2005-07 鑑賞記(欧)

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2007年6月22日(土)19:30 ドイチェオーパー・アム・ライン(DOR)デュイスブルク
プロコフィエフ『三つのオレンジへの恋』

一級品ではないのはわかっていますが、これだけ面白い公演が行われているのに、観客が少ない残念なことです。私も例外に漏れずこのオペラは有名な行進曲以外何も知りませんでしたが、初めて観ても十分楽しめる音楽と内容です。変な話ですが。そしてこのオペラこそ劇場に足を運んで観る方が面白いですよ。

Sergej Prokofjew
Die Liebe zu den drei Orangen
L'amour des trois oranges

Musikalishche Leitung Wen-Pin Chien
Inszenierrung Benno Besson/Ezio Toffolutti

Koenig Treff Sami Luttinen
Prinz Alexander fedin
Prinzessin Clarisse Laura Nykaenen
Leander Bruno Balmeli
Truffaldino Sergej Khomov
Pantalone Heikki Mihanov
Tschelio Michali Milanov
Fata Morgana Morenike Fadayomi
Linetta Chieko Higashi
Nicoletta Insun Min
Koechin Peter Nikolaus Kante
Farfarello Daniel Djambazian
Smeraldina Silvia Mauer
Zeremonienmeister Raphael Wittmer
Herold Sergio Raonic Lukovic

Der Chor der Deutschen Oper am Rhein
Die Duisburger Philharmoniker

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2007年6月16日(土)19:30 ボン歌劇場
ヴェルディ『オテロ』
Roman Kofman(指揮)Dietrich Hilsdorf(演出)

このオペラ、録音でも実演でもなかなかしっくりくる演奏に出会えずいまいち好きになれないオペラです。イアーゴに関してはいい歌手がたくさんいると思うのですが、オテロやデズデモウナに関しては要求されるものが多く演じる歌手も大変なのかもしれません。

演出は、エッセンで『ファルスタッフ』と『運命の力』を観たDietrich Hilsdorfです。きれいな舞台を作る人で、仕掛けもあるのですが、あまり拒絶反応を起こさせるようなことはしません。

歌唱陣は演技力の高い歌手がそろっていてまずまずでした。オテロ役のLuis Rodriguezは、まだまだきちんと声がでていないし、声がよく届かない感じはありますが、イアーゴの罠にはめられて行く様を説得力をもって演ずることができましたし、歌の表現力はなかなかだと思います。デズデモウナ役のIrina Okninaは、スケールの大きな歌手ではありませんが、丁寧な歌い方と表現力で好感がもてました。イアーゴ役のMikael Babajanyanは、この日の一番良かった歌手ですが、この人もスケールの大きな歌手でもなく非常にオーソドックスに歌う人ですが(そのオーソドックスな歌い方が良かった)、その演技の怪しさに引きつけられました。悪役というよりも、とにかく怪しいイアーゴ、何かに取り憑かれているような気味の悪いイアーゴでした。

また合唱陣のレベルの高さに感動しました。冒頭の嵐のところは、かなりよかったです。ケルンよりも巧いのではと思ったくらいです。

オケは、有名なベートーベン・オーケストラですが、このオケもこの地方らしく明るい音色でいろいろな曲に対する柔軟性が有りそうです。ただ、いいオケなのですが、魅力があまりないというかまた聴きたいという気にはなりませんでした。名前が大き過ぎるのでしょうか?

あまり感心しなかったのは指揮のRoman Kofmanです。このオペラハウスのGMDですが、きちっとやりすぎていて、なだれ打つような合唱もなく演奏の緩急の付け方がちょっと退屈。イタリアものが好きな方だったら、はっきりと×を付けるでしょう。ドイツ物は得意なのでしょうが、イタリア系はいまいちそうです。これもドイツのオペラハウスではよくあることなので、まあこんなものかと思いましたが。

ボン歌劇場はケルンに行って何か面白い演目でもやっていたら、観てみるのもいいかもしれません。6月は、リングチクルスをやっていたはずです。


Samstag, 16. Juni 2007, Opernhaus
OTELLO
GIUSEPPE VERDI

Musikalische Leitung Roman Kofman
Inszenierung Dietrich Hilsdorf

Otello Luis Rodriguez
Jago Mikael Babajanyan
Cassio Patrick Henckens
Roderigo Johannes Mertes
Montano Michel Laue
Lodovico Taras Konoshchenko
Un Araldo Johannes Marx

Desdemona Irina Oknina
Emilia Anjara I. Bartz

Chor und Extrachor des THEATER BONN
Beethoven Orchestr Bonn

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2007年6月17日(日)11:00 ケルン・フィルハーモニー
ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団 第12回 シンフォニーコンサート  
Claudio Bohorquez(チェロ)
マンフレッド・ホーネック(指揮)

ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲第1番変ホ長調作品107
チャイコフスキー  交響曲第5番ホ短調作品64


マンフレッド・ホーネックは、ウィーンフィルのコンサートマスターライナー・ホーネックのお兄さんであり自身もヴィオラ奏者としてウィーンフィルに在籍した経験を持つ指揮者である。読響を指揮のため来日した時のインタビュー記事がAll aboutに掲載されているがそこでの彼の言葉を引用させていただくと、ブルックナーの演奏解釈について述べているところで

「私はどういう解釈をするかですが、私はそのいずれでもない、自分自身の解釈をしたいと思っています。私が自分の身体と頭と感情で、その音楽が書かれた時代と作曲家をどのように感じとれるかが大事なんです……。」

私が今回実演できいたのは、この彼のことば通りのユニークな解釈だった。メインのチャイコフスキーは、随分とオケの音量を絞ってしみじみと歌わせるところが素晴らしかった。終楽章もよくある大げさにやって終わるタイプではなく、颯爽と駆け抜けて終わるような爽快感があった。ショスタコーヴィチの方は、チェロのそろも良かったのだが、ホーネックのリズム感というかあっさり感が曲によく反映されていて好演だった。このフットワークの軽さドイツのオケにはなかなかないものだ。自身のウィーンフィル在籍の経験が生きているのかもしれないし、明るい音色のケルンのオケだからこのような演奏になったのだろう。

(ギュルツェニッヒ管自主制作盤について)

このオケはすべての定期公演を収録し販売している。私も今回これを購入した。購入といっても当日会場内に受付がありそこで申し込んでおけば後日郵送してくれるというもの。二週間ほどで到着、早いなあと思ったら、やはりCD-Rだった。しかし、自分の参加したコンサートを後日再びこうして聴くことができるのは非常にうれしい。価格は10ユーロ。郵送の場合は15ユーロ。

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今回はこのブログ初登場となる、ドイチェオーパー アム ライン(DOR) デュイスブルクにおけるオペラ鑑賞記です。DORはこのデュイスブルクとデュッセルドルフの共同運営という形をとっています。オケはそれぞれの都市にありデュイスブルクフィルとデュッセルドルフ響が、オーケストラピットに入って演奏します。両都市の距離は電車で10分ほどです。

写真はデュイスブルクにあるDORのオペラハウスです。なかなか立派な建物です。中はそれほど大きな劇場ではありません。客席数も少ないです。


2007年6月7日(木)19:30 ドイチェオーパー アム ライン(DOR) デュイスブルク
ヤナーチェク『カーチャ・カヴァノーヴァ』

ヤナーチェクのオペラは、『イエヌーファ』(1903)は何度か日本で取り上げられていますし、この『カーチャ・カヴァノーヴァ』(1921)も2000年に原語による日本初演が秋山和慶指揮/東京交響楽団によって行われています。このオペラは『イエヌーファ』が作曲されてから18年後に制作され、その後『利口な女狐の物語』(1923)『マクロプロス事件』(1925)『死者の家から』(1928)といった今日ドイツのオペラハウスでもよくとりあげられる一連のオペラが完成されています。

私は今回初めての鑑賞でしたのであらすじのみ頭にいれて観ました。なかなかいいオペラです。ヒロインのカーチャ・カヴァノーヴァの演じる歌手の出来にほとんどかかっていると思いますが、口ずさみたくなるようね親しみやすい曲や歌も多く一般的なドイツオペラ好きで、イタリアオペラ嫌いの人にもお薦めです。

公演自体は、まあまあでオケは一般的なドイツの地方オケでアンサンブルに甘いところはあるものの、ここぞというところ(見せ場)では思いっきりやってくれますのでそれなりに満足できます。来シーズンもこのオペラをやるみたいですが、『イエヌーファ』も取り上げるようですね。二つで一つのオペラハウスですので1シーズンに取り上げる演目が他の地方オペラよりも多いのも魅力です。

(演奏者等詳細は後日掲載予定)

2007年6月10日(日)16:30 アールトムジークテアター エッセン
ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』
ステファン・ショルテス(ゾルテス?)指揮 バリー・コスキー演出

ショルテスとコスキーのコンビによるワーグナーは、エッセンでは『さまよえるオランダ人』もありその感想はブログに既に書きました(http://blogs.yahoo.co.jp/dom06wagner/15871464.html)。なかなかお騒がせの演出家なのですが、ウィーンでは『ローエングリン』も演出しており、(ちなみにこの6月に同公演は行われ指揮はこれまたエッセンのショルテスです。)また、ベルリンのコミッシェオーパーでも演出を手がけているので人気の演出家の一人なのでしょう。このひとの特徴は性表現はカリスト・ビエイトほど激しくはありませんが、結構グロテスクなことが好きなのは同じです。思わず目を背けたくなることもあるのですが、そこは我慢しています。このコスキー演出のエッセンの『トリスタンとイゾルデ』は今シーズンがプレミエでした。

結論から言えば演出はまあまあ悪くはないけど特筆することもありません。歌手も弱いけど地方のオペラハウスですし、こんなもんでしょう。指揮者とオケはかなりの熱演でした。

そのコスキー演出ですが、三幕途中まで舞台上に設けられた長方形の箱のような狭い空間で行われます。三幕途中からトリスタンが箱からでて舞台上で演じられました。一幕は、酔っぱらったクルヴェナールにブランゲーネが強姦されるシーンがあったり、モロルトの生首が登場したりしますが、空間が狭いわりには歌手の動きが多くちょっとごちゃごちゃし過ぎではないかと思いました。二幕ではその箱の中でトリスタンとイゾルデが歌いますが、この箱がゆっくりとですが回転し始めます。徐々に移動しながらの歌唱は歌手にとって少し大変ではと思いました。三幕では、トリスタンの傷口をクルヴェナールが針と糸で縫うシーンがあるのですが、これははっきり言って悪趣味です。コスキー演出は、ちょっと平凡で『オランダ人』の時ほど衝撃を受けませんでした。

歌手は以前ケルンのリングでブリュンヒルデを歌ったテオリンがイゾルデを歌いました。注目していたのですが、ちょっと期待はずれ悪くはないのだけども決定打不足。”愛の死”がいまいち感動が起こりませんでした。その他の歌手ではクルヴェナール役のHeiko Trinsingerがちょっとがんばっていたくらいで、他の歌手は平凡でした。

今回の主役はやはり指揮のショルテスとエッセンフィルです。かなり気合いの入った演奏で、粗いところはあるものの、なかなか充実した演奏を聴かせてくれました。

TRISTAN UND ISOLDE

Sonntag, 10. Juni 2007
Musikalische Leitung Stefan Soltesz
Inszenierung Barrie Kosky

Isolde Irene Theorin
Tristan Jeffrey Dowd
Brangene Ildiko Szoenyi
Kurwenal Heiko Trinsinger
Koenig Marke Marcel Rosca
Melot Peter Bording
Ein Hirt Albrecht Kludszuweit
Stimme eines jungen Seemanns Andreas Hermann
Ein Steuermann Thomas Sehrbrock

Herren des Aalto- und Extrachores Statisterie des Aalto-Theaters
Essener Philharmoniker
English Horn-Solo: Andreas Gosling


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