2007/08 鑑賞記(欧)

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ウィーンの立ち見

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ウィーン国立歌劇場のチケット販売は1ヶ月前より始まりますが、それ以前から予約ができるので人気の演目のチケット入手には、早くから予約しておく必要があります。残念ながらチケット取得ができなかった場合、立ち見のチケット取得を考えることができます。この立ち見チケット、早いもん勝ちですので、平等で努力をしたものに報いるという点で評価できます。

私が鑑賞した『椿姫』と『ワルキューレ』の座席チケットは発売と同時に完売。特に後者は次期音楽監督によるワーグナー新プロダクションの公演として注目を集めていました。

今回ウィーンで立ち見のケットを取るにあたり、こちらのブログでもよくコメントをくださるmartinabbadoさんの記事を参考にさせていただきました。これ以上のガイドはありませんのでここでは詳細は省略します。また”地球の歩き方”にも詳しい立ち見チケットの取り方が書いてあるのでそちらも参考になるでしょう。

『椿姫』は劇場に到着したのが開演45分前くらいだったので既にチケットの発売が始まっており列がどんどん進んでいました。パルテッレは既に完売していましたが、バルコーン、ガレリーのチケットはまだありました。音響的にはガレリーだと思いますので私はガレリーを取得いたしました。そのガレリーから取った写真1です。

翌日の『ワルキューレ』は開演17:00で、ムジークフェラインのウィーンフィル定期が終わった13:00過ぎつまり開演4時間前から並びました。その時の写真2です。10人くらいはいたでしょうか。冬場で気温も0度近く、そこで外で待つのですから私も含めて余程の物好きな人達です(笑)。

この日は開演1時間前に内部へ案内されましたが、前にいた人達がみな奥へ詰めてくれるので最前列のど真ん中に比較的近い位置がとれてラッキーでした(写真3)。


立ち見はある程度は体力が必要です。『椿姫』の時は何も感じず、隣の人も何ともなさそうでしたが、翌日の『ワルキューレ』はとなりにいたおじさんがかなりこたえていました。2幕のヴォータンの語りあたりからジワジワときたようで、3幕途中からは頭を抱え込んでいました。

いろいろありましたが、このウィーンの立ち見。ここの独特の文化にふれることもできるので、お好きな方は一度試されることをお薦めします。

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12/2にプレミエがあったばかり。ウーシタロの不調や演出の評判の悪さを聞いていたので期待に胸躍るというわけではなかったが、演出以外はこれまでにみた『ワルキューレ』(東京、DOB、ケルン、ドルトムント)の中で文句無しの一番圧倒的な名演だった。

歌手では、ニーナ・シュテンメのジークリンデが圧倒的だ。声量から表現力の大きさまで凄いワーグナー歌手だ。DOBで聴いた元帥夫人(ばらの騎士)よりも遥かに大きな感銘を受けた。グライドボーン音楽祭でイゾルデを歌いその引っ越し公演がバーデン・バーデンでやっていたが聴きに行かなかったのを後悔した(しかし幸いDVD で発売されるらしい)。ヨハン・ボータのジークムントも素晴らしかった。癖が無いところが悲劇のヒーローに合っていてとてもいい!。一方でフンディングのヴァルター・フィンク(アイン・アンガーより交代)は徹底的に個性的な役作り。地響きのするようなドスの利いた声で、悪そうで最高だ。

ウーシタロは、プレミエの不調が嘘ではないかと思えるくらい立派は歌唱。3幕でのブリュンヒルデとの語り合いでは父親としての内面をよく表現できていた。声がものすごく大きいわけではないがいい声をしている。エヴァ・ヨハンソンのブリュンヒルデは、シュテンメと一緒にいると少々彼女の絶唱に食われ気味だし、2幕の登場場面では高音が響かない。昨日今日と高い音が弱いソプラノ歌手だ。それ以外ではなかなかよく歌っていたが絶賛する程では全くない。しかし見た目はかわいらしい人なので三幕のウーシタロのヴォータンと見た目的にも非常に様になっていた。

この他Michaela Schusterのフリッカも良かった。また他のワルキューレ達も非常に声がよく出ている。こんなにワルキューレ達が充実している演奏を実演では聴いたことがない。

ウェルザーメストは時期ウィーンの音楽監督だが、この人は重々しいワーグナー演奏とは一線を画しているが時折テンポをぐっと落としてしみじみと歌わせたりすることろもある。指揮姿も美しいがながれがあり弾力にとんだ演奏にはウィーンの新しいワーグナー演奏での成功が予感された。

問題だったのは演出でこれはもう無くてもよいくらいだ。
スヴェン=エリック・ベヒトルフの演出は初めて観たのだが、リング全体のコンセプトでみないとわからないのかもしれない。しかしまあ最後の炎の上がるシーンのベタなこと(恥ずかしいくらいに)。プレミエのブーイングには十分納得できる。

ムジークフェラインでのコンサート後そのまま国立オペラの立ち見に並びチケットを取得した甲斐がありパルテッレ1列目の中央よりの場所を確保することができた。

(写真は3幕終了後のカーテンコール。左からウェルザー=メスト、シュテンメ、ヨハンソン、ウーシタロ。)

2007年12月16日(日)ウィーン国立歌劇場 17:00
リヒャルト・ワーグナー『ワルキューレ』

指揮:フランツ・ウェルザー=メスト
演出:スヴェン=エリック・ベヒトルフ

ジークムント:ヨハン・ボータ
フンディング:ヴァルター・フィンク
ヴォータン:ユハ・ウーシタロ
ジークリンデ:ニーナ・シュテンメ
ブリュンヒルデ:エヴァ・ヨハンソン
フリッカ:Michaela Schuster

ウィーン国立歌劇場管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団

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翌日16日は11時開始のウィーンフィルの定期と17時からオペラハウスの『ワルキューレ』を鑑賞した。この日は朝食をやや多めに取る一日の計画がたたないからだ。

サー・サイモン・ラトル指揮のウィーンフィル定期のチケットは、幸い開演30分前にムジークフェライン前で直接購入した。テレビや映像でなんども見ているムジークフェラインだが実際に入ると感激だ。しかしホール以外の部分がとても狭いと感じるのは、アムステルダムのコンセルトヘボウと同じ。

ラトルについてはいまさら説明するまでもない。私は最近のCDを聴いていると作為的なところが気になってあまり好きになれないでいた。しかし一度実演で聴いて確かめてみなければと思っていた。演目は、ワーグナー、エルガー、ニールセンでラトルらしいプログラムである(のか?)。

トリスタンとイゾルデの前奏曲と愛の死の演奏を聴きながらアバド/ベルリンフィルの演奏を思い出した。軽いというと言葉はよくない。旋律の響きの美しさを強調した磨き抜かれたような演奏は大好きだ。演奏は素晴らしいが正攻法でちょっと拍子抜けした。

エルガーのチェロ協奏曲は、私の大好きな曲でソロはウィーンフィルの首席チェロ奏者の Franz Bartolomeyが努めた。デュプレのように情熱的ではなく、マイスキーのように神経質なほど繊細ではなく、Bartolomeyは、その響きの美しさや情感が作品のもつ悲愴な響きを強調していてたまらない感動を私に呼び起こした。終楽章ではラトルが若干オケを煽っているのが気になった。だがソロを邪魔するほどではない。メインのニールセンの交響曲第4番は、初めて聴く曲だったが途中木管楽器のみのアンサンブルの場面などウィーンフィルの美しさは言葉にできないほどで、いつまでも終わらないで欲しいくらいだった。4楽章は、管楽器の両サイドに位置している二組のティンパニが大活躍。ティンパニ協奏曲のようになって華々しく終わる(ラトルがこの曲を好きなわけだ、、、)。

ウィーンフィルには大満足。ケルン、ザルツブルク、ドルトムントでも素晴らしい演奏を聴かせてくれたが、ここムジークフェラインではその響きの素晴らしさも相まってウィーンのサウンドを堪能できた。ラトルはいい指揮者だと思うが作為的だと思う場面をどうしたら素直に面白い感激したと言わせられるようになるのだろうか。今でも十分にすごいのだけれども。

13時頃コンサートが終わりそのまま国立オペラへ向かう。



2007年12月16日(日)ムジークフェライン ウィーン 11:00
第4回ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会

指揮:サー・サイモン・ラトル
チェロ:Franz Bartolomey

曲目
リヒャルト・ワーグナー 『トリスタンとイゾルデ、前奏曲と愛の死』
エドワード・エルガー チェロ協奏曲ホ短調 作品85
カール・ニールセン 交響曲第4番作品29『不滅』

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ウィーンへは昨年の夏に一度訪れているが、ここでオペラ、コンサートを聴いたことはまだ一度も無い。クラシックファンとしては絶対にはずすことの出来ない都市なのでこの機会しか無いと思いウィーンへ向かった。聴いた演目は、国立オペラで 『椿姫』と『ワルキューレ』(今シーズンプレミエ)そして、ムジークフェラインのウィーンフィル定期(サー・サイモン・ラトル指揮)である。ウィーンでの通常の公演レベルを自分で確かめてみるためにも良い機会になった。

空港からウィーン市内までのアクセスはCAT(City Airport Train)が安くて快適だ。ウィーン・ミッテ駅まで所要時間16分、料金は片道9€(往復16€)タクシーに比べれば遥かに安い。今回泊まったホテルは地下鉄3番線(U3)の終点、オタークリング駅の近くだったが、ここからオペラ座まではトラムのJ一本で20分程で行けたので大変便利だった。


開演45分ほど前になんとか到着し、立ち見のチケット(galerie)を取り天井桟敷の立ち見スポットへ向かう。さすがに中央はほとんど入る余地が無かったが左側の中央よりの場所を確保することができた。『椿姫』といえども通常のレパートリー公演なのでこんなものなのだろう。

指揮はフリードリッヒ・ハイダーで、グルべローヴァのご主人だそうだ。いろいろと調べてみると来日もして日本のオケも振っている。一方の演出はオットー・シェンク、この人はもう説明する必要はないだろう。

イタリアオペラに疎い私は、今回の出演者の名前を誰も知らなかったのだが、ジョセフ・ カレヤ(アルフレード)が素晴らしい。1幕から豊かな声を響かせ、初めて満足のゆくイタリアオペラの歌唱に出会えたかのような感動を味わった。一方のノラ・アンセコム(ヴィオレッタ)は、ピアノはきれいで聴かせるが高い声が全くだめで、1幕など少しがっかりした。Vladimir Stoyanov(ジョルジョ・ジェルモン)は、私には少し渋過ぎる。

ハイダーの指揮は、丁寧でいかにもウィーンのヴェルディの演奏をしてくれるが、この独特の軽さがドイツ国内のオペラハウスでは出せない。ウィーンの力を見せつけられたし堪能した。

夕食を食べていなかったので途中でケバブを買い、食べながらトラムに乗ってホテルに戻った。その後翌日の計画をたてる。明日は、ウィーンフィル定期とワルキューレだ。


2007年12月15日(土)ウィーン国立歌劇場 19:30
ジュゼッペ・ヴェルディ『椿姫』
指揮:フリードリッヒ・ハイダー
演出:オットー・シェンク

ヴィオレッタ:ノラ・アンセコム
アルフレード・ジェルモン:ジョセフ・ カレヤ
ジョルジョ・ジェルモン:Vladimir Stoyanov
フローラ:Sophie Marielley
医師:Goran Simic
ガストーネ子爵:Benedikit Kobel
ドゥフォール男爵:In-Sung Sim
アンニーナ:Asa Elmgren

ウィーン国立歌劇場管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団

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片道3時間のアムステルダムへ、私の住む町からはベルリンよりも近いがオペラハウスへ行くのは今回が初めて(過去2回ほどコンセルトヘボウへコンサートに出かけている)。12月のアムステルダムは、やはり観光客が多い。しかしクリスマスのマーケットは、ドイツの方が遥かに賑やかである。ドイツからオランダまではICE Internationalというのがあって、通常のICEにDB(ドイツ鉄道)ではなくオランダ国鉄のマークが入っている。フランクフルト(アム マイン)からアムステルダムまでの路線がある。2時間に1本くらいか?。私は途中のオーバーハウゼンというドイツの田舎町からこれに乗り、早速アムステルダムに到着して、すぐに地下鉄でオペラハウスへ向かった(5~10分くらいで到着)。


このオペラハウス、日本の新国立劇場とシステムが似ていることが知られている。つまり専属のオケをもっていない。新国なら東フィルと東響が中心だが、アムステルダムではロイヤル・コンセルトヘボウオケ、ネーデルラントフィル、ロッテルダムフィル、ハーグレジデンティオケ等のオランダ国内オケをはじめフライブルクバロックオケ等国外のオケもピットに入って演奏する。なんでも来いの外の者に寛容なオランダらしいといえば、そういえるのかもしれない。現音楽監督は今回の公演の指揮者でもあるインゴ・メッツマッハーで、恐らく今シーズンで退任するのではないかと思う。以前グラモフォンの記事にここを止めてDSO(ベルリンドイツ交響楽団)の監督職に専念したいという記事がのっていた。



2008年12月9日(日) 王立ミュージックシアター・アムステルダム 13:30-15:15

リヒャルト・シュトラウス『ダフネ』

インゴ・メッツマッハー(指揮)
ペーター・コンヴィチュニー(演出)

フローデ・オルセン(ペナイオス)
ビルギット・レンメルト(その妻ゲア)
Juanita Lascarro(ダフネ)
ライナー・トロスト(ロイキッポス)
スコット・マカリスター(アポロ)

ネーデルラント・フィルハーモニック・オーケストラ
ネーデルラントオペラ合唱団


コンヴィチュニーとメッツマッハーのコンビは、以前のハンブルクと同じ。コンヴィチュニーは、アムステルダムには初登場のようだ。プレミエは11/29だが以前にエッセンのアールト劇場で同様の演出で公演しているようだ。

最近のコンヴィチュニーの音楽にまで手を加える演出には、まだついて行けないが、今回の演出は彼としては結構おとなしい方ではないのだろうか?しかし内容的にはなかなか良かった。このオペラは元来オリンポスの山が舞台でダフネは、最後には月桂樹に化していくが、この演出ではダフネがスクリーンに隠されそこに映像が映されるのだが、この映像がなかなかオペラの最後を濃密なものにしていた。前半はこの演出家らしい冗談も十分ある。

歌手は、ダフネ役のJuanita Lascarroが充実していたと思う。ワーグナーも得意とするアポロ役のスコット・マカリスターも良いのだが、DVDではもっと歌っていたように感じたのだが、、。やや声がでていないような感じを受けた。次いでライナー・トロストのロイキッポスがまあまあで、他の歌手はいずれも声が聞き取りづらかった。メッツマッハーは、オケの音量を押さえていて歌手に配慮は十分していたと思うのだが、座席の位置のせいかもしれない。

ネーデルラント・フィル(確か音楽監督はヤコブ・クライツベルク)はさすがワーグナーをはじめロマン派のオペラ演奏に経験豊富なため、充実した演奏を聴かせた。ただ、メッツマッハーの指揮は、シュトラウスの音楽からイメージされる甘美や陶酔といった言葉には無縁の演奏で、ピリット引き締まった演奏でテンポよく進んでいくので、これが私にはたまらないのだが、嫌う人もいるだろう。また、ドイツ同様演技もできる合唱団だが歌自体は普通、特にうまいとか下手だとかは感じなかった。

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