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論語がエリートの思想なら、老子は庶民の思想って言われている。
なぜかって言うと、
論語が、役人のような管理職の立場で書かれているのに対して、
老子は、考えてもしょうがないからお気楽に!みたいな立場で書かれているから。
ちょっと哲学的に言うと、
論語は「管理するためのノウハウ」であり、
老子は「管理されても役立つノウハウ」?みたいな感じ。
僕の勝手な解釈でいくと、
論語は「部下を管理するには・・・」みたいな話で、
老子は「負けるが勝ち」みたいなしたたかなアイディア満載!
そういう点で、僕には論語より老子の哲学のほうが読んでいて楽しい。
まさに実用的。。。
老子との出逢いは大学合格の時。
高校を出て浪人する時、親父が渡してくれたのは、
親父が浪人中に愛読していたという武者小路実篤の『論語私感』という日焼けした新潮文庫だった。
親父ほど熱心に論語を読まなかったけど、たしかに心の支えになった部分もあった。
五年ほど浪人して大学に合格した時、
親父が渡してくれたのはまたしても文庫本。
それが老子の話だった。
「そろそろ老子を読んでもいいかもよ」
「大学を卒業したら学士になる。学士の「士」はエリートの意味だからね」
なんでそう言ったのかは訊いてないから真意はわからないけど、
たぶん「大学を出たら社会人だからそれまでに処世術も学んでおけ」という意味かなぁ。
ところが老子の思想は『無為自然』に代表されるように、
あまり張り切って上を目指すことはないよ、みたいなどこか脱力系なところがある。
泰然自若というか・・・。
たしかに「あるがままでいいよ」みたいな教えはオンリーワン重視みたいで、
がんばりすぎる傾向のある(らしい)僕には精神的に癒されるけど、
ここが大事で、
「無理をしないこと」を「怠けること」との境目の見極めが難しい。。。
また長くなった。
ストレスの多いこの時代に役に立つ処世術ノウハウとして、
がんばり疲れたみなさまに、老子をお薦めしたい。。。
参考までに、親父に渡された老子の本は、
『新釈 老子』守屋洋著 PHP研究所 1988 ISBN 4-569-56328-7
わかりやすくておすすめですよ。。。
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