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グループFの現在の状態をW杯の開幕前に予想できた人がいれば、それは予知能力者の類だろう。 イタリア、パラグアイ、スロバキア、ニュージーランド。 誰がどう予想しようと、イタリアの一位突破は確実であり、パラグアイとスロバキアが2位の座を争う。ニュージーランドは草刈り場。それが戦前の普通の予想だった。 しかし、2節を終えて現在の順位は、 1 パラグアイ 勝ち点4 2 イタリア 勝ち点2 2 ニュージーランド 勝ち点2 4 スロバキア 勝ち点1 最終節を残して、全てのチームに勝ち残りの可能性がある大混戦。 特に、ここで注目するべきは、犠牲の羊になることを断固として拒否したニュージーランドのふんばりだろう。 FIFAランキング78位。おそらく、戦力で見れば全チーム中、もっとも低い部類の、アマチュア混じりのチーム。そのチームが、前回優勝国イタリアを相手に、1点取って引き分けたのだ。 これを現代のおとぎ話と言わずして、なんと言うのか。 もちろん、ニュージーランドにはこの躍進を裏付ける、いくつかの要因がある。 まず国民の誰もがそもそもW杯に参加できることに酔いしれ、代表チームはポジティブかつプレッシャーのない状態で今大会に臨めていること。 平均身長が180を越えるような屈強な肉体と献身性、そして不屈の精神。 そして、忘れてはならないが、この国も南半球の国だ。 ともあれ、W杯出場2回目にして初の勝ち点をあげたオールホワイツ(ニュージーランド代表の愛称)は、夢物語の続きを見るために、最終戦パラグアイに挑む。 正直に言って、ニュージーランドが上に進むためにはパラグアイに勝つしかなく(裏ではイタリアが勝つだろうから)、これは簡単なミッションとは言い難い。グループリーグ突破の可能性は、多く見積もって、10%もないだろう。 それでも、少なくともサポーターは最終戦まで夢を見続けることができたことに満足しているだろうし、何よりサッカーは何が起こるか分からない。 それに彼らは、挑戦を続けることで0%を10%に変えたのだ。 果たして、この物語の終わりはほろ苦いものだろうか? それとも・・・。 |
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