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懐しいアニメ・特撮のレコード・ソノシートに愛をこめて

発掘ツアーの収穫

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

去る5月20日〜22日の3日間、今年初めての発掘ツアーに行ってきました!(^^)!

「発掘ツアー」って、ナニ!? と思った方もおられると思いますので、簡単に説明を。

レコード好きの方なら、定期的にレコ屋を覗き、"お宝ゲット!"目指してひたすら掘る、という行為を経験されていると思います。

要は、それの"出張版"。
僕の場合は、大阪を中心とした関西が好きなので(単に交通手段として行きやすいということもあります)、もっぱら行先は大阪・神戸、そして京都や名古屋にも寄り道するというコースをメインとしています。

これを年に2〜3回ほど、3日間くらいの日程で行っており、個人的に命名したのが"発掘ツアー"というわけです。

で、今回のツアーも、初日に大阪、2日目に神戸、最終日の帰途の途中に名古屋へ立ち寄り、レコ屋やら、書店やらをチェックしてきました。

収穫は、というと、点数で約40点ほど。ジャンルはアニメやドラマの主題歌レコードを中心に、雑誌や付録本などなど・・・
ビックリするようなレア盤は無かったけど、自らのコレクションを充実させることができました。(そうしてどんどん量が増えて行く・・・後悔)

せっかくなので、収穫品から1点を紹介します。

ツアー2日目、神戸から大阪に取って返した僕は、市の中心部を回りました。
そこで馴染の某レコ屋に入った僕が、店奥のEPコーナーに到達すると・・・
エサ箱の最前列にある、見たことのないジャケットが目に飛び込んできたのです!

右上の企画番号の部分は価格票で見えないものの、なにやら昔話を思わせるアニメ画のジャケット。左上にコロムビアのマークと、500円の定価があり、(SCSシリーズのようだけど?)と思いました。

でも、同シリーズのアニメ盤は95%以上見たことがあり、目の前の一枚は、そのいずれとも異なっていたのです。

レコードを手にとってよく見ると、収録曲名が赤字で書かれています。
「それからそれからどうしたの」・・・ ハクション大魔王か!
わかる人にしかわからないツッコミを入れ、とりあえずキープした僕は、
他の数枚と一緒に、レジで状態確認をさせてもらいました。

その盤が、これです!

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テレビ漫画「あたらしい日本の民話シリーズ」、との記載がありましたが、その番組名は初耳でした。企画番号はやはりSCSで、167番でした。

そこで、ツアーに持ち歩いているレコードリストを見てみると、ちゃんと先のタイトルが記載されていました。ただ、実態が何もわかってなかったので(もちろん未所有でした)、ピンと来なかったのです。

価格も1080円と手ごろで、喜んで購入したのは言うまでもありません。

ところで、この「あたらしいー」ですが、家に戻ってからネットや資料本を調べたのですが、やはり実態がわかりません。

"テレビ漫画"というからにはアニメだと思いますし、現にジャケットにもアニメ画が描かれています。

子供向け番組の1コーナーだったのか、はたまた放映が予定されながらなんらかの事情で日の目を見なかったのか??
謎は深まるばかりです。

歌っているのは堀江美都子さんで、彼女のCDなどで復刻もされているようですが、番組の情報が皆無なのです。(単に調べ方が悪いのでしょうか?)
作詞・作曲は両面とも高野文邦さん、菊池俊輔さんです。

A面の曲は、詞といい、曲といい、「ピンポンパン体操」に通じるものがあります。(♬トラのプロレスラーのしましまパンツ・・・というあれです)
コーラスで児童合唱団が加わっているあたりも、"通じる度"を高めています。

ちなみに本盤のリリースは昭和47年9月、「ピンポンパン体操」は46年12月です。

「あたらしい―」について、何かご存知の方がおられましたら、どうか情報をご教示願います!!!





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先日の「資料性博覧会」では、多くの方に来場いただき、当サークルの刊行物をお求めいただきました。楽しい話や貴重な話もたくさんでき、感謝・感謝!です。

さて、今回は「鉄腕アトム」「新宝島」に続く虫プロのTVアニメ第3弾、「W3」(ワンダースリー)を取り上げます。

本作の放映がはじまった昭和40年は、すでに何度も述べている通り、SFヒーローものの全盛期でした。しかし、そこは手塚作品のこと、他と比べて一味も二味も異なる魅力があふれていました。

物語は、銀河連邦から地球存続の調査に派遣された3人の宇宙人「ワンダースリー」が、地球人の真一少年とともに事件に立ち向かっていくもの。

3人それぞれのキャラ設定が際立っており、しかもウサギ・カモ・ウマの姿を借りていたり、大型タイヤのような乗り物(ビッグ・ローリー)の存在などが目を引きました。

主題歌「ワンダースリー」は、アメリカ・ブロードウェーのショウを彷彿とさせる、エンターテインメント性が高い楽曲で、「ひょっこりひょうたん島」なども手掛けた宇野誠一郎さんの作曲。
♪とっても好き… で始まる、脱・ヒーローソング的な作詞は北川幸比古さんが手掛け、コーラスを担当したボーカル・ショップが、楽曲の魅力をさらに伸ばしています。

放映当時の音盤は朝日ソノラマが独占し、主題歌とドラマ入りのソノシートを刊行しました。

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本盤の制作を担当した橋本一郎さんによると、主題歌の件で手塚&宇野両氏の打ち合わせに同席されており、その際、手塚さんから「日本的な短調にせず、世界に通用する曲にしてほしい」との条件が出されたとのこと。

手塚さんのセンスはもちろんですが、それに応えた宇野さんもさすが!の仕上がりですね。

実はこの主題歌、放映初期の数回は、歌詞が異なっていたことは意外と知られていません(曲は同じです…が、アレンジが若干異なります)。

♬ちょっと見りゃ なんだかありふれてる 動物なんだけど
 10万光年 はるばる旅して来た すてきなワンダースリー
 オー! ワンダースリー

前半部分はこんな歌詞ですが、広く知られる歌詞(便宜上、「普及版」とします)と比べると、3行目の「オー! ワンダースリー」しか共通部分はありません。
しかも、歌唱は児童合唱団なのです!

まあ、主題歌の途中変更はよくあるケースですが、曲は同じで詞を変えるというのは、あまり例がありません。

ここで、大きな疑問が2つ。
1つは「なぜ変えたのか」、もう1つは「初期版の主題歌は音盤化されなかったのか」です。

例によって、多分に推測を交えた考察ですが…

まず後者の疑問ですが、ソノラマ発出の資料から、本作ソノシートの発行日は40年6月となっており、番組放映時にはすでに店頭に並んでいたことがわかります。
当該盤の初期発売分でも、すでに普及版になっており、このことから「初期主題歌の音盤化はなされていない」と言えます。
(他にも=小学館のシートなど=存在は確認されていません)

そして1つ目の疑問、「なぜ変えたのか」。
考えられるのは2パターン。①初期版はパイロット版主題歌だった ②一度は初期版を採用したが、諸事情により普及版を収録し直した、です。

私としては、手塚さんのダメ出しがあったのではないかと思うのですが、真相はいかに?

ソノシート刊行の時期から考えても、少なくとも放映開始時には普及版が完成していたけれど、パッケージが済んでいる初期の数回は初期主題歌のまま放映され、逆にソノシートには当初から普及版が収録された、ということになります。

機会があったら、その点を橋本さんに確認したいと思います。

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2か月近くご無沙汰してしまいました。
その間、何もしていなかったわけではなく、ひとつには「昭和テレビ大全集」さん主催の座談会出席(なんと2回も! 映像はYouTubeでご覧いただけます)、そして、タイトルにある「資料性博覧会」への出展準備に時間をさいておりました。

同博覧会には何度か出展していますが、今回はまんだらけに連載中の「スクラッチノイズの向こうに」を、総集編としてまとめたものを持って行きます。

編集作業を進める中で感じたのは、「いつの間にか13年も経ったんだなぁ」。
連載1回目が2005年3月なのでそんな計算になりますが、直近の回で48回目、
50回目前ですね。
記念になにかやりたいけど、なにができますかねェ・・・

その総集編、今回はvol.1ということで、1回目から22回目をまとめました。
B5判、表紙込100ページです。

ただまとめただけでは芸がないので、連載時には掲載できなかった画像やデータをちょこっと追加したり、まったく新しい6ページのネタ(現物を見た方だけのお楽しみです!)を加えたり、さらに連載開始時のエピソードなども!

気になる方は、ぜひ会場へお越しください。
博覧会は5/4金の11:00−16:00、会場は中野サンプラザ13階です。
入場料がかかってしまいますが、ご容赦を。

では、会場でお目にかかりましょう!

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見捨てずにお付き合いいただき、ありがとうございます"(-""-)"

言い訳しても始まらないので、早速今回の作品紹介です。

昭和40年に放映開始した、東映動画の「ハッスルパンチ」です。

伝説のアニメーター・森やすじによる、愛くるしい動物キャラクターが印象的ですが、作品内容も、日本では珍しい"スラップスティック・コメディ"なんですね。
日本流に言えば"ドタバタ・コメディ"でしょうか。

下町を舞台に、主人公の三匹(クマのパンチ、ネズミのタッチ、イタチのブン)が、オオカミのガリガリ博士率いる悪党一味の策略をたたきつぶすというもの。

ストーリーはもちろんあるのですが、それを抜きにしても、パンチたちとガリガリ一味の丁々発止のやりとりが楽しい作品でした。

主題歌は作品カラーを反映した、ノリノリのゴーゴーのリズムで、作曲は小林亜星さん。番組のオープニングでは、速いテンポで主人公たちが動き回る、小気味のいい映像が展開されました。
主役声優トリオの大山のぶ代、水垣洋子、久里千春のメインボーカルにより、本編とのシンクロ度は100%! 西六郷少年合唱団がコーラスで華を添えました。

歌詞(こちらも小林亜星)の奔放さも魅力的で、♬屋根もないけど 宿題もないよ… という部分では、あえて"しゅくだい"ではなく"しくだい"と歌わせるところも、この時代の子供らしくていいですね(・∀・)イイネ!!

音盤は、朝日ソノラマのソノシートが、単独盤としては唯一のもの。収録された主題歌はTV放映版とは別録音ながら、遜色ない仕上がりで、さすがソノラマといったところです。

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この主題歌には苦い思い出があります。

ソノラマのライバル会社であったソノレコードが、当時リリースした「こどもテレビ主題歌集」というコンピレーション・ソノシートに、本作の主題歌が収録されているのですが・・・
それは、歌詞が大きく異なる別バージョン(メロディは同じ)なのです(゚д゚)!

 ♬ぼくら愉快な ハリキリ仲間  大人なんかにゃ 負けないさ…

という歌い出しです。
面白いのは、掲載された歌詞はTV放映版と同じ!ということです。
歌っているのは大人の女声コーラス・グループで、ブックレットには"ハッスル・トリオ"という謎めいたグループ名が。

で、今を去ること30年以上前、知人から聞いた情報が、「その別バージョンは、劇場公開版の主題歌である」というものでした。

その知人は、この時代のアニメ作品に詳しい方だったので、僕は何の疑いもせず信じたわけなのですが・・・

だいぶ後の情報化時代になり、あらためて「ハッスルパンチ」を調べましたが、劇場公開を行った記録が出てこないのです。

そんな折、20年ほど前に東芝からリリースされた「ミュージッククリップ」シリーズのCDに、問題の別バージョンが収録されました。歌っていたのは西六郷少年合唱団で、主役声優のボーカルはありません。解説では、"未使用バージョン"となっていました。

つまり、ソノレコードとしては、TV同様のバージョンはソノラマ独占で使用できなかったので、未使用バージョンの歌詞で、歌手を変えて収録したものを使用した、ということなのでしょうか?

僕がこのCDを入手したのはつい最近で、そのため同人誌などでも"劇場版を収録"と紹介してしまっているのです(;´д`)トホホ

この場を借りて、お詫びいたします。

未練たらしいですが、「ハッスルパンチ」は一度も劇場で公開されていないのでしょうか?

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すっかりご無沙汰モードが定着してしまいました(;^ω^)

このままではイカン!とわかってはいても、
イカンともしがたい現状・・・(おやじ感全開!)

まあ、長い目で見てやってください(o^―^o)

今回は、日本放送映画のアニメ第1作、「戦え!オスパー」を紹介します。

本作の内容は、海底に沈んだムー大陸から逃亡した悪漢・ドロメを追い、地上に来た少年・オスパーが、ドロメの巻き起こす事件に立ち向かうもの。2人の技が"サイコキネシス"などの超能力だったことが、当時としては斬新でした。

主題歌は、作詞に寺山修司、作曲に富田勲という豪華な顔ぶれが手掛けたスケール感の大きなもので、オーケストラとエレキギターを組み合わせた構成が見事です。

歌は青春歌謡で名を馳せた山田太郎。どちらかといえば演歌よりの声質である山田の起用にいたった経緯は定かではありませんが、個人的には多少の違和感をぬぐいきれません(T_T)

音盤はソノシート、EPと競作になりましたが、山田のオリジナル版をリリースできたのは、当然ながらクラウンのみでした。

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画像がそのEPで、副主題歌「ユミのうた」(歌:東山明美)とともに、オリジナルは当時、本盤でしか聴けませんでした。

で、他社は必然的にカバーの収録となるわけですが、ビクターを除いては、ソノラマが制作した"川原たけし"版主題歌を各社で収録していました。

当時のビクターは、ソノシートの自社ブランド(ビクターミュージックブック)を展開しており、ソノラマとの音源の貸し借りを行う状況ではありませんでした。

この"川原"版ですが、声に勢いも味もなく(ごめんなさい!)、演奏に完全に負けてしまっており、初めて聴いたときは、針を落としてガッカリしたものです。

そんな中で、ビクターだけは上記の事情もあってか、メロオケは他社版を使用しながらも、歌手は自社専属の川路英夫を起用。
青春歌謡には青春歌謡で対抗!ということでしょうか。
(そもそも、曲のイメージが青春歌謡ですよね)

しかも、ソノシートの他、EPもリリースするという力の入れようでした。

川路版は声の艶と張り、勢いが素晴らしく、私見では本家の山田版を抑えてベストのオスパーソングと思っています。
※ビクター版は"オリジナル版主題歌"ではないため、掲載は見合わせます。

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