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規則的なようで、微妙にランダムな窓の開き方が面白い。 頂部から突き出ている3本の棒は、雨樋のようです。 実は意外と、雨が降るのでしょうか。 赤土で覆われた壁にも、雨だれで削り取られたような跡があります。 人工物というよりも、自然の山肌のような壁のありようは、 深い味わいを与えてくれます。 人間も動物も建物も、すべてが調和した光景。 近代以前の社会では、その土地ごとの調和のとれた循環があったんでしょうね。 斜面の地形をうまく活かしていますよね。 上の家の人は、土地が増えてうれしいし、 下を歩く村人にとっては、ちょっとした休憩や団欒の場になる。 今の日本のように、土地の権利が細分化されて、 「道路を私有化してはいけません」などという決まりがある社会では、 このような建物のつくり方もできなくなってしまいます。 おそらくアブヤーネでは、私と公の境界が曖昧というか、 ゆるやかに連続している社会が、いまでも生き残っているのではないでしょうか。 恐らく平らな屋根も、木の梁で支えられていると思います。 レンガだけで屋根を架けたら、お椀をひっくり返したようなドーム型になりますからね。 2人の女性がまとっているのは、白地に花柄のスカーフ。
これがアブヤーネの女性の、ノーマルスタイルなのだそうです。 |
イラン
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(http://blogs.yahoo.co.jp/dongzu_china/7094748.html ) から南東に70キロ程の山中にある村、アブヤーネ(Abyaneh)は、 イラン北部のマースーレ(http://blogs.yahoo.co.jp/dongzu_china/6759792.html )と同様に 伝統的な民家が集落単位で残っています。 上の写真は、カーシャーンからアブヤーネへの道中の景色。 緑に覆われた山に見慣れた日本人にとって、赤土だけで覆われた裸山はとても新鮮です。 土が赤いのは、鉄分が多いせいなのでしょうか。 それが、アブヤーネ村の民家の特徴です。 (※この写真は西日がきつい時間に撮ったので、実際以上に赤みが強く写っています) 村の上の方から見下ろすと、屋根も壁も、赤土で覆われているのがわかりますね。 こうした平らな屋根が成立するのは、雨が少ないからなんでしょう。 コンクリートの味気ないフラットルーフとは違って、 赤土の肌や柔らかい凹凸、まるっこいエッジが、優しい表情を生み出していますよね。 そういえば、見るに耐える屋根って、現代建築には非常に少ない気がするな。 日本のビルの屋上は、空調設備の室外機置き場と化しているし。 ちなみに、キアロスタミ監修、宍戸開主演の映画
『旅の途中で〜FARDA〜』 http://www.nikkatsu.com/oldmovie/farda/top2.html でも、アブヤーネ村がロケ地にでてきます。 僕は2002年に映画館でみたのですが、ほんわかとしたロードムービーでしたよ。 DVDが出ているので、レンタルできたらもう一回見直してみようかな。 |
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エスファハーンやカーシャーンのバーザールに比べると、 古くからの建物がそれほど残っていません。 でも、バラック系建築の好きな僕としては、 工業製品のツギハギでできたような空間にも魅了されました。 行った日がイスラムの休日の金曜日だったので、店が一軒も空いてなかったのが残念。 でも、人気の無いバラック空間は、静謐な緊張感が漂っていて、それはそれで見ごたえがありました。 建物の中間にへばりついている四角い箱は、エアコン。
どうやら水冷式のエアコンのようで、イランのあちこちで見かけましたよ。 |
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イランの首都テヘランは、小高い山並みが背後にひかえていて、 山の手が高級住宅街になっていました。 そして、山頂には見晴台があって、テヘランを一望することができるのです。 乾いた大地と、澄み切った青空。 日本では味わえない景色でした。 お酒も入っていないのに、カメラに向かって愛想を振りまいてくださいました。 イランの人って、基本的には陽気でノリのいい人々が多いみたいです。 場所が違えば、電柱の形も変わります(当たり前ですが)。 |
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エスファハーンを東西に貫くザーヤンデ川に架かっているのですが、 僕が訪れた2001年9月上旬は、残念ながら水が全く流れていませんでした。 でもそのおかげで、本来は川底の場所からこのような写真を撮れました。 スィー・オ・セとは、ペルシャ語で数字の33を意味し、アーチが33個あるそうです。 約400年前の1602年に完成したそうですが、とても綺麗に残っています。 乾いた大地で、水辺を楽しむための粋な演出ですね。 水が流れていたら、アーチ天井に水面のきらめきが反射して、さぞや綺麗でしょう。 エスファハーン一番の目抜き通りに架けられた橋ですが、自動車は通行禁止。 |




