Classic Concert diary

聴きに行ったコンサートのDiaryなので更新は不定期です。気軽にコメントして下さい。

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「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」に行って来ました。

今年で3年目。
GWのイベントとして定着してきたように思います。


1年目、ただ単に、「諏訪内晶子が2,000円で聴ける」とチケットを購入して、出かけて行き、あまりの人出に驚きました。
その人出、ますます多くなったように思います。
僕は夕方5時半頃到着したのですが、人を掻き分けないと歩けませんでした。^^;


日頃のクラッシクのコンサート会場を見てる目からすると、「東京の一体どこに、これだけの人数のクラシック音楽Fanが隠れていたんだろう?」と思います。
興味のある人はこんなに沢山いるのに、その一部しか日頃のコンサートに取り込めていないと言うことは、「クラシックのコンサートの敷居の高さ」、真剣に考えなければいけない問題だと思います。


「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」、お祭り好き、イベント好き、の日本にぴったりの企画だったのかもしれませんが、それにしても凄い人です。

そうは言うものの、一つのコンサートでは「これはクラシックのコンサートと言うよりも、イベントなんだ」と思わされました。

「低料金、コンサートの数、そして集客を考えれば、多少演奏のレベルが低くてもしょうがない」のか、「クラシックFanの底辺を広げる格好の好機、一定以上のレベルが必要、その為には料金も、コンサートの回数も考える」のか、来年に向けて、これも真剣な議論が必要だと思います。



さて、聴いてきた公演は、3つ + 無料コンサートが1つ



1番目


小川典子さんのピアノソロです。

ドビュッシー アラベスク第1番
         月の光
         沈める寺
ラヴェル クープランの墓


何とアンコールを弾いてくれました。
ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」、とっても得した気分です。(^^)




次が無料コンサート、とは良いながら本格的です。


指揮 高関健
オケ 桐朋学園大学オーケストラ

プログラムは、ストラヴィンスキーの「春の祭典」です。




2つ目は


独奏 仲道郁代
指揮 ペーテル・チャバ
オケ シンフォニア・ヴァルソヴィア


プログラムは

グリーグ  ピアノ協奏曲
シベリウス 悲しきワルツ
        フィンランディア




そして、メインは


指揮 ミッシェル・コルボ
オケ シンフォニア・ヴァルソヴィア
合唱 ローザンヌ声楽アンサンブル
独唱 アナ・キンタンシュ(ソプラノ)
    ピーター・ハーヴィー(バリトン)



終演は23時でした。



小川典子さん、いつもながら、歯切れが良く、リズム感たっぷり、強く芯の通った演奏です。
高音は、パキンとか、ペキンとかという表現が適する強い音です。
だからこそ、ロマンチックに流れがちで、甘いメロディーになりがちな、ドビュッシーやラヴェルに向いていて、ヨーロッパでも評価が高いのかもしれません。


「月の光」、心洗われる、清らかな光に包み込んでくれる素晴らしい演奏でした。
終わったところで前のほうに座っていた2〜3人が思わず拍手始めたのですが、それをニッコリと笑顔で制します。
とってもチャーミングでした。

ドビュッシー3曲を一気に弾き、一瞬ステージ裏に引っ込んでラヴェルでした。

そして、拍手に答えてくれて、聴けると思っていなかったアンコール。
「亜麻色の髪の乙女」、至福の時間でした。




さて、メイン


ミッシェル・コルボ、健在です。

オケは、ヴァイオリンはソロだけ、あと弦はヴィオラ・チェロ・コントラバスの低弦だけの1893年版の小編成なオケです。
オケが20人、合唱が30人のこじんまりとしたステージです。


しかし、演奏が始まると、小編成だと言うことを微塵も感じさせません。


コルボは、力強くエネルギッシュな指揮ぶりで、明確な指示を各パートに出してゆきます。

そして、なんと言っても「ローザンヌ声楽アンサンブル」、素晴らしい合唱でした。
昨年のモツレク以上です。
ゆとりを持った豊かな発声と音量、ピアノで細ることなく、フォルテで力で押すことなく、自然体のままに自在に声を操って、音楽を紡ぎ上げてくれます。


清楚で、可憐で、繊細で、ガラス細工のようなフォーレのレクイエムがこの上もなく美しく歌われます。


二人の独唱も、素晴らしかったです。

バリトンのハーヴィー、とっても綺麗な声質でした。
男性の声で、久し振りに聴いた瞬間「おっ、綺麗だな」と思いました。

ソプラノのキンタンシュ、言う事がありません。
「ピエ・イエズ」は我々が聴くことの出来る音楽の中でも最も美しい曲の一つだと思いますが、それを、天上の声、天上の歌で聴かせてくれます。
この一曲だけでも、休日に有楽町まで出てきた甲斐があります。
今月発売されたコルボ4度目の録音にも参加しているそうです。
既にコルボでフォーレのレクイエムは持っていますが、もう一枚買いたくなりました。 ^^;


今年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」、コルボでフォーレのレクイエムを聴けただけで大満足です。




問題は、もう一つのプログラム、これは・・・・


ソロとオケが全く合っていません。
合っていないといっても、そこはプロですから、小節の初めと終わりは合わせますから、流石に音がずれると言うことはありません。
しかし、フレーズの中での流れがバラバラです。
これじゃコンチェルトになりません。


ソロはソロ、オケはオケ、指揮者は指揮者、です。

同じオケをコルボは見事に統率していたのですから、もちろん指揮者の技量の問題もあるとは思います。
しかし、それ以上にオケのスケジュールに問題があると思います。

「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」では、安いギャラのオケをいくつか呼んで来て、沢山のステージをこなさせる事によって、チケットの料金を押さえてるのだと思います。
低料金で、数多くのコンサートを開催する為には、目玉になる指揮者や目玉になる独奏者を除けば、多少のレベルには目を潰れ、と言うのは分からないでもありません。

オケの方にしても、朝から晩まで、色んな指揮者と、毎回毎回違う曲を、まともな練習時間もなく、演奏させられたのでは、一定の演奏レベルを保てと言われても困ると思います。


コンチェルトでソロと合わなくても致し方ないことかもしれません。
おそらく、一度も通しで合わせていないのではないでしょうか?

フィンランディアも、楽譜に書いてある通りには演奏していましたが、それ以上のものは何もありませんでした。
当たり前のことながら、きちんと練習時間をとって演奏に臨んだ、アマチュアの桐朋学園大学オーケストラの方が余程良い出来でした。


だからと言って、このレベルで、「本格的クラシックコンサートのイベントです」と威張っていたら、早晩見放され、厭きられます。
聴衆は、消費者はそんなに甘くはないと思うのですが・・・
主催者側はどう考えているのでしょうか?


来年がどんな風に運営されるのかは分かりませんが、今年と同じようなプログラムの構成だったら、ソロのコンサートと、一定レベル以上のソリストの集まった室内楽だけを聴きに行こうと、一緒に行った友人と話しながら帰途につきました。


3年目を迎え、イベントとして定着してきただけに、大きく育つか、羊頭狗肉のイベントとなるか、正念場かもしれません。 


最後は沢山文句を言いましたが、小川典子さんとミッシェル・コルボのお陰で、印象的な楽しい一日でした。 v(^^)

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いいですね〜。 来年は行ってみようかなと思ってます!

2007/5/6(日) 午前 10:19 [ しょうちゃん ] 返信する

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コメントありがとうございます。 0歳児から入れるコンサートもありますし、一日気楽に楽しめるイベントです。チケット代も安いですし、是非一度お出かけ下さい。また遊びに来てください。お待ちしてます。

2007/5/6(日) 午後 4:46 [ szell ] 返信する

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はじめまして、そうだつたんだ高関健ちゃん指揮桐朋学園大学オーケストラとは!Racz Zoltanさんのリハのハザマで「何処のオケ?」なんだ後輩達だつたんだ。でも良い日でしたね、音楽でもオフィシャルレストランでも満腹でした。

2007/5/8(火) 午後 7:48 [ Shinchandazo ] 返信する

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コメントありがとうございます。 後輩の皆さん、高関の棒に一生懸命応えて、とっても素晴らしい演奏でした。 また遊びに来てください。

2007/5/8(火) 午後 10:18 [ szell ] 返信する

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