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14, 15日と二日連続でザネッテイ指揮のN響定期を鑑賞した。ザネッテイに関しては何も知らなかったのだが、N響がシーズン最後の定演を任せていることと、ベートーベンのピアノ協奏曲第4番に引かれてNHKホールへ向かった。また、ピアノは1982年ベルリン生まれの若手ピアニストのヘルムヒェンだった。
このプログラム何も演奏者に関しての知識を持ち合わせていなかったので、特に期待などしていなかったのだが、前半後半ともに素晴らしいコンサートだった。
爽やかなピアノソロで始まるベートーベンのピアノ協奏曲第4番は、私の大好きなコンチェルトの一つだ。今回はピアノの ヘルムヒェンの独壇場で、その洗練された美しい響きとスタイルは大げさな誇張やパフォーマンスはなく落ち着いて聴くことができる。最近このようなスタイルの若手奏者がとても少ない気がするので新鮮な気持ちで鑑賞した。伴奏のザネッテイは1,2楽章は比較的大人しくピアノに寄り添うように演奏していたが、時折やたらとホルンを強調したりして、オリジナルのテイストを加えているのだがイマイチ説得力が弱い。と言うか、いかにもという感じでちょっとダサイ。
後半のプロコフィエフの組曲「ロメオとジュリエット」第1,2,3番からは、素晴らしい演奏だった。この曲やはりホルンをはじめ金管楽器がきちんと鳴ってくれないとどうしようもない曲だと思うのだが。N響は大健闘していた。特に吉川氏のバストロンボーンと池田氏のチューバのずしりずしりと響く思い音は、低音楽器の好きな私にはたまらなった。土曜日の方では安定せず正確にという気がしていたホルンセクションだが、日曜日のコンサートでは安定していて熱演していた。ザネッテイの指揮は場面に応じて音色や雰囲気をどんどん変えていく。これはやはりオペラ指揮者としてのキャリアの長さからなせる技なのだろうか?。
Bプロ、Cプロも気になるがこれは聴きに行く事は出来ない。
NHKホールでコンサートを聴いた後は帰るのが苦痛だ。渋谷へ向かうにしろ、原宿に向かうにしろ、街行く若者の会話やファッションが耳に目に入ってくるからだ。やっとの思いで乗り換えの秋葉原に到着するとこれまた趣きのことなる不快な若者や中年男性が群がっている。先週は悲惨な事件が起こったばかりだが、クラシック音楽を聴いた帰りは普段以上に社会問題にまで目を向けてしまうのである。
2008年6月14,15日(土、日) 15:00 NHKホール
NHK交響楽団第1622回定期公演Aプログラム
指揮:マッシモ・ザネッテイ
ピアノ:マルティン・ヘルムヒェン
コンサートマスター:堀正文
ベートーベン/ピアノ協奏曲第4番変ト長調作品58
プロコフィエフ/組曲「ロメオとジュリエット」第1,2,3番から
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まだベトP協#4を聴いたことがありません。後ろは兎も角、ヘルムヘェンは、よかったのですね。すみだから、前半が間に合わないと思ったものですから。ご指摘のようにNHKホールは、感動の余韻を反芻するには向いていないですね。せいぜい、タワーレコードに行ってCDを見て少し道がすくのを待ってから帰るのが関の山です。
2008/6/16(月) 午後 9:03
NHKホールは会場を出たとたんに、いろんな音が飛び込んできますからね。ベートーベンの4番はすばらしい曲ですよ。ぜひ一度聴いてみてください。結構実演の機会も多いと思いますので、またどこかのオケでやると思います。ヘルムヒェンは万人受けするタイプだと思います。だから強烈な個性やアクの強さを求める人は不満をもつかもしれません。
2008/6/16(月) 午後 10:30
ベトP協#4はドイツの音大の学生は誰でもやりますね。ちっとも珍しくない曲です。だからよほどでないとわざわざききには行きません。
NHKホール出たときの喧騒は好きですね。いろんな世界に身をおくのが充実した人生が楽しめます。
2008/6/17(火) 午前 6:27 [ 菅野 ]
私はSKDがデュッセルドルフに来た時にきいたベトP協#4の演奏が好きです。ピアノはルプーで指揮はルイージでした。
NHKホール出たときの喧騒がお好きですか。 そう考えた方が確かにいやがるよりも人生豊かになるかもしれません。
2008/6/17(火) 午後 10:40
NHKホールの中と外では全く世界が違いますね。その違い・落差が好きですね。ああいうのは日本だけですよ。Wienなんか歌劇場出ても街はその続きという感じでちっとうんざりですね。
2008/6/18(水) 午前 0:00 [ 菅野 ]