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続「怒り」と「希望」

 昨日は、大田元知事の「怒り」に「希望」を見いだしたと思ったのだが、今日は、サッカーの日本対ウルグアイを見て、4対2で負けたのだけれど、パフォーマンス的には、そんなに「希望」のない試合ではないなと思った後、そのサッカーのスタジアムの大画面に、ちょっと前の映画「20世紀少年」の主人公を思わせるような扮装を施した、お笑い芸人風の男が現れ、その「希望」をすべて打ち砕くような、そんな感じの「ゲーム」を「これから始めます」、みたいな宣言をした。 せっかくの「希望」が、たちまち「怒り」に変わった。 どうやら、サッカーの試合の後の番組の宣伝らしいのだが、こんな嫌な感じの「流れ」が受ける世の中のなのだろうかといささか憮然とし、すぐにチャンネルをNHKのニュースに変えたら、また嫌な感じの鬱々とするような映画の場面が流れていて、どうも吉田修一の原作の映画らしい。 吉田修一の原作の映画というと、2、3年前に「悪人」という、「復習するは我にあり」をちょっと思わせる映画で、「ふーん」と思ったことを覚えているが、今度の映画は小笠原諸島を舞台にした戦争を描いた映画のようで、主演の女優が「救いのない話だけれど、最後に希望が見えた」みたいな、曖昧だけれど、肯定する感想を述べ、それを聞いた原作者の吉田が「そう言ってもらえると私も救われます」みたいなことを語っていた。 私が言う「希望」とは、例えば、日本語をしゃべる沖縄人が、日本語をしゃべりながら、まったくの「他者」として日本人に対峙することに「希望」を見るという「希望」なので、まあ、誰とも共有し得ぬ「希望」だと思うけれど、それでも、やはり希望にはちがいないと思うのだ。 西川口なんかに住んでいると、ひげを生やした熱心なイスラム教徒が、実は日本国籍を有する日本人だったり、という状況の方が、実現しやすそうに思うけれど。
 大田昌秀元沖縄県知事が昨日の「米国が教えてくれた勇気」というタイトルの朝日新聞夕刊の取材記事で、「アメリカに対する思い」を4時間に渡って熱く語ってくれたという。

 「米国は尊敬すべき国だと率直に思う。正しいことを貫く勇気を与えてくれた」と。

 それで、米軍基地の継続使用に関する知事の代理署名を拒否して、国から訴えられたのだがそれも「米国から教えられたこと」だったのだ。

 大田元知事は、普天間基地について、移転したら、そこを自由市場にするとか、那覇空港を成田空港の二倍の規模にすれば、現在、那覇空港で働いている人のン十倍の雇用が生まれるとか、いろいろ言っているみたいだ。

 ただあまり幅広い支持を得ているわけではないらしいが、少なくとも普天間基地の跡地を「公園にする」という現在の案よりいいだろう。

 それはともかく、私は以前から沖縄県民の「怒り」は、事実上日本政府に対する怒りであって、アメリカとはそれなりに上手くやっていけるのではないかと思っていて、だったら「独立」して直接アメリカと交渉すればいいではないかと何度も書いたのだけれど、当てずっぽうも、案外「当たる」と思った。

 大田元知事はこんなふうに言っていた。

 「沖縄の人たちが今怒っているのは、自分たちが手段として扱われてきたと感じているから。その意味で、米国人よりも日本人の方が沖縄をモノ扱いにしているように私には思える」

 言われた朝日新聞記者は「言葉を返すこともできず」呆然としたようだが、私だったら「やっぱり!」でしかなく、「では、沖縄が直接アメリカと交渉するようにしたらどうでしょう。具体的には独立です」と水を向けてみるけどね。

 返事が過激で、今新聞に出せなかったら、とりあえず文字にしなければいいだけで。

 本当のところは「沖縄独立論」にも話が及んでいたのかもしれないが、それはともかく、大田元知事は、「今年は沖縄にとって歴史上最悪の年になりかねないと考えています。県民の怒りはそれほど、充満しているのです」と言ってしめくくっていたが、「県民の怒り」は話の流れから言って、全面的に「日本政府」に向けられたもので、大田昌秀元知事は事実上「沖縄独立論」を言明したようなものだ。

 沖縄は「琉球国」として独立して、日本から援助金を賠償の代わりにしこたまふんだくればいい。

 同じ言葉を話しながら、他国人である人間を相手にするなんて、日本人にとって、なかなか新鮮で発見が多いんじゃないかな。

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