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2012年3月17日(土)新国立劇場
さまよえるオランダ人
少し記事が遅くなってしまったが、新しい記事をupする。
あいにくの雨模様、久しぶりの新国立劇場だ。
読み替え演出の盛んなドイツで見ていると、特にオランダ人は奇抜な演出をしやすいこともあっていろいろなものをみたが、多くはゼンタの妄想と捉えその妄想の世界をどのように描くかに主眼が置かれていたように思う。それに比べると読み替えなしのこの舞台を見るとダーラントの存在が薄く見え、エリックの存在が大きく感じた。
歌唱陣では、ハイレベルの人を揃えたに違くレベルは高いが、ベストな状態で歌を聞けた人は一人もいないと感じた。強いていえば、オランダ人役のニキティンくらいか?2幕、3幕と進むにつれて調子を上げていき最後はなかなか説得力のある歌唱を聞けたように感じた。ゼンタ役のウィルソンは声量だけはたっぷりという感じで平凡な歌いっぷりが気になる。問題だったのはダーラントだ。これは余りにも声が軽すぎて物足りない。表現にも深みがない。ムツェックのエリックはまあまあで、このあたりが、今回の公演のダーラントとエリックの印象につながったのかもしれない。
ネトピルの指揮は、これまた大絶賛とはいかないがまずまずだが、大きなクライマックスを作ろうとしてもなかなかうまく作れずもどかしさが残った。東響は、ロマン派の大曲となると毎度のことながら響きの厚みにかけるのが気になったが、まずまず健闘していたのではないかと思う。
オランダ人、タンホイザー(神奈川、東京)とワーグナーが続く、、
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