2007/08 鑑賞記(欧)

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これまで近隣であまりR・シュトラウスの公演が無かったため、ワーグナーに比べ聴いていないのだが今シーズンはハンブルク州立歌劇場が、いろいろと取り上げるので先日の『ばらの騎士』に引き続き『エレクトラ』を鑑賞した。

プレミエで上演された『ばらの騎士』は、シモーネ・ヤングの指揮にあまり良い印象が無かったのだが、今回現在エレクトラ役の第一人者として評価の高いデボラ・ポラスキを聴くためにハンブルクへ向かった。演奏は、『ばらの騎士』の時とは打って変わって最初から緊張感の高い、充実した演奏をきかせた。歌唱陣も主役級の5人はいずれも素晴らしいレベル。ポラスキは、出演者の誰よりも背が高く舞台映えがして長い手を振り回して演技するさまは迫力十分。東京でアンフォルタスを聴いて以来のグルントヘーバーは、やっと聴くことができてうれしい。内面まで深く切り込んだ表現力は、アンフォルタスの時に見せた激情型のものとは全くことなるもの。ただやや声が小さくなったと感じたのは、ホールのせいか、としのせいか、、。

演出は舞台が全体的に暗いのだが音楽の緊張感を損なわない舞台。


2007年11月30日(金) ハンブルク州立歌劇場 19:30

リヒャルト・シュトラウス『エレクトラ』

指揮:シモーネ・ヤング
演出:アウグスト・エヴァーディング

ハンナ・シュヴァルツ(クリテムネストラ)
デボラ・ポラスキ(エレクトラ)
ジルバーナ・デュスマン(クリソテミス)
ギュンター・ノイマン(エギスト)
フランツ・グルントヘーバー(オレスト)

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11月25日(日) 18:30 ニーダーザクセン州立歌劇場 ハノーファー

ブリテン『ピーター・グライムズ』
指揮 Wolfgang Bozic
演出 バリー・コスキー

Peter Grimes Robert Kuenzli
John, sein Lehrling Manuel Sanetra
Ellen Orford Kelly God
Captain Balstrode Brian Davis
Anutie Claire Powell
Niece 1 Hinako Yoshikawa
Niece 2 Karen Frankenstein
Bob Boles Joern eichler
Swallow Tobias Schabel
Mrs. Sedlly Xenia Maria Mann
Reverend Horace Adams Hans Sojer
Ned Keene Stefan zenkl
Hobson Albert Pesendorfer
Dr. Crabbe Theo Hapke

ハノーファー・ニーダーザクセン州立歌劇場管弦楽団&合唱団


ミュンヘンで『トリスタン』を観た翌日、ドイツ北西部の都市ニーダーザクセン州の州都であるハノーファーに寄り『ピーター・グライムズ』を鑑賞した。ミュンヘンからハノーファーまではICE(ドイツ鉄道の一応日本の新幹線のようなもの)で、ニュルンベルク、ヴュルツブルク、カッセルを経由して4時間ほど。ここからハンブルクまで2時間ほどなのでミュンヘンからハンブルクまで南北を6時間で移動できる。今回の公演とは関係ないが、このあたりは訛りの少ない一番きれいなドイツ語を話す地域だとも聴く。また、ご存知大植英次のオケ、北ドイツ放送フィルの本拠地である。他の都市に比べれば音楽的には、地味な都市かもしれないがドイツ有数のメッセの開かれる場所でもある。

ハノーファー・ニーダーザクセン州立歌劇場は、その美しい外観が有名だが中身の音楽もなかなか充実していると聞く。演目がブリテンという決して人気の作曲家というわけではないが、7割くらいは客席が埋まっている。以前ドレスデンで同曲を鑑賞した時は、日曜日の同じような時間帯にも関わらず3~4割といったところであまりの客の入りの悪さに驚いた。また、若い人が非常に多いのも感心だ。しかし決して子供向きの演出ではない。

演出はバリー・コスキー以前エッセン(オランダ人トリスタンとイゾルデ)を鑑賞したが、これらの悪ノリ演出よりは今回の演出はオーソドックスで深い心理描写が上手くできておりまずまずだと感じた。こちらの首まで締められるような圧迫感は、みていてしんどい面もあるがなかなかのもの。しかし、この演出家の少々エログロ好みな点は全開だった(少年の遺体が妙にリアルだ)。

歌手は、レベルの高い人が揃っているのだが、歌手同士のアンサンブルや迫力がイマイチ。オケもなかなか力演しているのだが、ちょっと退屈。もう少しナタで切ったような鋭利な表現や音を望みたい。すべては指揮者の責任なのだが。この上演も十分レベルは高いと思うが、ドレスデンで観た、アイヴォー・ボルトン指揮のものがレベルが高過ぎたのか?。

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24日は本来はライプチヒで上演中の『リエンツィ』を観に行きたかったのですがもたもたしている間にチケットが売り切れてしまいました。他の演目を探していたらミュンヘンの『トリスタンとイゾルデ』が目にとまり観に行くことに。


2007年11月24日(土)バイエルン州立歌劇場 17:00
ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』

Musikalische Leitung Kent Nagano
Inszenierung Peter Konwitschny

Tristan John Treleaven
Koenig Marke Rene Pape
Isolde Linda Watson
Kurwenal Michaelle Volle
Melot Francesco Petrozzi
Brangoene Daniela Sindram
Ein Hirt Kevin Conners
Ein junger Seemann Ulrich Ress
Ein Steuermann Christian Rieger

Baerisches Staatsorchester
Chor der Baerischen Staatsoper


ナガノのワーグナーはDVDでDSOとの『パルジファル』『ローエングリン』そして4月にミュンヘンで実演の『パルジファル』を鑑賞しそのドラマティックな指揮ぶりに感激した。徐々にこのミュンヘンでもワーグナーを振り確実に成功を収めつつあり、今回の『トリスタンとイゾルデ』もナガノの優れた解釈とオーケストラの充実が光った公演だった。

コンヴィチュニーによる演出は、初演から10年近く経っているが今観ても全く新鮮さを失っておらず、徐々に納得して観る事が出来るようになったのは驚きだった。ヒゲを剃りながら登場するトリスタンに1,2幕は少々軽過ぎると思ったが、それが逆に3幕を感動的に際立たせていた。

歌手はイゾルデ役のワトソンと脇役の3人、Sindram(ブランゲーネ)、フォレ(クルヴェナール)、パーペ(マルケ王)とが特に素晴らしくこれまでみた公演でも最高のものの一つだ。イゾルデ役は、今回4公演行われる前2回をマイヤー、後2回をワトソンが歌う予定だっが、2回目の途中で降板したマイヤーの代役に引き続きの出演だった。

トリスタンのトレレーヴェンは素晴らしいとは言わないが、よく歌っていたと思う。前回ハンブルクでみたタンホイザーよりも明らかに良かった。3幕にポイントを置いて歌っていたようだった。

しかしそれにしてもナガノのドラマティックな指揮とオケの響きにも圧倒的な感銘を受けた公演だった

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11月18日(日)ハンブルク州立歌劇場 17:00

R・シュトラウス『ばらの騎士』(プレミエ)

Musikalische Leitung, Simone Young
Inszenierung, Buenenbild und Licht, Marco Arturo Marcelli

Feldmarschallin Fuerstin Werdenberg, Melanie Diener
Baron Ochs auf Lerchenau, Peter Rose
Octavian, Lucy Schaufer
Herr von Faninal, Jan Buchwald
Sophie, Ha Young Lee
Jungfer Marianne Leitmetzerin, Gabriele Rossmanith
Valzacchi, Jürgen Sacher
Annina, Renate Spingler
Polizeikommissar, Wilhelm Schwinghammer
Haushofmeister bei Faninal, Frieder Stricker
Notar, Carsten Wittmoser
Wirt, Peter Galliard
Ein Sänger, Wookyung Kim
Modistin, Christiane Karg


プレミエは、なるべく避けるようにしているのですがオペラの評論は基本プレミエで行うというルールがあるというような話を聴いたことがあります。だからというわけではないのですが来週以降他に観たい公演もあるのでこの日を選びました。また私に取っては大好きな作品でもあるので良かったら次週も観に行こうと思ったためです。

シモーネ・ヤングの指揮でオペラを観るのは初めてで今シーズンこの『ばらの騎士』を皮切りにプレミエ再演合わせてR・シュトラウスを数多く取り上げるので非常に楽しみにしていた公演でした。ヤングの指揮はまずまずでなんとか合格点といったところでした。1、2幕が全くオケが鳴っていなくて随分拍子抜けしました。3幕はなかなか素晴らしい演奏で堪能できましたが、しっとりとした音色で柔らかな音を引き出すヤングと華やかさはありませんが独特の渋い音色を出すオケの音が溶け合って良い所もあるのですが、ピリリと締まらないのが難点です。しかし、これはオケのコンサートの時にも感じたのでヤングの特徴なのでしょう。演出もまあまあといったところで、大きな読み替えもなく細かなジョークも効いているのですが、床に巨大な絵の絵の書かれたシートがあって物語の展開に合わせてそれが変化してゆくのですが、絢爛豪華な宮殿が遺跡のようになって朽ち果ててしまったり、これが一時代の終わりを示しているなら大げさだなあと感じました。演出はブーイングとブラボーの激しい応酬合戦になりましたが、、。微妙な指揮と演出に比べ歌手は総じて高水準でした。全く初めての人ばかりですが、特にMelanie Dienerの元帥夫人は絶品!。

私としてはこれまでに聴いたドイツの『ばらの騎士』は
ペトレンコ/ホモキ(コーミッシェオーパー)が断然お薦めです。

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フィンランドというとシベリウスのスペシャリスト集団であるセーゲルスタムのヘルシンキフィルをはじめオラモが音楽監督を努めるフィンランド放送響、そしてこれまたシベリウスで有名になったヴァンスカ/ラハティ響といった、素晴らしいオケに恵まれた国である。また、以上の指揮者に加え若手注目株のミッコ・フランクといった名指揮者も多い国柄である。そのフランクが音楽監督を努めるフィンランドナショナルオペラで公演を観る機会を得た。指揮者はフランクではなかったのだが、今回の演目は『カルメン』で11月9日つまり私が観た公演の前日にプレミエがあったばかりである。

フィンランドという国柄なのだろうか、全体的な印象は非常にドライであっさりした演奏だった。オーケストラは非常に乾いた音をしていている。個々の演奏者の技量は高いが、ドライでなにか華がないような印象を受ける。指揮者の手腕によるところも大きいのだろうが、非常によくまとまったアンサンブルで最後まで乱れることがなかったが、これが欠点にもなっていると思う。つまりきちっとやり過ぎていて感情表現の表出やドラマティックさに欠ける。

歌唱陣もまあまあで悪くはないのだが、大物はいなかった。皆それなりに歌えるのだが、小さくまとまり過ぎている歌唱が多い。私はオペラはドラマだと思うので、少々乱れるところはあってもそれが全体の完成度に逆に貢献するようであれば、少々のアンサンブルや歌唱の乱れはあっても仕方がないと思うのだがどうだろう。指揮者がまとめ過ぎていて歌手も自由に歌えないような窮屈さがあった。

演出は、闘牛士のパントマイムのようなもので始まるのだが、ここから伏線があるのかと思いきやただそれだけの演出で、やや退屈だった。普段ドイツでオペラをみているせいか、歌手や合唱団員の演技が大味で、乱闘場面なんか段取りをきれいに決め過ぎていて演奏ともどもイマイチ盛り上がらなかった。ドイツだと合唱団員の一人一人に至るまでそれぞれ細かい演技をしているのだが、これは世界標準ではないのだろう。演出主導つまりムジークテアターのドイツが突出しているだけだろう。

11月10日(土)ビゼー『カルメン』 19:00
フィンランド国立オペラ ヘルシンキ

(演奏者等詳細は後日)

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