|
珠玉の名作といわれる「禁じられた遊び」をDVDで観ました。 1952年作、 モノクロ、 87分。 空襲シーンで始まる冒頭、 車で逃げ惑う人々を容赦なく戦闘機が襲います。 一度に両親と愛犬を亡くした少女が、 墓に飾るための十字架を盗むといういたいけない物語です。 南フランスの小さな村を舞台に 哀愁を帯びたギターのメロディーが流れ、 孤児院に保護された少女のラストシーンが、 戦争の生み出す悲劇と残酷な一面を浮き彫りにします。 戦争でなくとも、 ある日突然、 何もかもすべてを失ってしまった時、 人はどのような心理状態に陥り、 どのような行動をするのでしょうか。 そして、今。 自然の脅威を見せつけた東日本大震災の発生。 津波被害に続く原発事故は、 戦争ではないけれど、 社会に潜む危うさという点では同質のものです。 この震災でも、 両親を亡くした多くの孤児が生まれています。 大津波で逃げ惑う人々の姿に接し、 戦争であれ、自然災害であれ、 人々の営みには 個の意思を超えた抗しがたい現実が、 時として私たちの平穏な日常を奪い去ってしまうという事実を 改めて感じさせられました。 原題は知りませんが、 邦題の「禁じられた遊び」に込められた意味は そんな不条理に向けられた、 鎮魂のメロディーであるように思えます。 110324記
|

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用




