2005-07 鑑賞記(欧)

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

2007年4月24日(火)20:00 ケルンフィルハーモニー

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ケルンチクルス 4

ベートーベン バレエ『プロメテウスの創造物』作品43 (1800/01)
ベートーベン ピアノ協奏曲第1番ハ長調作品15 (1795,rev. 1800, Kadenz 1809)
コダーイ ハンガリー民謡『くじゃく』による変奏曲 (1937-39)
ヤナーチェク 交響的狂詩曲『タラス・ブーリバ』 (1915-18)

イエフィム・ブロンフマン(ピアノ)

サー・チャールズ・マッケラス指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団



 マッケラスは、ウィーンフィル定期にもほぼ同一プログラムで出演しています。音楽の美しさや喜びを再確認させられた素晴らしいコンサートでした。メインは、コダーイとヤナーチェクというマッケラスお得意の曲をメインにもってきています。こんにちドイツのオペラハウスで『イェヌーファ』『カーチャ・カヴァノヴァー』等、ヤナーチェクのオペラはレパートリーの中に入ってきていますが、その功績者がマッケラスであることは皆様ご存知のことと思います。

 前半のベートーベンは、聞き慣れたウィーンフィルの演奏。あたたかく、ちょっとした華やかさも感じされるところは、大げさなものは何もないですが、聴いていて本当に心地よい。マッケラスも非常に丁寧に音符をなぞるように進めてゆく。ベートーベンの1番は予習でやはりウィーンフィルでブレンデルのピアノとラトルの指揮したものを聴いていたので、やたらはったりをかますラトルと弾きたい放題のブレンデルだったので、随分とオーソドックスで美しい演奏に感じられました。

 後半のコダーイとヤナーチェクの曲はCDでは恐らくどちらももっていると思いますが、ほぼ初めて聴く曲。一緒に行ったクラシック音楽初心者の友人たちに聴くと両曲とも結構うけていました。私は『タラス・ブーリバ』が結構気に入りましたね。コンマス、ピッコロ等各楽器のソロも極めて素晴らしく、やはりソリストの集団と言われるのを改めて確認しました。

4月の音楽鑑賞はこれで終わりです。

今週のはじめにはDB(ドイツ鉄道)のストライキがあり一部列車がストップしていましたが、すぐに再開したようです。夏の観光シーズンに突入していますからね。かなり迷惑を被った乗客も多いようです。しかしDB の人達は比較的親切なような気がします。観光客も多いでしょうから、外国人慣れしているのかもしれません。さて余談はさておきコンサートの感想です。4月22日(日)は、ハンブルクまでハンブルクフィルのコンサートと夕方からはハンブルク州立歌劇場でオペラをみてきました。日曜マチネのコンサートだと今回のようにダブルヘッダーが可能なので多く聴きたい私には大変うれしい。


2007年4月22日(日)11:00 ハンブルク ライスハレ
シモーネ・ヤング指揮 ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
第8回フィルハーモニー・コンサート

ハンブルク州立歌劇場とそのオーケストラであるハンブルクフィルは、音楽監督に女流指揮者のシモーネ・ヤングを迎えている。現地での評判の詳細はよくわからなかったが、悪くはないようである。今回は現代音楽が二曲続いたあとにマーラーの6番というプログラム。現在ではあまり珍しい組み合わせではない。マーラー演奏には大きく二つの流れがあると思うが、一つはロマン派の終わりの作曲家として、もう一つは現代音楽のはじまりとしての解釈。現在は後者のほうが圧倒的に多い気がする。今回のヤングの演奏はプログラムから、現代音楽の始まりとしての解釈であると考えられた。実際にそのような解釈なのだが、かなり暖かみがありそして情熱的な演奏だった。冒頭の低弦は非常に強く何かが迫って来るようなのだが、”アルマの主題”はあっさりと流し、終楽章のハンマーも比較的抑えめで打楽器としての調和を目指していたように思う。

ハンブルクフィルは非常に渋い音色なのだが、ヤングの指揮で随分と暖かみが加わり独特の音色を作っていた。

欠点をあげるとすれば統一されたコンセプトがいまいち見えにくい。伝わってくるメッセージがよくわからない。しかし、マーラー6番の演奏としては比較的良い部類に入ることは間違いない。今までに聴いたことがなかった解釈だったため。

しかし、この日はマーラー演奏終了後が独特だった。

ヤングが固まったままで聴衆もなかなか拍手をしない。しばらく沈黙が流れた後で、、

ベテランのコンサートマスターが客席の方をみて“もう終わったけど、、”といった感じで微笑みかけ、その後拍手がパラパラとおこりはじめそこで、ヤングも指揮棒を下ろした。

お客さんの集中力、緊張力の維持にも感激したし、強面のコンマスだったがスマートに拍手を起こさせたのにも感動した。こういったことがあると実際の演奏内容以上にこのコンサートがいい思いでになった。

8. Philharmonisches Konzert

Sonntag, 22. April 2007, 11:00 Uhr

Aribert Reimann*1936
Elegie fuer Orchestr (1957)

Karl Amadeus Hartmann 1905-1963
gesangsszene fuer Bariton und Orchester (1961-63)
zu Worten aus >>Sodom und Gomorrha<< von jean Giraudoux

Pause

Gustav Mahler 1860-1911
Sinfonie Nr. 6 a-Moll (1903/04)

Allegro energico, ma non troppo
Andante moderato
Scherzo, Wuchtig
Finale. Allegro moderato


Simone Young Dirigent
Bo Skovhus Bariton

Philharmoniker Hamburg

イメージ 1

2007年4月14日(土)19:30 チューリヒ歌劇場 
ヴェルディ 『椿姫』
パオロ・カリニャーニ指揮 ユルゲン・フリム演出

 チューリヒ歌劇場は、様々な意欲的な演出や演奏法等に取り組みヨーロッパで最も注目されているオペラハウスの一つではないでしょうか?音楽監督のウェルザーメストやアーノンクールが指揮したものをDVDで観ることができるのでご覧になった方も多いでしょう。さて、私のチューリヒ訪問ですが、行き帰りともに夜行列車を利用し、土日の二日間オペラを観てきました。今回はその初日。このオペラハウスは、9月に初来日しそこでも『椿姫』を上演します。


 さて19:30開始のオペラのためチューリヒ歌劇場へホテル近くからトラムに乗り向かいました。それほど大きくもなく丁度いい大きさのオペラハウスです。しかしここのオペラハウスチケットが少し高いですね。この日は2.Rang rechts (3階席右側)の第一列目でしたのでオケピットと指揮者そして舞台もよく見えるなかなか好きな席でした。今回のチューリヒ訪問は二日目の『パルジファル』が専ら目的でしたが、実はこの日の『椿姫』もそれに負けず劣らずの超名演でした。指揮のカリニャーニはフランクフルト歌劇場の音楽監督として着実にドイツでキャリアを築いている、若手イタリア人指揮者です。ミュンヘンの『ドン・カルロ』ではその実力がよくわからず辛口の評価をしました。しかし、今回はこの指揮者の音色の変化の付け方に非常に繊細な部分を感じ、音楽作りの丁寧さに感銘を受けました。やはり期待できる若手指揮者の一人です。

 ユルゲン・フリムの演出はオーソドックスなもの、音楽の流れに合い作品の品格を損なわないものです。

 歌手陣も大変素晴らしく、ブルゾンに関しては文句の付けようがありません。ハンプソンよりも私はブルゾンの方を好みます。やはり歌に深みがあって風格が漂っています。カウフマン(アルフレード)は、声量に驚きました。これはドイツで聴いたテノール歌手の中でも一二、を争う逸材でしょう。メイ(ヴィオレッタ)も、非常に表現力の高い歌手。この人は日本でも同役を歌いますがこれはかなり期待してもいいのではないでしょうか。このオペラの前に2005年ザルツブルク音楽祭の『椿姫』のDVDを観ていましたが、これにはかなわないもののかなりこの水準に近い最高の舞台でした。ここまで素晴らしい『椿姫』の実演に再びふれることができるのか? と言ったら大げさすぎるか、、。

しかし、やはり活気のあるオペラハウスであることを実感しました。


LA TRAVIATA
Samstag, 14. April 2007

Musikalische Leitung Paolo Carignani
Inszenierung Juergen Flimm

Violetta Valery Eva Mei
Flora Beroix Katharina Peetz
Annia Kismara Pessatti
Alfredo Germont Jonas Kaufmann
Giorgio Germont Renato Bruson
Gastone Boguslaw Bidizunski
Barone Douphol Cheyne Davidson
Marchese d'Obigny Reinhard Mayr
Dottor Grenvil Tomasz Slawinski
Giuseppe Noel Vazquez
Domestico di Flora Heikki Yrttiaho
Commissionario Uwe Kosser

Chor des Opernhauses Zuerich
Statistenverein am Opernhauses Zuerich

Orchester der Oper Zuerich

2007年4月8日(日)16:00 バイエルン州立歌劇場 
ワーグナー  『パルジファル』
ケント・ナガノ指揮 コンウ゛ィチュニー演出 


 ガタゴトとベルリンからミュンヘンまでICEで移動しました。ここらへんは景色も変化があってとてもいいですね。旧東側の山間の町は独特の暗さがありますが、それも雰囲気たっぷりです。ニュルンベルクからミュンヘンにかけては、線路の両脇に防護壁のようなものがあり日本の新幹線のような雰囲気。ミュンヘンに到着後ホテルをとったのですが(当初は3:00発のICEで帰る予定だった)比較的安いところが駅のすぐ近くにみつかり大変満足しました。

 イースター休暇最後の音楽鑑賞は、『パルジファル』です。このプロダクション昨年のミュンヘンオペラフェスティバルでも上演されそれも鑑賞しましたので二度目です。その時は指揮がアダム・フィッシャーでした。コンウ゛ィチュニーの演出も”パルジファル演出”の古典の一つになりつつありますが(悪い意味ではなくて)、今みても大変説得力のある作りです。ただこのときは舞台が見えない立ち見席だったため、2幕、3幕と空いている席に移動し、さらに移動した場所が悪くそこでの見え具合もいまいちだったという苦い経験があるのです。今回は、3階席右側(1. Rang rechts)というほぼ中央よりの席でしたので舞台全体とオーケストラと指揮もよくみることができました。

 演奏は期待以上に素晴らしいもので、バレンボイムもフィッシャーもよかったけどそれと同じくらいいやそれ以上に素晴らしい演奏でした。美しさと厳しさ激しさを丁寧に使い分け、音楽の流れを止めずに過度に分析的になりすぎずにほどよい解釈です。当然中途半端だという批判もあるでしょう。一方歌手の方は、残念ながらこれまでの公演のなかで一番よくなかったです。『パルジファル』は、どの役もかなり歌い手が充実しているように感じます。それに比べると今回の公演は物足りなさがのこりました。素晴らしかったのは、トムリンソン(グルネマンツ)です。かなり感情表現の激しいグルネマンツで、少し予想したとおりでした。ちょっと粗い感じがしましたが。かつて朗々とあの深い声でヴォータンを歌っていたころに比べ衰えが見え始めていると言われていますが、これからはこのグルネマンツ等でこれからも歌声を聴かせて欲しいと思います。シュコフ(パルジファル)は、声もよく出ていて悪くないのですが、なにかいまいち物足りなさが残ります。個性に乏しいというかポイントがなさ過ぎます。デヴォル(クンドリ−)は、この役を得意とする歌手の層の厚さを考えると、平凡なレベルです。ガントナー(アンフォルタス)は、ちょっと声からするとクリングゾルっぽいです。ちょっとくせのあるアンフォルタスで私はあまり好きではありません。ヴェルカー(クリングゾル)は、なかなか素晴らしかったがこれもすこし平凡か、、、。実演に接する回数が増えるにつれてシビアになってきているのかもしれません。
 今回私にとってはトムリンソンが生で聴く事ができた事と、ナガノのワーグナーがやはり大注目であることを再確認できただけでも素晴らしい公演でした。

Parsifal
Richard Wagner

Sonntag, 8. April 2007
Nationaltheater

Ein Buehnenweihfestspiel in drei Akten

Musikalische Leitung Kent Nagano
Inszenierung Peter Konwitschny

Amfortas Martin Gantner
Titurel Clive Bayley
Gurnemanz John Tomlinson
Parsifal Nikolai Schukoff
Klingsor Harmut Welker
Kundry Luana DeVol
Erster Gralstritter Kevin Conners
Zweiter Gralstritter Ruediger Trebes
Erster Knappe Solist des Toelzer Knabenchors
Zweiter Knappe Solist des Toelzer Knabenchors
Dritter Knappe Ulrich Ress
Vierter Knappe Kenneth Roberson
Klingsors Zaubermaedchen Aga Mikolaj, Brigitte Jaeger, Ann-Beth Solvang, Julia Rempe, Anaiek Morel, Cynthia Jansen


Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

2007年4月7日(土)17:00 ドイチェオーパー ベルリン
ワーグナー 『トリスタンとイゾルデ』
ペーター・シュナイダー指揮 ゲッツ・フリードリヒ演出 

 DOBは外観といい街の雰囲気といい東京でオペラを聴くのと何ら変わらない雰囲気ですが、ここはワーグナーを愛するものにとって特別な空間です。ゲッツ・フリードリヒの演出もまた特別なものがあります。このオペラは、ドイツでかなり水準の高い舞台に接していますのでそれらと比較すると少し物足りなさを感じました。

 歌唱陣はやはり期待を裏切らないケーニヒ(マルケ王)は、バスの深い声を朗々と響かせていました。いやあこの人はほんとに凄いバスです。ワーグナーのバス役でまず裏切られたことがありません。長くDOR(ドイチェオーパー アム ライン)でワーグナーを歌い、今シーズンも同オペラハウスでトリスタン(トーンハレでやるので演奏会形式か?)のマルケ王を歌うのですがこれは残念ながら聴く事が出来ませんでした。シュナウト(イゾルデ)は、マイヤーと比べると聴きおとりがするのですが、最高のイゾルデ歌いの一人であることには間違いありません。最後の“愛の死”じっくりと丁寧に聴かせるところは名人の域です。ゲルネ(クルヴェナール)は、将来に多いに期待の持てるクルウ゛ェナールですが、まだまだムラがあり安定していません。非常に深みのある美声のバリトンですので今後に期待したいと思います。注目のフランツ(トリスタン)ですが、これは期待したほどではありませんでした。ちょっと声が軽すぎるのと、やはり声のせいでしょうかあまり感情が伝わってきません。カーテンコールでブラボーに混じってブーイングも少しありましたから、私と同じように感じた方もおられたのでしょう。

 シュナイダーの指揮は手堅くまずまずですが、、オケがブンブン唸っていたバレンボイム(リンデン)やオケの美しさを存分に引き出していたコーバー(ライプチヒ)に比べるとちょっと期待はずれの感じがしました。DOBのオケが、リンデンやライプチヒに比べるといまいちなことも原因ですが。フリードリヒの演出はやはり変なことをしないので観ていてワーグナーの世界に浸ることができますね。

 さて来シーズン(2007/2008)はかなりワーグナーが多いDOBですが、『オランダ人』がパルンボ指揮でプレミエを迎えることから、他のフリードリヒ演出のものが見納めのような気がしています。“リング”の指揮者が、ミッコ・フランクというのも、面白そうですが危険な香りもしますね。

 イースター2日目ベルリン最後の夜も楽しめました。翌日は朝からミュンヘンへ移動です。

DEUTSCHE OPER BERLIN
Samstag, 7. April 2007

Richard Wagner
TRISTAN UND ISOLDE

Eine Handung in 3 Aufzuegen

Musikalische Leitung Peter Schneider
Inszenierung Goetz Friedrich


Tristan Christian Franz
Koenig Marke Hans-Peter Koenig
Isolde Gabriere Schnaut
Kurwenal Matthias Goerne
Melot Joerg Schoerner
Brangoene Petera Lang
Ein Hirt Peter Maus
Ein junger Seemann Joel Prieto
Ein Steuermann Hyung-Wook Lee

Der Chor der Deutschen Oper Berlin
Das Orchester der Deutschen Oper Berlin
Englishhorn-Solo Rudorf Blanke
Holtzrompete Martin Wagemann


.
dom*6w*g*er
dom*6w*g*er
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

ブログバナー

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事