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 東京オリンピック誘致は安倍がプレゼンで、福島の汚染水問題について、どう発言するかで決まりそうだ。

 私個人としては、最近、試合前の君が代演奏になると「消音」にしているくらいで、左翼でも、反天皇制論者でもないが、君が代漬けになるのは、ご免蒙りたい。

 大体「君が代」くらい、陰気な国歌はないので、ユニークと言えばユニークで、昭和の始めころ、世界の国歌コンクールをやったら「君が代」が一位になったという話を聞いたことがあるが、それはそれとして、勇猛果敢になるべき試合前が、お通夜みたいになる。

 いや、お通夜ともちがう……一度、カラヤン指揮の君が代を聴いてみたいと思ったこともあるのだが、演奏者によってだいぶちがう曲だと思う。

 石原慎太郎は、スポーツ競技の前は陰々滅々とした「君が代」ではなく、「君が代行進曲にしろ」と言っていたが、ここは同意見だ。

 「君が代行進曲」は結構名曲である。

 いや、「名曲」ということはないかもしれないが、別にマーチにしなくてもいいから、小沢征爾あたりに「もう少し快活でテンポのいい感じにしてくれ」と言って、指揮を依頼するとおもしろいかもしれない。

 チョン・フンミンでもいいけど。(一週間くらい前、Eテレで指揮を見て、かっこよかった。)

 話がそれた。

 東京オリンピックの誘致に反対なのは、もし成功してしまうと、現行の、電力会社で言えば、福島原発事故を引き起こしてしまった「国策民営」という極めて曖昧な「保守形態」が継続する可能性が極めて高いからだ。

 原発事故が起きたということ自体、1000年に一度の大地震、大津波ががあったからということではなくて、1972年のスリーマイル原発事故、1989年のチェルノブイリ原発事故を経て、自由化を進めていた欧米の原発は、事故時の膨大な費用がかかることから、原発は商業的に無理だという個々の企業の判断で、新規の原発の建設は、アメリカを含み、完全にストップしてしまったが、事故のリスクを国がとる「国策民営」という社会主義的企業形態だった日本の電力会社は、原発の建設を逆に加速させ、1995年頃には英米の原発メーカーを買収した。

 英米、特にアメリカは、ブッシュ政権時に原発再開を唱えていたものの、30年の技術的ブランクは大きく、日立、東芝による原発メーカーの買収を歓迎した。

 ところが、日本国内の原発は、既述の通り、事故のリスクを国がとるかたちだったため、安全管理に問題が連続的に生じて、批判も高まり、民主党に政権が移ったときには、抜本的な改革が期待されたが、政権につくと、何故か態度を変え、原発依存度が高まるどころか、原発輸出を国を挙げて取り組むようになった。
 多分、それには「デフレ脱却」という願望もあったのだろうけれど、大いに意気込んだところに、大地震と大津波でチェルノブイリを越えるほどの大事故が起きてしまった。

 といったところが、これまで調べてわかった日本の原発の歴史なのだけれど、要するに、あの事故は、チェルノブイリ事故が社会主義国で起きたことが「偶然」ではなかったように、偶然ではなかったということで、そのような「構造」が、東京オリンピック誘致成功で温存される可能性が極めて高いと思うのだ。

 坂本竜馬だったか、福沢諭吉だったか、隅田川の流れを見て、テムズ川につながっていると言った通り、海はつながっているから、もし誘致に成功しても、汚染問題は連日報道されるだろうし、それを「風評」と言って済ますことはできない。

 この厄介な汚染水問題を解決するには、私は構造改革派ではないのだけれど、社会構造の抜本的改革の必要性に迫られて、その方向に進めばいいのだけれどね。

 しかし、私の予想では、東京が6割くらいで有利なのだろうか。

 でも、あの馬鹿げたロボットで象徴されるインチキハイテク・オリンピックゲームは見たくないぞ。

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