肝臓癌とリンパ腫を消滅させたいブログ

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ジェムザールの概要

商品名 ジェムザール注射用
メーカー イーライリリー
分類 代謝拮抗薬>塩酸ゲムシタビン>塩酸ゲムシタビン(劇)を含む製剤

処方目的・適応

非小細胞肺がん,膵がん

ボックス・ウォーニング
 警告 (1)本剤は,週に1回,30分間の点滴静注で使用すべき薬剤です。外国の臨床試験で,週2回以上あるいは1回の点滴を60分以上かけて行うと,副作用が増強した例が報告されています。
(2)高度な骨髄機能抑制のある人は使用してはいけません。感染症や出血をおこし,重症化する可能性があり,死亡例が報告されています。
(3)胸部単純X線写真で,明らか,かつ症状のある間質性肺炎・肺線維症のあるは使用してはいけません。死亡例が報告されています。
(4)放射線増感作用を期待する胸部への放射線療法との同時併用を行ってはいけません。外国での臨床試験で,本剤と胸部への根治的放射線療法との併用によって重い食道炎,肺臓炎がおこり,死亡例が報告されています。
(5)本剤の使用に際しては,緊急時に十分に措置できる医療施設で,がん化学療法に十分な知識と経験を持つ医師に,本剤の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。

使用上の注意 - ジェムザール注射用

一般的注意
(1)使用してはいけない場合……高度な骨髄機能抑制/胸部単純X線写真で明らか,かつ症状のある間質性肺炎・肺線維症/胸部への放射線療法の施行中/重症感染症の合併/本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……骨髄機能抑制/間質性肺炎・肺線維症の前歴または合併症のある人/肝機能障害/腎機能障害/心筋梗塞の前歴/高齢者
(3)定期検査……骨髄機能抑制,間質性肺炎などの重い副作用がおこることがあり,ときに致命的な経過をたどることがあるので,使用中は頻回に血液,肝機能,腎機能,胸部X線などの検査を受ける必要があります。
(4)アレルギー症状……発疹,かゆみなどのアレルギー症状がでたら,すぐに処方医へ連絡してください。
(5)生殖器への影響……動物実験(マウス,ウサギ)で,生殖毒性(先天性異常,胚胎発育・妊娠経過・周産期発育・生後発育に対する影響など)が報告されています。生殖可能な年齢の人が使用すると生殖器に影響でることがあるので,処方医とよく相談してください。
(6)その他…… 
・〈授乳婦→回避・授乳中止〉〈小児→未確立〉〈危険作業→回避〉

副作用の注意
重大な副作用
(1)白血球減少,好中球減少,貧血,血小板減少,赤血球減少などの骨髄機能抑制がかなりの高率でおこります。高度な白血球減少に起因する敗血症での死亡例が報告されています。
(2)発熱,せき,呼吸困難などを伴う間質性肺炎がおこることがあり,死亡例が報告されています。
(3)呼吸困難などのアナフィラキシー様症状がおこることがあります。
(4)心筋梗塞,うっ血性心不全,肺水腫,気管支けいれん,成人呼吸促迫症候群などがおこることがあります。
(5)肺水腫,気管支けいれん,成人呼吸促迫症候群がおこることがあります。
(6)腎不全,溶血性尿毒症症候群がおこることがあります。

その他副作用
(1)おこることがある副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ)/頻脈,心室性期外収縮,発作性上室頻拍,狭心痛,動悸/呼吸困難,高炭酸ガス血症,PIE(肺好酸球浸潤)症候群,喘鳴,せき,喀痰,息切れ/血尿,乏尿/食欲不振,悪心・嘔吐,下痢,胃部不快感,便秘,潰瘍性口内炎,歯肉炎/頭痛,知覚異常,めまい,不眠/脱毛/疲労感,発熱,むくみ,無力症,インフルエンザ様症状(無力症,発熱,頭痛,悪寒,筋痛,倦怠感,発汗,鼻炎など),体重減少・増加,関節痛,疼痛,悪寒,眼底出血,体温低下,ほてり,耳鳴り,めやに,胸部不快感
(2)検査などでわかる副作用……心電図異常(ST上昇),血圧・血圧上昇/低酸素血/総タンパク・アルブミン低下,BUN・クレアチニン上昇,電解質異常,タンパク尿/AST・ALT・AL-P・γ-GTP・LDH・ビリルビン上昇,A/G比低下,ウロビリン尿/血小板増加,好酸球増多/CRP上昇,尿糖陽性

膵がんで遠隔転移した場合は、局所に対して放射線治療を行っても意味がないので、抗がん剤による全身治療が行われる。ジェムザールが第1選択薬となっているが、じつはこの薬の適応範囲は考えられているよりももっと広いかもしれない。

「局所進行膵がんと診断された患者さんも、開腹してみると30パーセントぐらいに腹膜播種などの転移が認められます。すなわちステージ3と診断される膵がんのうち、3割くらいはステージ4ということになるわけです。そうなると、それらの患者さんに対して、化学放射線治療で局所を叩く治療を行うのはあまり効果的ではないのではないかということになります。切除できない膵がんは今は臨床的に2種類に分けて治療していますが、『この段階では強力な抗がん剤で全身治療を行うべきであり、あえて放射線治療をしても意味がないのではないか』という考え方があってもおかしくありません」

現在、このような切除不能膵がんを対象にして、ジェムザールと他の新しい抗がん剤を組み合わせる治療法の臨床試験が進められている。そして、最終段階である第3相試験の治療成績が次々発表される中で、ある事実が見えてきた。

「これらの成績を分析してみると、局所進行膵がんでジェムザールだけで治療した人の成績が分かってしまうのです。それによると、生存期間の中央値が10カ月、1年生存率40パーセントとなります。じつはこれは、5-FUを用いた化学放射線治療の成績と変わりません」

だから、まだ無作為化比較試験で確かめられていないといっても、ジェムザールだけを使った治療で十分化学放射線治療の代替治療になりうる可能性がある。石井さんは、「外来で投与が可能で、毒性が少なく、患者さんにやさしい治療法として、ジェムザールを選択してもよいのではないか」と考えている。

「化学放射線治療はどうしても入院が長期になり、国立がんセンターでも2カ月間を超えてしまいます。そして治療が始まると副作用のため、食欲不振、吐き気、倦怠感などの状態が続きがちですが、ジェムザールにはこうした副作用はさほどありません。ですから、『長い入院がいやだ』とか、『高齢なので放射線は避けたい』、『がんが広がりすぎて照射範囲が広すぎる』、さらに『確実とはいえないけれど、肝転移があやしまれる』といった場合には、化学放射線治療よりもジェムザール単剤による全身治療を選び、患者さんにお勧めしています」

ガーリック、キャベツ、カンゾウ、大豆、しょうが
セリ科(にんじん、セロリ、バーズニップ)



たまねぎ、茶、ターメリック、全粒小麦、亜麻、玄米
柑橘類(オレンジ、レモン、グレープフルーツ)
ナス科(トマト、ナス、ピーマン)
アブラナ科(ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ


マスクメロン、バジル、タラゴン、カラス麦、ハッカ、オレガノ、キュウリ、タイム、アサツキ、ローズマリー、セージ、ジャガイモ、大麦、ベリー



淡色野菜や果実にも強力な抗がん効果がある
このようにファイトケミカルにはがんを退けるさまざまな効用が含まれている。その効用を現実のがん抑制に活用するには、当然ながら、それなりの工夫が必要だ。

まずひとつは前にあげたように、効用の異なるファイトケミカルを含む食材をバランスよく摂取することが大切だ。また、そのこととともに、食品の選び方、使い方にも注意が必要と高橋さんはこう指摘する。

「たとえば野菜に関していえば、一般的には緑黄色野菜が体にいいと思われています。しかしデザイナーフーズ・プログラムで報告されていたように、実は淡色野菜にも強力な抗がん効果が潜んでいます。また同じ種類の野菜や果物でも栽培のされ方によって、ファイトケミカルの含有量は違っています。さんさんと降りそそぐ陽光を浴びたものほど、ファイトケミカルが豊富に含まれています」

たとえば同じレタス1つをとっても、温室栽培のものと露地栽培のものとでは、ファイトケミカルの量はまったく違っている。自然光に乏しい温室で機械的に作られた作物は、ファイトケミカルの含有量もずっと少ないと高橋さんはいう。太陽の恵みを受けて元気に育った作物こそががん患者をも元気にしてくれるわけだ。

同じように果物も太陽の恵みをいっぱいに浴びたものほどファイトケミカルが豊富だ。じっさい高橋さんの調査では、キウイ、バナナ、グレープフルーツ、マンゴーなど南国の果物にファイトケミカルが豊富に含まれている。ちなみにマクロファージの活性化による免疫活性はバナナ、スイカ、ブドウ、パイナップルなどが強力で、マウスを用いた実験でバナナ、リンゴ、キウイには白血球を増加させる作用があることも確認されている。


野菜を煮出したスープがより効果的
また、こうした食材の選び方とともに、その食材をどう調理するかということも大切なポイント。

「ファイトケミカルは植物の細胞内に含まれる安定した物質です。そのため私たち人間の体内で吸収するためには細胞膜を壊したうえで摂取しなければなりません。残念ながらミキサーなどで破砕した程度では細胞膜は壊れません。当然、ファイトケミカルもうまく摂取できません。しかし熱を加えるとずっと効果的にファイトケミカルを摂取できます」(高橋さん)

野菜のファイトケミカルは熱を加えることで自然に細胞外に溶け出し、ある一定時間、煮出し続けると、その効力の8、9割が煮汁に溶出するという。もちろん、その効力には強力な抗がん効果も含まれている。じっさい高橋さんによると、生野菜ジュースに比べ、同じ野菜を煮出したスープには10〜100倍もの抗がん効果が潜んでいるという。

と、すれば結論は明確だろう。

一般的に果物や野菜の健康的な摂取法というと、サラダや生ジュースを思い浮かべるのではないだろうか。しかし抗がん効果に関していえば、それよりもスープにして利用するほうがずっと大きな効果が得られるわけだ。これはがん患者さんが自らの食事について考えるうえで、きわめて有用なセオリーといえるだろう。

実は高橋さん自身が、こうしたセオリーをもとに理想のファイトケミカル食品を提唱している。別コラムで紹介しているファイトケミカルスープがそれだ。これはキャベツ、タマネギ、ニンジン、カボチャと季節にかかわらず生産されている4種類の野菜を煮出してつくったスープで、高橋さん自身、毎日欠かさず食しているという。

「一度に多めの量をつくって冷蔵庫に保存して利用しています。温めて飲むと全身がホカホカと温まるし、冷えたまま飲むと全身が浄化されるようなさわやかさを実感する。じっさいにがん患者さんにも飲んでもらっており、免疫強化作用など現実の効果も確認しています」

がん患者さんにとっての理想の食生活について研究している高橋さんは、このファイトケミカル摂取を中心とした「がんに打ち勝つ食養生」として7つの食習慣の実践を提言している。最後に紹介しておこう。

(1) ファイトケミカルを摂取する。

(2) 糖の摂取を控えてインシュリンを抑える

(3) ビタミン類、とくにビタミンA、B2、B6、C、Eを積極的に摂取する

(4) 水分を十分に摂って、デトリックス(解毒)機能を高める

(5) 活性酸素の発生を高める鉄分を摂りすぎない

(6) 塩分は控えめに

(7) 暴飲暴食、化学薬品を避ける

――ファイトケミカルの摂取を含め、これらの提言の多くは一般的な健康増進にも共通する。いかに生体としての機能を強化するか。あるいは、がん抑制の鍵もそこに潜んでいるのかもしれない

人間の長い間の食生活の基本に戻る食事療法は、がんの予防、がんの再発防止に適している。未精製の穀物主体の食事にし、野菜や海草をしっかり摂り、肉や乳製品はほどほどにする。これが食事療法の基本と言っていい。

世界がん研究基金が1997年に「がん予防のための提言」を行っている。その中で、食生活に関しては、精製度の低い炭水化物、野菜・果物・豆類を積極的に摂り、砂糖、アルコール類、肉類、動物性脂肪、塩分などは控えめにすることが提言されている。

また、ハーバード大学のウォルター・ウィレット教授が、2001年に作成した「ハーバード大学健康食事ピラミッド」(図1参照)でも、まず、運動をして体重をコントロールすることを重視した上で、積極的に摂るべきは、未精製の穀物・植物性オイル、野菜・果物、ナッツ・豆類、魚・鶏・卵の順になっている。

逆に、赤肉・バター・白米・白パン・ジャガイモ・パスタ・菓子類はできるだけ少なく、乳製品・カルシウムなどはほどほどにと位置づけられている




人間よりずっと多様な植物の遺伝子
ファイトケミカルという言葉をご存知だろうか。ファイト(phyto)とはギリシァ語で植物を、ケミカルは英語で化学を意味している。つまりファイトケミカルとは植物に含まれる化学成分を意味している。

こんなことを話したのは他でもない。今、このファイトケミカルが、がん患者さんの食生活を考えるうえで、重要な意味を持つ食品として注目を集め始めているのだ。

「これまでもがん予防に効果のある食生活については多様な提言が行われてきました。しかし、がんを患った人たちに好ましい食生活については、ほとんど何の研究も行われてこなかった。さまざまな健康食品ががんに効くといわれますが、エビデンス(科学的根拠)という点では不透明な部分が少なくない。そうしたなかで、ファイトケミカルの抗がん作用が徐々に明らかにされ始め、その効用に対して期待が高まっているのです」

と、語るのはハーバード大学でファイトケミカルのがん免疫と生化学の研究に取り組み、現在もセレン・クリニック診療部長として研究を続けている高橋弘さんだ。

この植物の知られざる食効について、高橋さんはこう語る。

「植物というと動物に比べた場合に、下等な生物という印象が持たれているかもしれません。しかし、じっさいのところはまったく違っています。植物には過酷で流動的な環境変化のなかで発芽し、成長を遂げるために動物にはない、さまざまな自己防衛機能が内包されています。たとえば植物の種子には、雨風にさらされる野ざらしの状態で、腐敗を抑えるとともに動物に捕食されないよう、酸化を抑える抗酸化成分や動物を遠ざける匂いや苦味の成分などが含まれています。
こうした自己防衛システムが内包されていることもあるのでしょう。植物の遺伝子は人間の3万5000をはるかに上回る4万種類にも達しているのです。そして、そうした自己防衛機能をはじめとする機能性成分がファイトケミカルと呼ばれているのです」

ファイトケミカルとは
ファイトケミカルとは具体的にどんな食品のどんな成分を指しているのだろう。

もっともわかりやすいのが、以前、その抗酸化作用が話題になった赤ワインに含まれるポリフェノールと呼ばれる色素成分だ。ちなみに緑茶に含まれるカテキンもこのポリフェノールの一種である。さらに大豆に含まれるイソフラボン、ニンニクに含まれるイオウ化合物もファイトケミカルの一種だ。

高橋さんによると、現在、存在が確認されているファイトケミカルは約900種類。しかし分子構造をもとに推測すると、存在の可能性は1万種類にも達するという。

植物には未だ知られざる食効が潜んでいる。それを解き明かすことが、がんの抑制につながっていく可能性も決して小さくはなさそうだ。

[ファイトケミカルの代表例]
スルフォラファン ブロッコリー キャベツ
メチルシステインスルホキシド ニンニク ネギ
ポリフェノール 赤ワイン
リコピン スイカ トマト
イソフラボン 大豆
リグナン ゴマ
カテキンやタンニン お茶
カロテン類 緑黄色野菜に含まれる
アントシアニン ブルーベリー
テルペン類 かんきつ類の苦味や香り成分
オイゲノール バナナ

緑黄色野菜だけでなく淡色野菜にも多く存在する 段階ごとに発がんを抑える
じっさいにこのファイトケミカルにはがんを抑えるどんな働きがあるのだろう。その前にまずは、発がんから増殖・転移に至るがん発症のプロセスを簡単に見ておこう。

現在ではがんは何段階ものプロセスを経て進行する多段階発がん説が主流を占めている。

そのなかでイニシエーション(初期段階)では、活性酸素をはじめとしてニコチン、タール、ベンツピレン、ウイルスなどが細胞内の遺伝子を損傷して、がんの前段階である「がんの芽」を形成する。

もっとも通常の場合には、免疫細胞の働きで「がんの芽」は消失する。しかし免疫機能が低下し、タバコ、アルコール、食塩、脂肪、インシュリンやエストロゲンなどのホルモン、活性酸素の作用が加わると、「がんの芽」は臨床がんへと発展する。これが第2段階のプロモーションだ。

そうして次のプログレッションという段階では、さらにがんは活発に増殖を繰り返し、その一部は血流などに乗って、体内の他の部分にも転移していく。その時にはがんは血管を破り、転移する部位の正常細胞を破壊する。

こうしたがんの進行を抑えるには、発がん物質やがんの促進物質の作用を抑えるとともにがんを撃退する免疫機能の強化も求められる。高橋さんがファイトケミカルに注目しているのも、こうした抗がん作用の強力さによるものだ。

「ファイトケミカルのなかには、強力な抗酸化力や免疫賦活作用を持っているものが少なくない。それらをバランスよく摂取することで、がん予防はもちろん、すでに発生したがんの抑制にも効果があると考えられます」

と高橋さんは語る。

肝臓癌

検査の進歩により、ごく小さな癌も発見できるようになりました。
早期に発見し、適切な治療を行うことで、癌の進行を防ぐことが重要です。




1.現状:

 肝臓癌は、ほかの臓器にできた癌が転移してくるケースもありますが、そのほとんどは肝硬変がもとになって発生する、肝細胞癌です。つまり、慢性肝炎から肝硬変に進行してくる。
 
日本人の慢性肝炎は、そのほとんどがウイルス性ですから、肝臓癌から肝炎ウイルスに感染することから、原因になっているといえます。そして、日本人の肝臓癌は、C型肝炎が原因のものが約80%、残りの大部分はB型肝炎が原因です。
 
肝硬変になると、肝臓癌が発生しやすくなる理由は、まだはっきりとしていません。しかし、肝硬変があると肝臓癌ができやすいと言うことは、数々のデータから明らかになっています。
 
例えば、C型肝炎から肝硬変になった人は、年率7%の割合で肝臓癌になることが分かっています。100人の患者さんがいるとすると、年間約7人の患者さんが肝臓癌になるということになります。肝硬変の人にとって、肝臓癌への移行は、とても大きな問題なのです。
 
最近、肝臓癌は増加する傾向にあります。1980年から1995年までの間に、肝臓癌による死亡率が、男性で約2倍、女性では約1.5倍に増えています。
 
肝臓癌による死亡率が上昇している理由は、一つは肝硬変の治療が進歩したことが挙げられます。かつては、肝硬変の合併症である肝不全や食道静脈瘤で死亡する人が多かったのですが、治療法の進歩により、そうした肝臓癌になる以前の死亡例が少なくなってきました。その分、肝臓癌まで進行する人が増え、その結果、肝臓癌による死亡者数が増加したと考えられます。




2.肝臓癌を見つける場合:検査技術の進歩により、小さな癌も発見できる

 肝臓癌を正確に診断するためには、血液検査(腫瘍マーカー)、画像検査、腫瘍生検などの検査が行われます。これらをうまく組み合わせることで、早期発見が可能です。

1)血液検査
  血液中の腫瘍マーカーを調べる検査です。ただし、こうした腫瘍マーカーは、癌がでなくても増加することがあるので、これだけでは肝臓癌と診断するわけにはいきません。

2)画像検査
  最近、特に進歩が著しいのが、画像検査です。20年ほど前は、肝臓癌は子どもの頭ぐらいの大きさになって、ようやく発見されることが多かったのですが、最近は、画像検査により、直径1cm以下の癌も発見できるようになっています。
 
ただし、それぞれの検査には特徴があり、どの検査でもすべての癌が見つかるわけではありません。いくつかの検査を組み合わせて行うことで、より正確な診断が可能となります。

超音波検査:体の外から体内に向けて超音波を当て、反射してくる超音波を画像にする検査です。

CT(コンピュータ断層撮影)検査:エックス線撮影とコンピュータを組み合わせた画像検査で、体内を輪切りにした断層画像が得られます。造影剤を用いることで、さらに感度を高めることができます。

MRI(磁気共鳴画像)検査:体外から強い磁気をかけて、縦、横、斜めなど、さまざまな方向かの断層画像を得られます。

血管造影検査:肝動脈に造影剤を入れ、エックス線撮影を行います。肝臓内の小さな変化をとらえ、肝臓癌を見つけることが可能です。

3)腫瘍生検
 
小さな癌は、肝硬変の結節との区別が難しいことがあります。このような場合には、確定診断を行うために腫瘍生検を行います。
 
腫瘍部分に体外から針を刺し、組織を採取して、癌細胞があるかどうかを詳しく調べます。

腫瘍生検は、腫瘍部分に針を刺すときは、正確を期すために超音波画像で確認しながら行います。




3.治療

 肝臓癌の治療では、まず肝臓癌の進行度を調べる必要があります。癌の進行度によって、行う治療法が異なるからです。

 進行度は、癌の大きさだけでなく、癌の数や、転移の有無まどんも判断材料になります。また、肝臓癌は、血液を介して転移することが多いので、癌の組織が血管内に進入しているかどうかも調らべなければなりません。さらに、肝臓の機能がどの程度残されているか(予備能力)も治療法を決定するうえで、重要な要素になってきます。

 肝臓癌の治療は、肝臓の癌でない組織にも負担をかけることになりますが、予備能力が低い場合には、負担の少ない治療法を選ばなければなりません。そこで、あらかじめ肝臓の予備能力を調べておいてから、治療法を決定することになります。

 つまり、最も適切な治療法の選択には、癌の進行度と肝臓の予備能という二つの要素を考慮する必要があります。

1)エタノール注入(PEIT)
 エタノール(エチルアルコール)を癌に注入し、それによって癌病巣を凝固させる治療法です。超音波画像を見ながら注射針を癌病巣に刺し、エタノールを注入します。癌組織にエタノールが行き渡ると、それで癌は壊死し、成長は止まります。

この方法は、肝臓への負担が少ないので、仮に再発しても、同じ治療法を繰り返すことができます。ただし,この治療法ができるのは、癌の大きさが3cm以下で、数が3個までの場合です。また、腹水がある場合や、血液が固まりにくい人は、肝臓からの出血が止まらなくなることがあるので行いません。

2)癌塞栓療法(TAE)
 
癌に酸素や栄養を送る肝動脈にスポンジ状の物質を詰めて血流を止め、癌細胞を壊死させる方法です。

 また、この血管から油と抗癌剤の混合物を送り込むことで、できるだけ癌の部分だけを攻撃するように行いますが、どうしても癌以外の部分にもかなりの負担がかかります。従って、肝臓の予備能力の悪い患者さんにはこの治療法は行えません。

3)肝臓の部分切除
 
開腹して、癌病巣を切除する手術です。小さな癌が一個しかない場合、あるいは癌が大きかったり複数であったりしても、癌が肝臓の一部に限られている場合に行います。

 早期の癌に対しては、肝臓の切除とエタノール注入法は、同じ程度の治療効果が期待できます。また、予備能力がよければ、肝臓の半分を以上を切除することも可能です。

4)持続動注化学療法

 血管内に贈入したカテーテル(細い管)を、肝臓の動脈に留置して、そこから抗癌剤を持続的に繰り返し注入する治療法です。

 多数の病巣が、肝臓全体に広がっているような進行した癌に対して行います。抗癌剤併用の新しい理論に基づいて、治療効果が著しく向上しており、この方法で癌が完全に消えることもあります。肝臓予備能力のある患者さんに限られますが、最近は広く行われています。

 現在はこうした治療法が発達し、肝臓癌になっても治療することができます。ただし、効果を上げるためにはやはり定期に検査を受けて、早期発見することが大切になります。

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