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梅雨の間の晴れ間で湿度は高いが、それほど暑くもなく梅雨にしては過ごしやすい一日だった。
一時期『カルメン』なんてベタ過ぎて聴いていられないなどと考えていた時期もあったが、やはりこのオペラは抜群に面白い。また、無駄がない。居眠りをしているお客もとても少ない(気がする)!
ただ公演は全体的に良いと思うが、特に凄い印象を受けたものも無かった。カルメン役のシャベスは役への入れ込み方や歌唱は良いがよくある役作りだ。ホセ役のケールは最初こそ印象が薄かったものの幕が進むにつれて歌唱に説得力が増していき、これも特に特徴のある役作りをしていたわけではなかったのだが、それなりに感銘を受けた。ただ、声を聴いているとやはりワーグナーを聴いてみたい。ミカエラの浜田を初め日本人歌手もなかなか良かったのだが、これもまあこんな感じかという印象だ。
バルバチーニ指揮の東フィルは、やや粗さもが目立ちニュアンスに乏しい。激しいところは良いが、たっぷり歌うところは、まだまだ深みが足りないと感じた。
鵜山の演出は美しいが、これこそ本当に普通である。
【指 揮】マウリツィオ・バルバチーニ
【演 出】鵜山 仁
【美 術】島 次郎
【衣 裳】緒方規矩子
【照 明】沢田祐二
【振 付】石井 潤
【企 画】若杉 弘
【芸術監督代行】尾高忠明
【主 催】新国立劇場
(指 揮)
マウリツィオ・バルバチーニ
(演 出)
鵜山 仁
キャスト
【カルメン】キルスティン・シャベス
【ドン・ホセ】トルステン・ケール
【エスカミーリョ】ジョン・ヴェーグナー
【ミカエラ】浜田理恵
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
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お久しぶりです、18日のソワレを観ました。鵜山演出はプレミエでも観ていて、その時はあまり面白くないと思ったのですが、今回見直して、たしかにフツーだけれども、よくまとまった舞台という印象をもちました。ただ、彼は演劇でも回り舞台が好きなのですが、「カルメン」ではあまり必然性のない回し方をしています。
シャベスのカルメンは、自分流の役づくりで通していましたが、華がある人なので、拙者は割と良かったと思っています。ケールは仰るように、ワーグナーで聴いてみたいですね。
2010/6/22(火) 午後 11:27 [ dsch1963 ]
古典的なオペラに演出をつけるのは、ありふれているだけに逆に難しいと思いますし、作品への理解や経験を積まないとなかなか難しい面もあると思います。それだけにオペラの演出をする機会が少ない日本人演出家は不利な面もあると思いました。
ケールはこの表現は絶対にホセではないな(笑)と最後まで思いながら聴いていました。
2010/6/27(日) 午後 4:48