには二つの選択肢がある。
ひとつは、速度を落とす
もうひとつは、圧倒的な差で引き離し着いてくれなくする。
どちらが親切か?
どちらが成長の糧になるか?
着いてくるライダーの性格などで様々な判断があるだろう。
圧倒的な差で引き離された瞬間から
目の前に正確無比なライン取りで走る見本はいなくなり
ブレーキングポイントはわからなくなり
今までスムーズに曲がれていたコーナーが全然曲がれなくなる。
今まで普通に曲がっていたコーナーが怖くなる
恐怖に耐え、たった一人で前走者を追うか?
もう無理だとあきらめるか?
前を走る立場としては
「追って来い!」
そう願って引き離しにかかっているのだ。
しかし、挑むと言うことは恐怖に耐えることではない。
何が足りなくて着いていけないか?を知ることからスタートだ。
何も考えずに挑む
何も準備、用意も無く、トレーニングも無く挑むことは
「無謀」と言う。
この山をCBと見上げたこの日・・・
一人の若者が無謀に挑んできて転倒をした。
勝てる訳ないと頭で考えて諦めるより
無謀でも挑んできたことがうれしいが・・・ 結果は残酷なまでに正しくでる。
無謀な賭けは勝てない・・・ということだ。
|
|
夏が近づく・・・
自然とCBのハンドルは、空に近い高原に向けられる。
山あいの道路の向こう側に見える青空に近づこうとアクセルをあける。
空が段々と近くなり、空気も澄んでいく。
山の緑も、目に焼きつくように鮮やかに写る。
一方で、夏が来ると喧騒の海・・・
梅雨の晴れ間のうちに、しっかりと目に焼き付けておく。
山の青とは違う海の青・・・
空の青さも違って見える
ただ、わかっていることは・・・・
俺のCBのタンクのブル−のライン
これと同化する場所が好きなようだ。
CBも自然とそこに向かおうとするようだ。
|




