2005-07 鑑賞記(欧)

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 ベルリン在住でないのを心の底から悔しく思った、フェストターゲのマーラーチクルスでした。バレンボイムは、1、5、7、9番そして大地の歌、一方ブーレーズが2、3、4、6、8番の指揮を担当するというものでした。2月にドルトムントのコンサートホールで聴いたばかりでしたが、今回も前回と同じく素晴らしい演奏でした。バレンボイムのブルックナーには、心底感動したことがありませんが、マーラーとはかなり相性がいいのではないでしょうか?バレンボイムは現在最高のマーラー指揮者の一人ではないでしょうか、ブルックナーよりも明らかにいい!。実は今回の演奏会にあたり、事前にシカゴ響との同曲のCDを何度か聴きましたが、解釈はほとんど変わっていません。このCDを聴いているとシカゴ響の音がシュターツカペレベルリンの音のように聴こえてくるから不思議です。バレンボイムのマーラーは、音の渦の中に巻き込まれていくような演奏で、分析的なブーレーズやアバドとは対称的です。後者が特にアンサンブルの精度や密度の高さをぎりぎりまで追求して時に室内楽的な美しさを実現しているのに対し、バレンボイムの演奏は巨大な音響空間を作り上げていきます。もちろんオケのアンサンブルをかなりの精度の高さです。クヴァストホフの方は、録音で聴いていたほどの説得力がなく、少し期待はずれでした。
 イースター休暇初日はベルリンフィルハーモニーで素晴らしい二つのコンサートでした。
(曲目等詳細は後日掲載)

これまで鑑賞記を書き貯めていましたので順次掲載します。最初は4月上旬の復活祭休暇から。今年のイースターは6日(金)から9日(月)までの4日間、日本のゴールデンウィークのようなものですね。私はもちろん音楽鑑賞旅行に当てました。6日と7日がベルリン、8日の朝から鉄道でミュンヘンへ移動して『パルジファル』を鑑賞という日程。


2007年4月6日(金)15:00 ベルリンフィルハーモニー
ケント・ナガノ指揮 ドイチェ・シンフォニーオーケストラ・ベルリン
バッハ 『マタイ受難曲』

 ベルリン第一日目は、フィルハーモニーでナガノとドイチェ・シンフォニーオケの『マタイ受難曲』、次いでバレンボイムとシュターツカペレによるマーラーのダブルヘッダーです。私は、ナガノとドイチェシンフォニーオケは、バーデン・バーデンのワーグナー及びザルツブルクの『烙印を押された人々』を鑑賞して興味をもちました。それまで、ケント・ナガノなんて見向きもしなかったんですけどね。小澤後のサイトウキネンフェスティバルの音楽監督の有力候補という噂もありますがどうなんでしょうか?

 この日の演奏会のために、再度コープマンとアムステルダムバロックオケの同曲のDVDを見ました。どの歌手も歌い方は派手ではありませんが、ジワジワと感動が伝わってくる名盤です。音楽が進むにつれて会場のすべてが、緊張感とともに別世界へ連れていかれるようです。『マタイ』は長くて苦手という方にはぜひお薦めしたいDVDです。理解が深まるはずです。マタイの実演は三回目で、過去二回のコープマンの来日公演とケルンカンマーオケいずれの演奏会も素晴らしいものでした。これらの演奏会で受けた印象ははじめに書いたDVDで受けた印象と同じようなものです。今回のナガノの演奏はドラマチックな表現に重きを置いたものでした。特に歌唱陣全体にそれが徹底していたように思います。また各楽器のソロの場面はアムステルダムバロックオケの方が弾き慣れているせいか、随分と雄弁です。ドイチェ・シンフォニーオケはちょっとおとなしめです。しかし全体的には大変美しくレベルも高いがちょっと何かスパイスが足りないような感じの演奏でした。なかなか評価の難しい『マタイ』ですね。この曲はやはりまだまだ聴き込まなければと改めて思いました。

KARFREITAG 6. APRIL 2007

JOHANN SEBASTIAN BACH (1685-1750)
Passio Domini Nostri Jesu Christo secundum Matthaeum
(Passion unseres Herren Jesu Christi nach dem Evangelisten Matthaeus)
BWV 244 (1727/29/36)

KENT NAGANO

Martin Petzold Evangelist (Tenor)
Dietrich Henschel Jesus (Bass)
Annette Dasch Sopran-Arien, Magd I, Frau des Pilatus
Bernarda Fink Alt-Arien, Magd II, Zeuge I
Steve Davislim Tenor-Arien, Zeuge II
Detlef Roth Bass-Arien, Judas, Petus, Pilatus, ein Hoherpriester

Windsbacher Knabenchor
Karl Friedrich Beringer Choreinstudierung

Deusches Symphonie Orchester Berlin

2007年3月25日(日)コンセルトヘボウ アムステルダム 14:15〜
             ラニクルズ指揮 ロイヤルコンセルトヘボウオーケストラ 

 この日から夏時間ということをこの週まで知らず、さらに前日はエッセンで夜遅くまでオペラを観た後、翌日はアムステルダムでコンサートという強行スケジュールでした。

 本格的な観光シーズン到来のためか、アムステルダム市内は観光客が多いこと多いこと。日本人の友人はアムステルダムをいいと言う人は一人もいませんが、私はこの雑然としたところが好きです。街がきたないと言うのですが、ウィーンだってベルリンだってきたないと言えば十分きたないと私は思うのですが。

 さて今回のコンサートは、ラニクルズのロイヤルコンセルトヘボウへのデビューコンサートで全部で5回予定されています(プログラムはすべて同じ)。エルガーのエニグマ変奏曲は大変な熱演。この日のロイヤルコンセルトヘボウオーケストラは、アメリカのオケのような非常に明るい輝きのある響きで堪能させてくれました。前にハイティンクで聴いた時とは非常に異なる音。以前サー・コリン・ディヴィス(オケは恐らくロンドン響)が演奏する同曲をテレビでみましたが、やけにあっさりうやるなあと感じました。ディヴィスのエルガーは交響曲でもやはり同じ印象をもち、イギリス人のやるイギリス音楽はこんな感じなのかと思っていたのですが、まあイギリス人でも地域によっていろいろあるでしょうし、一つの方ばかりではないのは今活躍中のイギリス人指揮者をみても明らかです。

 ツェムリンスキーの『抒情交響曲』は二人の独唱者が全くだめで、これは、CDで聴いていたエッシェンバッハ/パリ管のゲルネ、シェーファーの超強力コンビと比較するのは酷かもしれませんが、これはちょっとよくない。二人とも声が全くでていなかったですね。音響のいいコンセルトヘボウなのになんたること!。日を追ってよくなって行くものでしょうか?そうだとしたら運が悪かった、、。やはりエッシェンバッハ/NDR響を聴きにいけば良かったと少し後悔しました。

 総じて今回のラニクルズのコンセルトヘボウデビューは無難に終わったという感じです。演奏終了後ラニクルズはオケのメンバーと何度も握手していて満足そうでしたし。

Koninklijik Concertgebouworkest
Donald Runnicles dirigent
Hillevi Martinpelto sopraan
Bo Skovhus bariton

Edward Elgar 1857-1934
Variation on an original theme, op. 36 'Enigma-variaties' (1898-99)
voor orkest

Andante
I. C.A.E. - L'istesso tempo
II. H.D.S-P. - Allegro
III. R. B.T. - Akllegretto
IV. W. M.B. - Allegro di molto
V. R.P.A. - Moderato
VI. Ysobei - Andantino
VII. Troyte - Presto
VIII. W.N. - Akllegretto
IX. Nimrod - Adagio
X. Forabella - Intermezzo: Allegretto
XI. G. R.S. - Allegro di molto
XII. B. G.N. - Andante
XIII. *** - Romanza: Moderato
XIV. E.D.U. - Finale: Allegro

pauze

Alexander Zemlinsky 1871-1942
Lyrische symphonie, op. 18 (1923)
in 7 Gesaengen, naar Rabindranath Tagore

Ich bin friedlos
Mutter, der junge Prinz
Du bist die Abendwolke
Sprich zu mir, Geliebter
Befrei' mich von den Banden
Vollende denn das letzte Lied
Friede, mein Herz

エッセン 『運命の力』

 先週の『ファルスタッフ』に引き続きエッセンで『運命の力』を観てきました。ファルスタッフは客の入りが6割くらいで空席が目立ったのですが、今回はほぼ満席、プレミエでもなんでもないのに。やはりドイツ人は重いものの方が好きなのでしょうか?

2007年3月24日(土)アールトムジークテアター エッセン 『運命の力』

 演出は『ファルスタッフ』の時と同じヒルスドルフ、指揮はGMDのショルテスです。今回は『ファルスタッフ』の時と違い、比較的歌唱陣が充実していたこと、また演出がなかなか良かったので多いに楽しめました。
 
 ドイツでは従来このオペラは、第1幕をプロローグとして捉えその後、序曲と2幕以降が演奏されるらしいのですが、今回もこの形式に従ったものでした。現在もこれが一般的なのかどうかはわかりません。しかし、1幕開始と序曲が始まったところでお客さんがざわついていたので、ひょっとしたら一般的ではないのかもしれません。

 演出は読み替えはあるものの良心的な範囲でといいますか、大きなサプライズはありませんでした。

 銃の暴発は、アルヴァーロが隣にいたカルロに銃を渡したところで暴発というものでした。銃が暴発しても、淡々としているカルロでしたので、カルロが陰謀をはかり侯爵をアルヴァーロに殺させ、その復讐という名目でアルヴァーロとレオノーラの殺害を謀る。こういう筋かなあと思いました。

 一番不思議な点は、途中棺が現れその中から蘇ってきたのは侯爵ではなくて修道院長???侯爵=修道院長と考えると辻褄が合わないし、これが理解できれば、演出家の意図がはっきりすると思うのですが、、、。一番なぞな点です。

 歌唱陣はアルヴァーロを歌ったポレッタというアメリカ出身の歌手が、声もよくでていて、すばらしい歌唱でした。レオノーラのBabajanianとカルロのSzilagyiもよく声が出ていて、この3人はなかなか聴きごたえがありました。一方プレツィオジッラは代役でブレーメンの専属歌手であるKozinaが歌いました。この歌手はブレーメンでは結構いろいろ歌っている人で、ブレーメンの『トリスタンとイゾルデ』ではブランゲーネを歌う予定なので丁度いいと思い楽しみにして聴きましたが、結果は残念。声があまり出ていませんでしたね。また、軽快さもなくぜんぜんのりきれていませんでした。やはり歌い込んでいないのでしょうね。

Samstag, 24. Maerz 2007

Giuseppe Verdi
LA FORZA DEL DESTINO
Musikalische Leitung Stefan Soltesz
Inszenierung Dietrich Hilsdorf

Der Marchese von Calatrava Diogenes Randes
Don Carlos, sein Sohn Karoly Szilagyi
Donna Leonora, sein Tochter Karine Babajanian
Curra, ihre Cousine Marie-Helen Joeel
Melitone, Adjutant des Marchese Heiko Trinsinger
Alvaro, ein Fremder Frank Poretta

Preziosilla, eine Herumtreiberin Yaroslava Kozina

Trabuco, ein Maultiertreiber Albrecht Kludzuweit
Buergermeister von Sevilla Michael Haag

Militaerarzt Andreas Baronner
Ordonanz Michael Kunze

Eine Mutter mit sechts Kindern Uta Schwarzkopf
Schickse Thorsten Hempel

Opern- und Extrachor des Aalto-Theaters
Essen Philharmoniker

最近真冬に逆戻りしたような気温です。

2007年3月17日(土)アールトムジークテアター エッセン 『ファルスタッフ』

前回の『さまよえるオランダ人』バリー・コスキーの変態的な演出を見せられ、衝撃を受けたばかりですが再びエッセンのアールトテアターで『ファルスタッフ』を観てきました。

今回は、ディートリッヒ・ヒルスドルフ演出で変なことは一切なしの演出でした。舞台左側が赤を基調としたガーター亭で右側が白を基調としたフォード邸になっています。片方が舞台の時にはもう一方はそれぞれ赤と白のカーテンが引かれています。しかし、カーテンが透けていて舞台はみえるようになっています。今回は会場の時間になって中に入ったところ、既に舞台上に何人かの人がおり演技をしています。時々、ファルスタッフも登場します。この舞台はガーター亭が舞台でも隣のフォード邸でも歌手達が演技をしており逆にフォード邸が舞台の間ガーター亭にいろんな人が現れてにぎわっていたりとなかなか楽しい舞台でした。

ファルスタッフはこれで2度目で前回はリンデンでしたので、やはり歌手の実力は雲泥の差でした。リンデンは良かった。それに比べ、ファルスタッフ以外の歌手はみな小粒でものたりない歌手ばかりでした。最後のフーガも鈍重で、、シュルテス指揮オケも前回のオランダ人はかなりの演奏でしたが、今回は非常に退屈でした。

しかし、このエッセン演目によってはメジャーなオペラハウスに匹敵する演目も多いと聞きます。またオケの実力はなかなかのものです。

Samstag, 17. Maerz 2007

Giuseppe Verdi
FALSTAFF
Musikalische Leitung Stefan Soltesz
Inszenierung Dietrich Hilsdorf

Sir John Falstaff Marco Chingari
Bardolfo Albrecht Kludzuweit
Pistola Diogenes Randes
Frank Ford, ein reicher Buerger Heiko Trinsinger
Mrs. Alice Ford Marcella Orsatti Talamanca
Miss Nell Quickly Elisabeth Hornung
Mrs. Meg Page Marie-Helen Joeel
Fenton, Nannettas Liebhaber Andreas Hermann
Dr. med. Cajus Rainer Maria Roehr

Opern- und Extrachor des Aalto-Theaters
Essen Philharmoniker


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