|
2007年4月8日(日)16:00 バイエルン州立歌劇場
ワーグナー 『パルジファル』
ケント・ナガノ指揮 コンウ゛ィチュニー演出
ガタゴトとベルリンからミュンヘンまでICEで移動しました。ここらへんは景色も変化があってとてもいいですね。旧東側の山間の町は独特の暗さがありますが、それも雰囲気たっぷりです。ニュルンベルクからミュンヘンにかけては、線路の両脇に防護壁のようなものがあり日本の新幹線のような雰囲気。ミュンヘンに到着後ホテルをとったのですが(当初は3:00発のICEで帰る予定だった)比較的安いところが駅のすぐ近くにみつかり大変満足しました。
イースター休暇最後の音楽鑑賞は、『パルジファル』です。このプロダクション昨年のミュンヘンオペラフェスティバルでも上演されそれも鑑賞しましたので二度目です。その時は指揮がアダム・フィッシャーでした。コンウ゛ィチュニーの演出も”パルジファル演出”の古典の一つになりつつありますが(悪い意味ではなくて)、今みても大変説得力のある作りです。ただこのときは舞台が見えない立ち見席だったため、2幕、3幕と空いている席に移動し、さらに移動した場所が悪くそこでの見え具合もいまいちだったという苦い経験があるのです。今回は、3階席右側(1. Rang rechts)というほぼ中央よりの席でしたので舞台全体とオーケストラと指揮もよくみることができました。
演奏は期待以上に素晴らしいもので、バレンボイムもフィッシャーもよかったけどそれと同じくらいいやそれ以上に素晴らしい演奏でした。美しさと厳しさ激しさを丁寧に使い分け、音楽の流れを止めずに過度に分析的になりすぎずにほどよい解釈です。当然中途半端だという批判もあるでしょう。一方歌手の方は、残念ながらこれまでの公演のなかで一番よくなかったです。『パルジファル』は、どの役もかなり歌い手が充実しているように感じます。それに比べると今回の公演は物足りなさがのこりました。素晴らしかったのは、トムリンソン(グルネマンツ)です。かなり感情表現の激しいグルネマンツで、少し予想したとおりでした。ちょっと粗い感じがしましたが。かつて朗々とあの深い声でヴォータンを歌っていたころに比べ衰えが見え始めていると言われていますが、これからはこのグルネマンツ等でこれからも歌声を聴かせて欲しいと思います。シュコフ(パルジファル)は、声もよく出ていて悪くないのですが、なにかいまいち物足りなさが残ります。個性に乏しいというかポイントがなさ過ぎます。デヴォル(クンドリ−)は、この役を得意とする歌手の層の厚さを考えると、平凡なレベルです。ガントナー(アンフォルタス)は、ちょっと声からするとクリングゾルっぽいです。ちょっとくせのあるアンフォルタスで私はあまり好きではありません。ヴェルカー(クリングゾル)は、なかなか素晴らしかったがこれもすこし平凡か、、、。実演に接する回数が増えるにつれてシビアになってきているのかもしれません。
今回私にとってはトムリンソンが生で聴く事ができた事と、ナガノのワーグナーがやはり大注目であることを再確認できただけでも素晴らしい公演でした。
Parsifal
Richard Wagner
Sonntag, 8. April 2007
Nationaltheater
Ein Buehnenweihfestspiel in drei Akten
Musikalische Leitung Kent Nagano
Inszenierung Peter Konwitschny
Amfortas Martin Gantner
Titurel Clive Bayley
Gurnemanz John Tomlinson
Parsifal Nikolai Schukoff
Klingsor Harmut Welker
Kundry Luana DeVol
Erster Gralstritter Kevin Conners
Zweiter Gralstritter Ruediger Trebes
Erster Knappe Solist des Toelzer Knabenchors
Zweiter Knappe Solist des Toelzer Knabenchors
Dritter Knappe Ulrich Ress
Vierter Knappe Kenneth Roberson
Klingsors Zaubermaedchen Aga Mikolaj, Brigitte Jaeger, Ann-Beth Solvang, Julia Rempe, Anaiek Morel, Cynthia Jansen
Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper
|