Classic Concert diary

聴きに行ったコンサートのDiaryなので更新は不定期です。気軽にコメントして下さい。

全体表示

[ リスト ]

イメージ 1

クリスト・フォン・ドホナーニ指揮、ハンブルク北ドイツ放送交響楽団のコンサートに行って来ました。
ホールは、ミューザ川崎、独奏は諏訪内晶子さんでした。

今日は、「ドイツのオーケストラシリーズ」と銘打たれ、ミューザ川崎で企画された3回のコンサートの第1回です。
シリーズと言いながら、第2回は11月、第3回に至っては来年2月です。^^;
「こんなに間隔が空いてもシリーズ?」って思いますが、3回通し券を購入し割引にしてもらっているので文句はありません。


ドホナーニは、クリーブランドオーケストラと一緒に来て以来、9年振りの来日だそうです。
当時は、細身でスマートでしたが、今日はすっかり貫禄が付いていました。
9年の歳月を感じます。

北ドイツ放送響を聴くのは、ギュンター・ヴァントと2000年に来日した時以来です。
今回は、名前の先頭に「ハンブルク」と付いてます。
ますます名前が長くなって、ますま「NDR]と略される機会が増えるんじゃないでしょうか?
「ハンブルク北ドイツ放送交響楽団」と言われてもピンと来ませんが、「NDR」と言ってもらえれば、すぐに音のイメージまで沸いてきます。

そして、独奏の諏訪内晶子さんは今年2月に聴いて以来です。(^^)



プログラムは

ウェーバー     魔弾の射手「序曲」
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲
チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」


アンコールは

バッハ 無伴奏ヴァイオリン第3番から ラルゴ 
ドヴォルザーク スラブ舞曲 作品72-2



コンサートが始まって、出だしの音から、NDRの音そのものです。
あまりに予想通り、期待通り、記憶の通りの音に、ニンマリです。

対向配置で、ファーストヴァイオリンとチェロの後、ホルンの横にコントラバスが並びます。

とても重厚で、分厚く深みのある音です。
薄くもやのかかったような響きですが、工夫も何もな言い方ですが、これこそがドイツの音、しかも北ドイツの音、です。
音の深淵に導かれてゆきます。

ホルンのソロでは、いつも小学校の音楽の時間に習った「秋の夜半の〜」の歌詞が頭に浮かんできます。
子供の時の記憶って、完全に刷り込まれてしまうんですね〜ぇ。
「第9」を聴いても「晴れたる青空〜」と浮かんできますから。(^^)


2曲目はメンコン。

諏訪内晶子さんのヴァイオリン、素晴らしかったです。
出産を境に彼女の音楽は完全に変わったと思います。

学校の音楽の授業で最初に耳にするヴァイオリンコンチェルトがメンデルスゾーンのこの曲、CDなどではもう三桁の回数耳にし、生でも何度も聴いている曲ですが、こんなに素晴らしい演奏に出会ったのは初めてかもしれません。

特に第1楽章のカデンツァ、出色・白眉の出来でした。
僕はオーケストラ好きで、ヴァイオリンリサイタルはあまり食指が動かないんですが、カデンツァを聴きながら、彼女のリサイタルを聴きたい、と思いました。

時に浪々と歌い上げ、時に清楚・清らかな音で流し、見事にコントロールしながら、曲全体を俯瞰しながら、音楽もオケまでも引っ張ってゆきます。
控えめに、伴奏に徹したオケもとても好ましいものでした。

演奏後拍手が鳴り止みません。
6〜7回登場したところで、アンコールを弾き始めます。
バッハの無伴奏ソナタです。
聴きながら、リサイタルを聴きに行きたい、と言う気持ちをますます強くしました。

続く拍手に、諏訪内晶子さんがステージを去るのにあわせて、オケが席を立ちました。
オケは、ソリストに敬意を表し、拍手が収まるのを待って席を立つものですが、今日はこのままではいつまで待っても拍手が収まらないと判断したのではないしょうか?
聴衆も、適当なところで拍手を止めるものですが、今日は諏訪内さんが10回以上登場しても収まる気配がありませんでした。
それほで、素晴らしい演奏でした。
オケの判断、適切だったかも知れません。


メインは「悲愴」

初演後チャイコフスキーが云々、と言ったエピソードを全く感じさせない、如何にもドイツ風の、ドホナーニ風の「悲愴」でした。

ドホナーニの音楽は、音楽を大きく捉える大局観に優れ、感情を廃し、インテンポで楽譜に書かれたままに再現することに勤めます。
そのアプローチが、曲の特徴を際立たせ、ピュアーで澄んだ音の組み立てが曲そのものを露にし、大きな感動を呼び起こしてくれます。


4楽章も速めのテンポで、あっさりと進みます。
最後も、聴衆があっけに取られるぐらい素早く指揮棒を下ろし、多少の間を置いて指揮台を降ります。
過度に味付けをするよりも、遙にチャイコフスキーの意図が感じられ、「悲愴」と言う曲自体の持つポテンシャルの高さ、素晴らしさを実感させてくれました。

僕好みの、とても好ましい演奏でした。 v(^^)

第1楽章が終わったところで、面白いシーンがありました。
ドホナーニが指揮台を降りて、指揮台をオケの近くに動かし始めたのです。
コンサートマスターが慌てて立ち上がり、動かすのを手伝います。

演奏の途中で、指揮者が指揮台の位置を直す姿なんて、初めて目にしました。
コンサート終了後、ステージマスター、平謝りだったと思います。


家を出る前に買った、オークスも、本命にしていたローブデコルテが勝ち、単勝・馬連をGet。
とっても満足な一日でした。v(^^)

(オークスの勝ち分は、既に僕と同行の後輩の飲み代に早代わり、ほろ酔い加減の良い心持です。 ^^)

この記事に

閉じる コメント(4)

顔アイコン

うらやまし〜 私はにわかに諏訪内晶子さんのファンになったものです.昨年年末に「カルメン幻想曲」が聞きたくて偶然買ったCDが,諏訪内さんのComplete Best intermezzo.このCDで彼女の演奏に一目惚れ.その後何枚もCDを購入しましたが,どれも素晴らしい演奏でした.ところがこの演奏会シリーズがあるとこを知り,5月13日の大阪のザ・シンフォニーホールでの演奏を聞きにでかけたところ,メンコンの第三楽章の途中で,ソリストの演奏とオケのアンサンブルのあからさまなズレが起きたのです.大阪が初日だったので,通し練習が足りなく起きた出来事ではと思いましたが,やっぱり私とて人間ですから,ちょっとガッカリして名古屋に帰りました.やっぱり川崎に聞きに行けば良かった〜

2007/10/2(火) 午後 6:28 [ sep*a1*4 ] 返信する

顔アイコン

sepia134さん、コメント有難うございます。わざわざ大阪までお出かけになって、折角のコンサートで大きなミス、ガッカリな気持ち良くわかります。 諏訪内晶子さん、お子さんを産まれてから、演奏が良い方向に変わったと思います。 諏訪内さんのCD、ご自身で弾き振りしている、バッハのコンチェルトもとっても良い演奏です。 次に聴く機会には、是非良い演奏が聴けると良いですね。 また遊びに来てください。 お待ちしてます。

2007/10/2(火) 午後 10:55 [ szell ] 返信する

顔アイコン

諏訪内さんはご出産後にCDは出してみえますでしょうか?にわかにファンになったものですので,大阪でのメンコン以外CDでしか演奏を知りません.バッハのコンチェルトのCD,実は私も大のお気に入りなんです.特にヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042は,もう大好きです.単独CDではPoemeがとても気に入ってます.諏訪内さんのコンサートがあればまた馳せ参じたいと思ってま〜す.著書の「ヴァイオリンと翔る」も読みましたけど,やっぱりすごい人だと尊敬しています.

2007/10/4(木) 午後 0:18 [ sep*a1*4 ] 返信する

顔アイコン

sepia134さん。確かご出産は昨年の今頃じゃなかったかと思います。
まだ、CDは出ていないと思います。 どんな選曲で、どんな演奏を聞かせてもらえるのか、とっても楽しみです。秋のコンサートでは、エッシェンバッハ&パリ管、ユーリー・バシュメットとの共演が予定されてますね。素敵なコンサートを沢山楽しめると良いですね。

2007/10/4(木) 午後 10:16 [ szell ] 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(1)


.


みんなの更新記事