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応援歌練習の特別扱いに良く思わなかったのは、同級生の女の中にもいた。
けど、それはあまり気にしてなかった。
私の好きな人や、私の席の周りの男子とかとは仲が良くて、
その楽しさで気にならなかったのかも知れない。
好きな人は史和。口にはしなかったけれど、態度で周りには分かってしまったみたい。
ある日、私のノートに「萩原先輩とお前付き合ってるのか?」
って、書いてあった。授業中だったけれど、ビックリした私は思わず、手にしてたペンを落とした。
隣の席の友樹が拾ってくれて、小声で「書いたの俺」そう言われた。
違うよ。そう書いて休み時間にノートごと 友樹に渡した。
これがきっかけで、そのノートを使って友樹と交換日記を始めた。
友樹の書いてくる日記は面白くて、史和を好きなのにもかかわらず、友樹に惹かれてく私も居た。
ある日、部活を終え下駄箱行くと史和が居た。
とくに、待ち合わせも一緒に帰ろうと言われた訳ではないけれど、
二人 並んで歩き、色々な話をした。
男と二人で帰る事が初めてで、緊張してたと思う。
内容は思い出せないけれど。。。楽しくて、ゆっくり。ゆっくり、私の歩調に合わせて歩いてくれる
史和と、もう少しこのまま・・・そう思っていたのは覚えてる。
史和の家は私とは全く逆方向にもかかわらず、
家の近くの公園まで送ってくれた。
でも。。。帰ろうとしない史和。
そのまま話込み、公園の時計を見たら、時間は9時を回っていた・・・
「こんな時間になっちゃって・・・史和大丈夫?」
「お前こそ大丈夫か?」お互い、気を配りながら家のアパートが見える所まで歩くと、
こっちに向かって走ってくる人に気づいた。
私のお父さんだった。何か言われる・・・そう思ってドキドキした。
けれどお父さんは、史和の方を向き
「家はどこ?送って行くから。サチコは家に行きなさい」
そう言って史和を車で送って行った。
家の玄関あけると、電話中のお母さんが
「今、帰って来ました。すみませんでした」などと言い、電話を置いた。
「どこいってたの!何してたの?」
私は何も答えれず 黙っていると、名簿を渡され
「この子とこの子、この子にも!電話したら心配してたから!電話して自分で謝りなさい!」
そう言われ、私は電話をかけ始めた。
電話してる最中。お父さんが帰って来た。
私の前に来るなり、思いっきり殴られた・・・
初めて殴られた私は、電話の最中だったけれど、声出してないた。
お父さんが史和と何を話したのかはわからない。
それから、何となく史和とは距離をとってしまい・・・友樹も日記で心配してくれた。
友樹の一言一言が暖かくて。。。何度も読み返しながら涙が溢れた・・・
それから日も経たない時、野外学習があった。
各クラス出し物をする事になっていて、私のクラスは白雪姫の劇。
白雪姫を演じる事になってた私は、史和を考えない様にするために、没頭して演じた。
劇が終わり、裏へ戻ると「これ、さっちゃんにって預かった」
と、手紙をもらった。
開き読んで、私は泣き崩れた・・・
「俺のことさけないで、話がしたい。明日の自由行動の時、見学しに行く神社の裏で待ってる」
そう書いてあった。
同じ寝室の部屋の友達が「行きなよ!」そう言ってくれる。
全然、眠れないまま その時が来た。
自由行動になり、友達に腕をつかまれ、神社の前へ連れて行かれた。
「後は、一人にして」そう言うと、友達と神社の裏からは友樹達が離れて行った。
史和がこの裏に居る。そう思っても、動けない・・・
震える小さい声で「ごめんなさい」
そう言って離れようとしたとき、腕を捕まれた・・・
史和が何かを言った。
けれど、腕を振り払い逃げてしまった・・・・
これから、史和とは話す機会もなくなった。
あの時、史和がなんて言ったのか・・・逃げなければどうなっていたのかは解らない。
友樹とは変わらずだったけれど、交換日記はしなくなり。
史和と仲良い女友達も避けるように、私は違うグループの中に居た。
仁美とあき。
この三人で居ることが多くなり、史和の事も落ち着いた頃、
あきの紹介で知り合った人と、辛い決断をした恋をする・・・
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