バイクのカタログハンター日記

バイクのカタログハンターと禁断の物欲世界。紙の猟人日記」101夜

スズキカタログ

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スズキの男女交際

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僕の十代の頃は女の子と付き合うなんてとんでもないと思っていた。
男子校だし、恋愛のチャンスに恵まれなかったからです。
まあ、嫉妬も少々ありまして、縁がなかったのひと言です。
ところがです。カタログやこういう古くさい若者たち「異性交歓の図」に対してはなぜかこれが例外的に大好物。
ほら、なんか微笑ましいじゃないですか。

この頃の若者にとってこれが精一杯のおしゃれなのです。
笑っちゃあいけません。このコスチューム!セーター、コットンパンツ、ポロシャツはいまじゃ寂れた洋服屋さんにも売っていないし、まあ新鮮。
「ヘアバンド」と言っていいんですか?これが当時の女の子には定番です。
嬉しいことに、相当若いらしいこの男女モデルさんたちもいまでいう「オヤジ顔オバさん顔」です。

ふっふっふ。

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このカタログは裏表とも表紙です。
それぞれが日本人表紙とガイジン表紙となってます。
ページ物ではよくある手法で裏表W表紙ってやつです。
スズキの総合カタログはいつも感心するのだが、なかなかクォリティが高い。特に70年代以前のものは。これに加え「男女交際」の表紙というやつが僕はカタログ蒐集する上で大好物なので即飛びついたというわけです。

ガイジンさんはボタンダウンのシャツ、4人が4人、スタイルもけっしてモデル風じゃない素朴な男女。これ見よがしのコカコーラ2本がアクセントです。
全員白のコットンパンツ。ホワイトジーンズなんて日本で流行ったのは60年代後半でしたが、座ってる女の子のはそれっぽくも見えます。
彼女たちもヘアバンドをしています。
それでもやはり「オヤジ顔オバさん顔」です。
昔の人がふけ顔なのは全世界共通なのかもしれないです。
ギターのオトコのスニーカーに注目。
メーカーは不明ですが、60年代はコンバースがなかなか手に入りにくかったのだけは確かです。

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舞台は65年前後と見た。クロキチさんよろしいでしょうか。
表紙にくらべ、モデルは中面のほうがおしゃれです。
顔も現代的だし、オトコはスタジアムジャンパー、女の子はなんとツナギ?ジャンプスーツです。

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また悪そうなガキ共ですね。
彼らを見て、英国のパブに集ってサッカー場で暴れる予備軍に見えてくるのはケンローチ映画の見過ぎでしょうか。もちろん撮影場所は英国だとは限りません。この写真、ひょっとしてちゃんとセッティングしたのではなくて、バイクを置いて自然に子供たちを撮ったんじゃないか、って気もしたのですが。そのくらい自然さが溢れています。
なんせ60年代。まだ肖像権もうるさくいわれなかった時代ですから。

それにしてもいい写真です。
表紙だけじゃなくこのカタログは中面の一車種一車種どの撮影にも気を遣っていて、とてもいい出来なのです。

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60年代のスズキカタログは侮れません。
当時の車種構成など全く詳しくないので集めにくいのですが、「どれを買っても当たり」みたいな平均点の高さ。
カタログ中面に映っているのは背景の景色にとけ込むようなメッキとメカニズムの一体感。
モデルはおそらくは撮影時全てが新車だったくせに、まったくなんて言えばいいんだろう、最初から旧車で生まれてきたような貫禄というか……。

新車に輝きを持たせず、そういう演出が狙いなわけはありません。
フィルムや当時の撮影/印刷技術が自然にそうさせたのでしょう。
よく見るとM30コバルトブルーの扉には「引く」の文字が。

えー!商品撮影は日本かよ?

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バイクは乗るものであって、飾ってみるものじゃありません。
異論はないです。まさにその通り。
はい、まったくもって申し訳ございません。私なんざあ、「陸サーファー」ならぬ「紙ライダー」。
乗る楽しさはもう忘れてしまって、今じゃカタログみることの方が楽しみになってしまっている「廃版ライダー」でございます。

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人物無し。GSX250E 表紙真横からが意外に美しい。
あまり好きではなかったカタチ、このカタログが少し印象を変えた。
白バックに赤いタンク、サイドカバー、シートカウルが映える。
なかなか赤タンクも似合うじゃないか。
こうなると気に入らなかったカタチがよく見えてくる。
R100RSのようなテール、タンク下部のラインとシリンダー上部のラインの3角が前傾で走りながらあごが上がった走者のよう。
ザリ?ゴキ?軽くて馬力があって4バルブで、もし400と共通のあのカタチさえ一般受けするものだったら。

250はお下がりではないエンジン、専用の車体で157kg。軽いしパワフル。
GSX400Eはなんと44馬力。
乗ったら馬力分は速くて、面白かっただろうに。

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いま思い返すと僕が実際に乗って本当に楽しかったのは、CB400FとMB-5とデスモ450だった。外観もなかなか格好いいこの3台も自分で乗っている限り、タンクの上しか見えないわけで。これMVさんが言うところの格好いいクルマ(ルノーターボ)も自分で運転する限りその「見た目」が自分では愉しめない、というのと同じ。

昔のライダーは信号待ちで商店街のガラス戸に映る自分の姿を横目でよく見ていました。偉そうなことは言えません。そこまでしないまでもおそらく僕もその近似種。気持ちは充分に分かります。

バイクの車種イコール自分の価値と勘違いする人はたしかに多かった。
「俺のカワサキ××のリヤシートが空いてるぜ。興味ある人は連絡ください。写真付きで」
昔の雑誌の通信欄にはこんな恥ずかしいコメントを個人情報とともに書き込む人がいた。年代を考えると僕と同い歳くらい。

だったら。

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「1600cc 4気筒アマゾネスであなたをお迎えに参ります。どっかで酔いつぶれたあなたのもとにどこへでも電話一本で駆けつけます。
あなたを酔わせてどうにかしようというオトコたちに「バイバイ」のひと言残して、重低音排気音で走り去りましょう。バックギヤもついてます」
というのは僕がたったいま考えた台詞。

AMAZONASは80年代にそれまでの2輪ナンバーワン、ミュンヒマンモスから王座を奪い取った。当時の単車自己顕示欲を象徴するようなバイクです。
僕なんざあこれに乗ったら、遠慮してどこにも停めることができなくて、一生そのまま走り続けなければならなくなりそうです。

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スズキTシリーズとGTシリーズ
金色のタンクT500 が最上級車種の時代のスズキ。マッハ3気筒500ccが登場する(1969年)までは500ccクラスでこいつの47馬力が最高だった。金色のタンク以前にもメッキのものがあって、いずれにしても上級車種の貫禄ってんですかい、そういう匂いがプンプンして近寄りがたい存在だった。それに較べてこの「J」はスポーティでカラフルなタンク。サイドカバー上の500ccエンブレムにも気合いが入っている。「J」がついてここまでイメージが違うとは。

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60年代のスズキのカタログは国内向けではGTシリーズなど総合カタログ・シリーズ物が多かった。
単発ものですとB4チラシ(ウルフとか)などそれはそれで味があっていいのですが、車種できっちり集めるとなるとどうも海外向けの単発ものを集めたくなります。
ハスラーやGT750の時代が変わり、RG250、4ストGS400あたりからやっと単発のカタログがぐっと増えてきたようなそんな記憶があります。

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GT380J
金属音の優等生。しかし暴走族の御用達という一面も持つ。
それが海外向けとなるとぐっとファッッショナブルな表紙。
確実なのは「J」がつくとおしゃれになる。
この時代のスペック表にはカワサキ350SS最高時速178km/h、250SSが168km/hなんていう数字がしっかりついていたが、このGT380にも最高速の数字はついていた。
それはカワサキ350SSと同様の178km。

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ドラムブレーキだから前期型だと思うのだが、GT380Jがなにか分かんない。ギヤインジケーターもないようだ。おっかしいなあ。それもタンクグラフィックから初期型に似ている。僕の苦手な型式番号には後期型には「Bなんたら」のわけ分からない数字がついている。

「J」がついたらカタログが格好いい。それだけが本当だ。

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珍しいカタログを見つけた。80年代のスズキの用品カタログ。
なんとカタナのエンジンガード。
これは珍しい、と飛びついたのだがネットで調べたら間違いだった。
カタナのエンジンガードはそれほど珍しくはなく、いろいろなカタチで市販されている。
珍しいのはむしろキャリアの方か。そうでもないか。まあいいや。
スズキ純正というところがウリのパーツ類は興味深い。

そこらにいそうな素人っぽいモデルがいいですね。
男の子達もモデルらしくない。

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これは純正ウエア。黄色がなんともスズキ色で。
デザインも80年代っぽい。
このころダウンジャケットライダーがいきなり増えはじめた。

なぜかカタナは大きく見えます。

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GS650(チェーンカバーが見えるから550?)やハスラーのタンクカバー。
これも知らなかった。
カタナ用は複雑な形なんで当然ないんでしょうね。
ググったらこれもあった、なんでぇ。

下はキャリアとバッグ、BOX、カゴ。

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そりゃカタナだって荷物を運ぶわけで、私なんざぁドカのマイクヘイルウッドレプリカのバイク便を目撃した事がある。
記憶、あれは本当だったか?
最近は記憶にやや自信がないけど。

ともあれアクセサリーカタログ一册で話題をここまで引っ張ったぞ。
やれやれ。

※さてフランスではもう旧車イベントが始まってるそうです。
南仏の友人から送られてきた画像をいくつか。

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