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神奈川県民ホールにアシュケナージ指揮のEUユース・オーケストラでマーラーの『復活』を聴きに行った。天気は悪かったのだが、ここ最近気温が下がり非常に過ごしやすい。真夏だと会場に到着するまで汗だくになってしまい不快なまましばらく音楽を聴かなければならなかった。
今回の公演は神奈川県民ホールを舞台に、2回のオーケストラコンサートと2回の室内楽コンサート、そしてアシュケナージ自身が講師となって子供向けの教育プログラムが開催されたようである。このマーラーのコンサートで最後ということになる。
EUユース・オーケストラは、14~24歳までの若手奏者が毎年4000人を越える応募者の中から選抜されるようである。ほとんどのメンバーはヨーロッパのプロオケに入団しているとのこと。なるほどルックスからもとても24歳以下に見えない貫禄のあるメンバーも多いし、トランペット、オーボエ、イングリッシュホルンのソロなどを聴いていると、ヨーロッパの一流オケの奏者と遜色ない。弦楽器の響きもヨーロッパのオケにみられるような、分厚いコクのある音色を聴く事ができる。もちろん常設の一流オケの響きのような魅力はないが。
ただ問題点としてはアシュケナージの指揮にあると思う。無難で正攻法だが、音楽の流れが悪く、ゆっくりとしたテンポできちんとまとめてはいるが、それが安全運転で面白くない演奏に聴こえてしまう。本当はもっとできるオーケストラなのに、まだ学生だから丁寧にやりました。のように聴こえてしまう。1楽章から4楽章まではほんとうに退屈な演奏だった。さすがに5楽章はあの音の洪水を聴かされると、それなりに感動もするのだが、チケットが安かったからまあこれでいいかという印象。
一方、東京音大の合唱団と薗田、坂本の両独唱者はまずまず健闘していた。
なにかやはりポイントのない指揮者アシュケナージを再確認させられたコンサートだった。なぜ昨年はベルリンフィルの定期に登場したり、これまでN響の音楽監督だったのか私にはよくわからない。プロはどう評価しているのだろうか?
2008年8月24日(日)15:00 神奈川県民ホール大ホール
ウラディーミル・アシュケナージ指揮 EUユース・オーケストラ
日本国国歌「君が代」
EUの歌 ベートーベン交響曲第九番第四楽章「歓喜の歌」より
グスタフ・マーラー(1860-1911)
交響曲第2番ハ短調「復活」(1894)
第1楽章 アレグロ・マエストーソ
第2楽章 アンダンテ・モデラート
第3楽章 穏やかに流れる動きで
第4楽章 「原光」極めて荘厳に、しかし素朴に
第5楽章 スケルツォのテンポで、荒々しく放射するように
薗田真木子(ソプラノ)
坂本朱(メゾ・ソプラノ)
東京音楽大学合唱団(合唱)
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ヨーロッパ室内やグスターフ・マーラー・ユーゲント、ユンゲ・ドイッチェ、ブンデス・ユーゲントなどと同じそうに組織した団体ですね。一応寄せ集めなのであんまりカラーはないですが上手いです。これに毛が生えるとルツェルン・フェスティヴァル・オケのようになるのですね。日本もこういうオケどんどん作るといいですね。
2008/8/25(月) 午前 3:35 [ kanno ]
「復活」より、前の方が面白そうですね。
よいときがあったかもしれませんが
さよなら公演を含んだ昨年ですら、N響で心に
残ったコンサートの上位に無かったので
驚きました。
あまり、実演で聴いても
もう1度と思うような指揮者だとは
感じませんでしたがボクも
プロの意見が聴きたいです。
2008/8/25(月) 午後 10:15
菅野さん>みな上手いですから、一流オケに入団していくんでしょうね。ユースオケに入ることが一流オケに入るための一つのルートになっているんでしょうか?
2008/8/25(月) 午後 11:25
irigomiさん>「不死身のカシチョイ」ですよね。私もこちらの方が聴きたかったです。このコンサート「復活」をあまり聴いたことが無い人はそれなりに感動したかもしれませんが、聴きまくっている者にとってはかなり物足りないコンサートでした。N響ともベートーベンのCDくらいですか?それもまた何も特徴がありませんしね。
2008/8/25(月) 午後 11:28
ユースオケに入らないと入団試験の全く招待状が全く着ません。それからが厳しいのですね。大体数百人受けて十分の一の数十人だけ招待されますが、普通は全部落とされます。それを毎月やって数年に一人入れるぐらいでしょう。後は招待状が来るのはミュンヘンのコンクールなど入賞すれば来る可能性はあります。それ以外はどんなに優秀で音大出ても全く受けさせてもらいませんね。
2008/8/26(火) 午前 4:45 [ 菅野 ]
アシュケナージの実演は1度経験しています。フィルハーモニア管来日公演の前橋公演で、チケットを譲ってもらって行きました。自分では絶対買いません(笑)。
ただ、全く期待していなかったせいもありますが、演奏は結構気に入りました。弾き振りでモーツァルト:P協奏曲27番と『田園』でした。全く特別のことはありませんが、意外にもよかったです。大編成での『田園』など、現在では貴重な体験でした。
2008/8/26(火) 午後 7:57 [ オデュッセウス ]
今日はこっちのラジオでN響でアシュケナージのラヴェルやってました。N響は非常に珍しいです。10年以上聴いてないと思います。この人はレコードは意外と良いんですね。でも実演となるとこれが酷い。昔ベルリン放送響で聴きましたが、だらしないの極致でした。
2008/8/26(火) 午後 9:47 [ 菅野 ]
菅野さん>ユースオケや有名コンクールの入賞者としておけば、無駄なオーディションを省けて質の高い人を集めやすいということですね。ソリストとしても十分な資質があるレベルでなければ、プロオケではやっていけないということですね。
ドイツでN響とは珍しいですね。そもそも日本のオケなんてだれも知らないのではと思ってしまいますが。以前エッセンで、クラシック好きのおじさんから、沼尻/日フィルを聴いて感動した話を延々ときかされたことがありました。
2008/8/26(火) 午後 10:28
オデュッセウスさん>私も以前アシュケナージ/フィルハーモニア管来日公演を聴いたことがあります。その時はモーツァルトピアノ協奏曲20番とチャイコフスキーの5番でした。じつはどちらも人生のベスト10にいれてもいいくらいの超名演でした。しかし、その後のアシュケナージはまたいつもの冴えない音楽になってしまいました。菅野さんも少し書いておられますが、間延びした音楽に聴こえてしまいます。
2008/8/26(火) 午後 10:33
彼はCDは良いんですよ。でも生がとても酷いですね。
2008/8/27(水) 午前 1:39 [ 菅野 ]
彼はあのギクシャクした棒がちょっと。。。ですが
昨年に聴いたN響とのマンフレッドシンフォニーは感心しました
いずれにせよ苦手な指揮者の一人ですね。。。
2008/8/31(日) 午後 9:30
コンタさん>ピアニスト系の指揮者は、バレンボイムもエッシェンバッハ、そしてこのアシュケナージも振り方は下手ですよね。しかし、超個性的な前二者に比べて決定的に個性欠如のアシュケナージだと思います。
私も以前チャイコフスキーを聴いて感激しましたので、チャイコはいいのでしょうか?
2008/8/31(日) 午後 11:19