一部の方のPCでは文字化けするかもしれないのですが、場所は九龍の西側、新界地区になってしまうのですが、荃灣 (【草冠の下に全】Tsuen Wan)
尖沙咀を走っているMTRの終点駅ですね。
駅のB1出口を出て、道なりに地下鉄で来た方向に逆戻りすること200mで、高層住宅と緑に囲まれた中に、古い建物があります。
それが本日ご紹介する三棟屋博物館。
ここは結構有名なので、検索でかなり引っかかるとは思いますが......。
ワシが訪れた土曜日の午後でも、小学生がグループで見学来ておりました。
要は、ここは香港に移り住んできた客家(はっか)の一族の古民家で、この三棟屋はその中の陳氏一族のものです。
まぁ、いつもお越しいただいている香港迷の方々はご存知でしょうが、客家 とは、中国の南部に住む漢民族の下位集団・部族を指す言葉で、唐もしくは元のころに、華北地域から移住してきた人々の子孫と言われております。
彼らはその地位がゆえに、定住することも少なく、土地所有がままならなかったので、近代において商業に携わることが多かったそうです。
また、小さな単位で集団を成していたために、その部族内での教育熱は高く、『中国のユダヤ人』とも言われているようですね。
彼らの住居はそういった民族性から、外部からの襲撃に備えるために城壁のような建物の中に、一族がともに生活できる空間を形成していきます。
これは三棟屋の配置図なんですが・・・
囲まれた敷地の周辺部に住居があり、中央部は催しなどのための空間となっております。
入り口脇の展示室にあった昔の建物の空撮写真をパチリ。これと上の写真で大まかなレイアウトは御理解いただけると思いますが。
中廳と呼ばれる部屋。主に喜び事の祭事に使われていたそうな。
祠堂と呼ばれる部屋。大体はご先祖をお祭りしてますな。
横屋と呼ばれる部屋は入り口脇に台所と納屋、奥に写真のような寝室が二部屋あり、昔のままのベッドとか箪笥が展示されております。
そしてベッドの上にもわずかばかりの空間があります。
お気づきかもしれませんが、入り口以外に光を取り入れるような窓などがありません。
これはこの客家の建物の特徴なのかもしれません。そういえば、以前に紹介しました 羅屋民族館 も同じような構造です。
このあたりは、日本の古民家とは大きな違いですね。
とにかく部屋の数がありますので、それぞれの部屋に昔の駕籠や机などの展示が数多くありますので、誠に興味深いですね。
上の配置図を今一度確認して欲しいのですが、右巷、左巷と呼ばれる通路は比較的広いのですが、
前巷、中巷と呼ばれる通路は誠に狭く、人と人がやっとすり抜けられる程度の幅しかありません。
ふう。今日も酔いどれて、これだけの文章を書くだけで青息吐息です。
こんな文章で、香港の客家と昔の建物に関して少しは御理解頂けましたでしょうか。
正直な話、まだまだ不十分だと思いますが、皆さんの香港の知識の一環にお役にたてれば幸いです。
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