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10月31日(▲→△)
不眠と、その結果としての頭痛。いつも通りに音楽を聞いたものの、集中力は十分ではない。だが、四の五の言っているわけには行かない。常の日課を励行するのみだ。
僕は、70歳までには死にたいと思い、そう書いてもきた。だが、現下の情勢では、あと1年くらいしか命を保てそうもなくなった。もちろん、「正常な、多少とも意味のある生活を送る」という意味においてである。それに、70歳まで生きてしまっては、最早、「自分の始末をする」気力さえも、なくなってしまう恐れが大だ。状況が、これほど急速に切迫してくるとは、考えていなかった。要するに、甘かったのである。
今日もまた、実に穏やかな秋の好日。僕は、10月末から11月にかけての、少し寒いくらいの、この季節が好きだった。けれど、それは、安心立命の生活ができた頃の話である。今は、まったく先が見えなくなった。後2週間もすれば、我が敷地内で、整地とアパート建設の工事が始まるだろう。周囲が賑やかになることは、むしろ歓迎である。だが、アパートを建てたところで、それによって得られる収入は、想像もできないほどに僅かでしかない。そして、僕が背負う負債は、莫大なのだ。
現在の気持ち、心境は、普通の、安定した暮らしをしている方々には、理解できないに違いない。僕は、さほど滅入ってもいなければ、焦っても、取り乱してもいない。まあ、平静だと言ってもいいだろう。だが、心は、真の落ち着きからは、程遠い状態にある。不安が、常時、僕に付き纏っている。そして、僕には、それを訴える話相手もいない。
今日から、少しずつ、「死と衰退」についての話をしてみるつもりだ。まずは、かつて交際したことのあるMさんのことについて述べてみたい。(彼女とのお付き合いと、その自殺については、前のブログで、既に1度、語ったことがある。したがって、これは二番煎じである。)
Mさんと僕は、メル友として知り合い、東京で頻繁に逢うようになった。とはいえ、あくまでも「友だち」としてである。彼女は、当時、40歳を少し超えたくらいの年齢だった。ぽっちゃり気味ではあるが、色白で、とても若く見えた。若いというより、「幼い」、「可愛い」と言った方が相応しいくらいであった。
彼女の真の人柄と人格、そして思想は、今もって、僕には分からない。僕と逢っている時の彼女は、無邪気で、ユーモアがあり、よく喋った。ハスキーな声をしており、よく「ドラえもん」の真似をして、僕をからかった。しかし、その「真の顔」は、最後まで謎であった。
彼女は、パキスタン人の夫を持ち、千葉よりの東京区内で、貧しい暮らしをしていた。着ているものは、いつでも質素だった。ある時などは、履いている古靴が分解してしまい、僕が、手近な商店街で、適当な靴を買ってあげたこともある。クリスチャンでありながら、夫との結婚に必要だったのか、イスラム教の信徒でもあった。
夫婦仲は、冷え切っていたのだろう。家(アパート)では、まったく笑わず、話も、ほとんどしないと言っていた。僕の前では、あれほどひょうきんに振舞っていたのに。
僕と彼女は、「友だち」だった。僕は、最初に会った時から、即座に手を握ってしまったので、それ以来、いつでも手を繋いで歩いた。しかし、それだけである。1年半ほどのお付き合いの最後には、肩を寄せ合ってベンチに座るとか、僕が、彼女の髪を撫でるというところまでは行ったが、それ以上の行為は、決して許さなかった。お互いに、「親しみ」と「好意」は十分に持ってはいたが、それは、愛情(恋愛感情)ではなかったようだ。彼女は、僕のことを、「ズッコケ恋人」と、ふざけて呼んでいた。
だが、ここで問題なのは、そういうことではない。彼女が、強固な自殺志願者であり、結局は、本当に自殺してしまったということである。僕は、必死に、彼女の自殺を阻止しようとしたが、終に死なれてしまった。(つまり、やはり彼女は、僕を愛してはいなかったということである。)そして、なぜ、それほどまでに、彼女が死を望んだのか、僕には未だに分からないのだ。(続く)
今日の音楽−ヒナステラの登場
1)ロベルト・ジェラール(1896−1970)[スペイン] 「ピアノ三重奏曲 第1番」(◎) ザビエル・モンサルヴァーチェ(1912−1970)[スペイン] 「ピアノ三重奏曲」(◎) ガスパル・カッサード(1897−1966)[スペイン] 「ピアノ三重奏曲 ハ長調」(◎)
2)アルベルト・ヒナステラ(1916−1983)[アルゼンチン] 「管弦楽のためのパブロ・カザルスの主題による変奏曲」(◎) 「協奏的変奏曲」(☆) 「弦楽五重奏と弦楽オーケストラのためのパブロ・カザルスの主題による変奏曲」(◎)
3)クシシュトフ・メイエル(1943−)[ポーランド] 「弦楽四重奏曲 第1番」(○) 「同 第2番」(?) 「同 第3番」(?) 「同 第4番」(◎)
4)ヴィットーリオ・ジャンニーニ(1903−1966)[アメリカ] 「献呈序曲」(○) 「ファンタジア」(○) 「前奏曲とアレグロ」(○) 「(バンドのための)交響曲 第3番」(◎) 「変奏曲とフーガ」(○)
5)サー・ピーター・マクスウェル・デイヴィス(1934−)[イギリス] 「ヴァイオリン、ヴィオラと弦楽オーケストラのためのストラスクライド協奏曲 第5番」(?) 「フルートと管弦楽のためのストラスクライド協奏曲 第6番」(?)
6)スティーヴン・R.ゲーバー(1948−)[アメリカ] 「(3つのヴァイオリンのための)ガーシュウィニアーナ」(○) 「(チェロとピアノのための)3つの民謡のトランスフォーメイション」(○) 「(2つのヴァイオリンのための)3つの小品」(○) 「(ヴァイオリン、チェロとピアノのための)ノットゥルノ」(◎) 「『ドミトリィ・ショスタコーヴィッチ』の名前による哀歌」(◎) 「3つの無言歌」(○) 「独奏ヴァイオリンのための幻想曲」(◎) 「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲」(◎) 「ピアノ三重奏曲」(◎)
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そういうことがあったのですか・・・・・・
2019/8/19(月) 午前 2:38 [ Fukuyarna Masaharu ]