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今回からザルツブルク音楽祭の感想です。私は祝祭劇場大ホールで今回のウィーンフィルのコンサートと『エフゲニー・オネーギン』を鑑賞し、残りはモーツァルテウムでザルツブルクの二つのオーケストラと室内楽のコンサートを楽しみました。同時期にオペラは『魔弾の射手』と『アルミーダ』をやっていましたが、安いチケットが取れなかったためこれらオペラは我慢することにしました。
2007年7月28日(土)21:00 ザルツブルク祝祭劇場大ホール
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
フランツ・ウェルザー・メスト (指揮)
アルフレッド・ブレンデル (ピアノ)
前日(27日)にザルツブルク音楽祭が開幕し、その日と今日の二日間フランツ・ウェルザー・メスト指揮のウィーンフィルのコンサートが行われました。メストはみなさんご存知の通り2010年より小澤の後を継いでウィーン国立歌劇場の音楽監督になります。今回はこのオープニングのコンサートの指揮者に選ばれました。曲目もベートーベン、マーラーとウィーンフィルにとってはお得意のプログラム。
演奏は、リゲティからベートーベンのピアノ協奏曲第3番にかわった途端、オケの音ががらりと変わり、ウィーンフィルらしい豊穣な音色を聴くことができました。この曲でブレンデルとは何度も共演しているでしょうが、ブレンデルというとオーソドックスで上品な演奏という印象をもっていましたが、こんなにも情熱的で激しい演奏をする人だとは思いませんでした。第一楽章のカデンツァはほんとうに息をつく暇もないほどの緊張感をもって弾ききったため、終了後パラパラと拍手が起こりました。後半のマーラーの1番もウィーンフィルにとっても十八番でしょう。美しく情感豊かに歌い上げた名演でしたが、メストの存在感があまりありませんでした。それよりもこの日のコンサートマスターだったキュッヒルの方が偉そうでした。
ウェルザー・メストという人も強烈な個性があるタイプではなく、オケの美質特筆を引き出すことに優れているタイプだと思われます。何かスパイスが足りないパンチが足りない気もしますが、こういったタイプもハイティンクのように年齢をこれから重ねて行く中で、ある時大きく変わるのではないでしょうか。
Gyoergy Ligeti (1923-2006)
Lontano fuer grosses Orchester
Ludwig van Beethoven (1770-1827)
Klavierkonzert Nr. 3 c-Moll op. 37
Allegro con brio
Largo
Rondo. Allegro - Presto
(Kadenzen: Ludwig van Beethoven)
Pause
Gustav Magler (1860-1911)
Symphonie Nr. 1 D-Dur - Titan
Viersaetziger fassung von 1899/1910
Langsam. Schleppend. Wie ein Naturlaut
Immer sehr gemaechlich - Schnell.
Kraeftig bewegt, doch nicht zu schnell -
Trio: Recht gemaechlich - Tempo primo.
feierlich und gemessen, ohne zu schleppen -
Mit Parodie - Sehr einfach und schlicht wie eine Volksweise.
[Finale]. Stuermisch bewegt.
Alfred Brendel , Klavier
Wiener Philharmoniker
Franz Welser-Moest, Dirigent
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