11日の土曜日、フッコは、24人の大学生と一緒に三笠市の幾春別川に行った。
なんと、この川に来たのは11年振り。初めて漕いだのは確か1992年だったろうか。「ダガーカップ幾春別川大会」と呼ばれたこの川のスラローム大会の、ボクはOC2初代チャンピオンだった。そして11年前、それまでずっとC2(カナディアンカヌーの二人乗り)競技でペアを組んできたFと、最後に同じ舟を漕いだのだった。それ以来、C2で流れの中でゲートを潜ったことはなかった。
この春から、CC2を(正しくはCC2も)やりたいK君という学生とペアを組む約束をし、平日の夕方に時間を見つけて静水での練習を重ねてきた。そして、この日、11年ぶりに流れの中でのゲート練習をしたのだった。
K君は、カヤックスラローム艇でのレースにも出場するし、画像のように、ロデオ艇でのフリースタイル(瀬の中で舟に乗って宙返りなんかもやってしまうアクロバティックな種目)もこなしてしまう、マルチプレーヤーだ。しかし、C2は、個々の技量はさることながら、いかにコンビネーションを発揮するかが大切な種目。昔、ナショナルチームのコーチに、
「もっと喧嘩しながら漕ぎなさい」
って言われたことがあったけれど、本当は、流れの中で喧嘩なんかしてたら手遅れで、お互いの阿吽の呼吸が大切だと思っていた。そして・ ・ ・
この日初めてK君と流れに出て、ゲートを攻めた。最初に話し合ったライン取りで漕げている間は会話する必要はない。問題は、最善と思ったラインが取れなかったとき、いかにリカバリーして次善のラインを取るか、それを悠長に会話して決めていては手遅れになるのだが、お互いのとっさの漕ぎで、何をどう考えているのかが瞬間的にわかるのだ。K君が、
「Aのコースが間に合わないときは、BにするかCにするかは出たとこ勝負で決めましょう」
そう言う。なんだかいい加減な感じがするかもしれないが、瞬時に意思の疎通が図れればこその発言なのだ。
ボクの、10年以上封印していたゲートホリックと、C2ホリックが、フラッシュバックしてしまった。
ゲートを上手にクリアできた快感なのではない。二人がシンクロしてコースを攻められたことへの快感。
今度の土日、11年ぶりのレース。こんなにワクワクしている。それも、自分の息子であってもおかしくない年齢の若者と、対等なチームメイトとして舟を漕ぐ。いや、こんなおっさんをチームメイトとして受け入れてくれたK君にこそ、感謝の誠を捧げたい。
地元の大会を主催するおじさんたちとも再会を果たし、とても楽しい週末を過ごせたフッコなのであった。
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