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いよいよ始まった新シーズン、先月末はせっかく手に入れたサイトウキネンのチケットを仕事であきらめざるを得なくなり悔しい思いをした。そして9月も来週の二期会の『オネーギン』も怪しくなってきたので、休みをもらえた今週土曜日も出かけることにした。
二つのプログラムで三公演を行ったスカラ・フィル、最終公演である今日のサントリーホールの公演は前日の兵庫県立芸術文化センターでの公演と同一プログラムで、前半がイタリアオペラの序曲集で後半がチャイコフスキーの交響曲第4番で、名曲プログラムではあるのだがチャイコフスキーの方の意図がよくわからず実演はどのようになるのかと思っていたのだが、チャイコの4番にもヴェルディの序曲っぽいところがあり、彼らの特筆をよく表現できた練られたプログラムだった。
チョンの指揮を見るのは三回目でオケは東フィル、フランス国立放送フィル、そして今回のスカラ座フィルである。時に独特の足を引きずって歩くような、粘っこい流れの悪い演奏に抵抗はあるが、劇的な表現力とオケの力を最大限に引き出す指揮にはいつもハイレベルは演奏を期待できるので、好きな指揮者の一人である。できれば日本でもオペラを振って欲しいと思うのだが、、、。
今回のスカラ座フィルの演奏は、金管楽器のパワー(特にトロンボーンとトランペット)の凄まじい迫力に圧倒され、また弦楽器の濃くのある音色はヨーロッパのオーケストラらしい。前半ではウィリアムテル序曲の金管楽器のファンファーレには度肝を抜かされた(アンコールでもこのファンファーレを演奏したのだが、その時の迫力はまたこの時以上だった)。また、この序曲のチェロのように奏者の一人一人が楽曲に対する理解、物語に対する深い理解なくしては演奏できないような深い表現を聴くことができた。これをオペラのオーケストラだろう。
後半のチャイコフスキーの4番も前半に負けず劣らずの名演。以外とというと失礼だが、結構どころかかなり良かった。管楽器の輝かしいアンサンブルと弦楽器の分厚い音色がよくブレンドされていて素晴らしい。かなり各奏者のテンションも上がっていて、チョンの情熱的な指揮振りに必死に応えていた。しかし、はじめにも書いたのだが、1楽章や4楽章の最後は、まさにヴェルディみたいに演奏してしまうのは、わざとか偶然そうなってしまったのか??
この曲を聴いたのは10年ぶりくらいだった。
やはり、一度ミラノできちんとオペラをみたい。
2008年9月6日(土)19:00 サントリーホール
チョン・ミョンフン指揮
スカラ・フィルハーモニー管弦楽団
2008年 日本公演
ロッシーニ 歌劇「アルジェのイタリア女」序曲
歌劇「ウィリアム・テル」序曲
プッチーニ 歌劇「マノン・レスコー」より第3幕への間奏曲
ヴェルディ 歌劇「運命の力」序曲
チャイコフスキー 交響曲第4番 ヘ短調 作品36
アンコール 歌劇「ウィリアム・テル」序曲よりスイス独立軍の行進
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ヴェルディみたい―ですか。オペラにも詳しくないので、とっさに思い浮かびませんでした(笑)。チャイコの4番は、イタリアで完成したようなので、実はその繋がりで正しい解釈なのかもしれませんね。この指揮者で2、3度聴いたことがありますが組み合わせによっては、あんなに凄いものを聴かせてくれるなら、仰るようなオペラをはじめ、日本のオケでは勿体ないような気がしてきました。 (TBご容赦を)
2008/9/8(月) 午前 5:47
イタリアで完成したんですか。なるほど。それでメインにこの曲だったんですね。チョンの指揮は東フィルで「幻想交響曲」を聴きましたが、かなり良かったですよ。一方だめだったのはブルックナーの4番です(フランス国立放送フィル)、ブルックナーが良くないのは予想通りでしたが、、。(TBはirigomiさんのブログであればいつでもどうぞ、変なサイトのTBは速攻消しますが(笑)。
2008/9/9(火) 午前 0:39