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■MSXView PageBOOK(8)
ベルーシ氏の「くまのべねでぃくと」シリーズ第二弾「べねでぃくとのくりすます」。 今回の調査に当たり、衣装ケース二箱のフロッピーディスクからサルベージしてきたもの。 オムニバス形式の前作と異なり、ストーリーは一本のみ。MSX View バージョン1.21で採用されたPCM再生機能を用いている。再生される音声は、たぶん作者のものであろう。 添付された解説によると、自動改ページで一気に再生するとハングアップするため、途中にいくつかクッリク待ちを入れた、とのこと。災い転じて演出としている好例である。 ■MSXView PageBOOK(9) ベルーシ氏の「くまのべねでぃくと」シリーズ第三弾「べねでぃくとのもりのすみか」。 今回の調査に当たり、衣装ケース二箱のフロッピーディスクからサルベージしてきたもの。 オムニバス形式に戻り、4本のストーリーから構成される。 第三弾では「動き」をテーマにしたとのことで、蚊の飛行や流れ星などが特徴的な「ぶどうのはらっぱ」を紹介する。 以上3本の「くまのべねでぃくと」シリーズを発掘した。これらはすべて当時のASCII-NETからダウンロードしたものである。なお、MSX専門誌 MSX・FAN(徳間書店インターメディア(徳間書店)発行)は、1991年10月号から1995年8月号まで33冊にわたりフロッピーディスクが付属したが、「くまのべねでぃくと」シリーズについては1992年12月号に第一弾のみ収録されたものと思われる。 ちなみに、「くまのべねでぃくと」のインターネット版がWEBで公開されている。 (リンク)http://homepage.mac.com/belushi/hp/bene.html このWEBに掲載されている3本が「くまのべねでぃくと」シリーズ全巻であろう。 第一弾の「くまのべねでぃくと」は、PageBOOK版の7本のストーリーをほぼ踏襲した内容となっている。 第二弾の「べねでぃくとのくりすます」は、PageBOOK版とWEB版でオチが若干異なっている。WEB版について各自確認されたい。 第三弾の「べねでぃくとのもりのすみか」は、4本のストーリーのうち現時点では「となりのもり」のみとなっている。内容はPageBOOK版とほぼ同じである。 同WEB掲載の「あとがき」によると、1990年頃お子さんのために作成したものが原型とのことであるが、PageBOOK版を経てWEBに移植されいるあたり、相当思い入れをお持ちの作品なのだろうと拝察する。 なお、ベルーシ氏のメインのホームページのURL変更が反映されていないようで、リンク切れとなっている。正しくは次をクリック。 (リンク)http://homepage.mac.com/belushi/hp/ |
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■MSXView PageBOOK(7)
お気楽系のPageBOOKを紹介する。「SOUND PALETTE」。 恥ずかしながら自作である。ベルーシ氏同様、子ども用にと思いつつ、結局、もっぱら自分ばかりが遊んでいた。 音が出るので音量に注意すること。 PageBOOKでは、音に関しては標準機能では、beepとPCM再生の二種類しか用意されていない。 これでは寂しいので、PSGにデータを設定するDA(デスクアクセサリ)を多数作り、イベントに応じて適宜呼び出さすようにした。 鍵盤や各ピクトグラムをクリックすると、それぞれの音が再生される。なお、「YAHOOO!」だけはPCM再生である。PSG発声とPCM再生が同時に行われるのが(考えてみると不思議はないが)興味深い。 「スターウォーズのテーマ」がよたっているが、いささかくたびれたMSXマウスのせいにしておこう。 |
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■MSXView PageBOOK(6)
いささか濃ゆくて難解なハナシが続いたので、ほっとするBOOK作品を紹介したい。 ベルーシ氏の「くまのべねでぃくと」。 NOAS氏作「GSVSTD.COM」の説明BOOKでLLP氏とともに触れられていたベルーシ氏の作品である。 もともとはお子さん用に作られたものと、どこかに書かれていたように思う。たしか好評によりシリーズになっていたはず。 主人公の「くまのべねでぃくと」の体の各部にまつわるショートストーリーのオムニバス作品。 特に「あし」のストーリーが、公表当時人気を博したので取り上げた。 おかあさんがどうなったのかは作中では語られず、なんとなく多くの人は「死んじゃったのだろう」と思っていたようだが、自分の考えは異なる。 母グマは子グマが独り立ちできるとみなせば急に邪険に扱い、自立を強制する習性がある。こうして別れた母を「べねでぃくと」は懐かしがって涙したに違いない。ヒグマであれば、まだ2〜3歳だから無理もなかろう。まあ簡単に「死んじゃった」としたくない願望と受け取ってもらってもいいけどね。 作成に当たっては、PageBOOKの基本的な機能のみ使われている。基本的な機能だけでも十分ストーリーテリングができるという見本である。 ストーリーを選択したあとは、一定時間毎に自動的に改ページされる。多少ゆっくりに感じるが、これは子ども向けを意識したものであろう。 子どもが喜ぶさまを思い浮かべながら工夫を凝らす親バカぶりが想像されて、微笑ましくも好感の持てる一品である。 |
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■MSXView PageBOOK(5)
「GSVSTD.COM」の作者、NOAS氏の手になる説明BOOK。 ■ グラフサウルスについて 株式会社ビッツー(BIT2)の「グラフサウルス」は、最も普及したMSX用お絵描きソフトと思われる。「MSXマガジン永久保存版(1)」に収録された公式エミュレータMSXPlayerにも付属しており、「いまだ現役」と言っていいかもしれない。ここではGSVSTD.COMに関わる保存形式について触れる。なお、「グラフサウルスver.2」を前提とする。 グラフサウルスの保存時のオプションは、「SRN」「LIB」「PLT」「TIR」「CMP」「BSV」の6種類。「SRN」は1画面をパレット情報ごと保存。「LIB」はパレット情報なしで領域指定による部分保存、ライブラリ形式という。「PLT」はパレット情報のみ保存。「TIR」はタイル情報のみ保存。「CMP」はパレットごと圧縮保存。「BSV」はBASICのBLOAD形式で保存。 GSVSTD.COMに関係するのは、このうち「LIB」と「PLT」。ライブラリ形式ではパレット情報は含まれないので、デフォルトから変更した場合はパレット情報を保存する必要がある。 ■ GSVSTD.COMの使い方 GSVSTD 入力ファイル [出力ファイル] 入力ファイル:グラフサウルスのスクリーン7のライブラリファイルを指定。拡張子を省略すると「.GL7」と解釈される。 出力ファイル:MSX-View標準ファイルのファイル名。拡張子を省略すると「.#GS」になる。出力ファイル名全体を省略した場合は、入力ファイルの拡張子を「.#GS」に変えたものになる。 出力先のドライブやディレクトリを変更する場合は、ファイル名まで入力する。(拡張子は省略可能。) 最低限の操作だけで標準ファイルが作成されるのがうれしい。 (参考) 作成される標準ファイルの構造 ID:"gs" プライベートデータ:なし。"GSVSTD V1.0"の文字列を入れている。 スタンダードデータ: STD_SIZ:ライブラリのサイズによる。 STD_MOVEPEN(0, 0)にPENを移動。 STRD_COLICON:色番号1〜15について、そのライブラリで使用されている色の数だけデータが連続する。オンドットの色=色番号(1〜15)、オフドットの色=0、色番号0の分は作成しない。 このあたりは、「MSX-Datapack turboR版」を持っていないと訳が分からないだろうな。 ■ パレット情報の反映の仕方 PageEDITでパレット情報を反映する際は、LDPL7.DAを使用する。使い方は次のとおり。 LDPL7.DA を環境変数VIEWDAで指定しているディレクトリに保存。 ディスクアクセサリ(LDPL7.DA) を起動し、「*.PL7」のファイル名のパレット情報ファイルを指定する。 PageEDITで画像データを読み込んだあと、LDPL7.DAを用いてパレット情報を反映させる。作成したページ毎にパレット情報は記録されるので、PageBOOKを見るときは自動的にパレットは変更される。 なお、PageBOOKが終了したあともパレットは初期化されないので、ディスクアクセサリの「画面設定」を用いて初期化する必要がある。 GSVSTD.COM及びLDPL7.DAは、ASCATさんの「MSXフリーソフトウェア100選」に収録されているGSV.PMAに含まれている(はず)。その他、MSX View関係のPageBOOK等が多数含まれており、MSX Viewを使いこなすには何とか入手したいところである。 自分の場合は、ASCII-NET(MSX-NET)健在の頃にリアルタイムにダウンロードしたもんじゃけんどもね。 |
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■MSXView PageBOOK(4)
若干の補足。 衣装ケース二箱分のフロッピーディスクから、1991年7月6日付けASCII-NETにおけるLLP氏の書込みログを発掘。一連のPageBOOK作品に関する説明文の一節である。これによると、PageBOOK(1)及び(3)と、(2)とでは色塗りの方法が(たぶん)異なる。 以下の説明は(1)及び(3)に係るものである。 LLP氏は、MSX Viewのほか、HAL研のスキャナとHALNOTEを使用。また、スキャンした画像修正はグラフサウルスを使用。 手順は、次のとおり。(LLP氏の説明文から再構成。) (1) スキャナで原画をSCREEN7(BSAVE形式)で取込む。 (2) スキャンしたデータをグラフサウルスで読込み、所要の修正を加えてセーブ。 (3) セーブしたファイルの拡張子を「.SC7」にリネーム。 (4) リネームしたファイルをスキャナ付属のソフトである「グラフィック・エディター」で読込む。 (5) セットアップメニューで、「ロード」又は「セーブ」を選び、「圧縮フォーマット」(G-Editerと表示のある方)を選択して一旦セーブ。 (6) セットアップメニューで、「スクリーンモード変更」を選び、「スクリーン6」に変更。改めてセーブしたファイルを読込む。なお、このとき、パレット0で描画されている場合は、パレット1に変更すること。 (7) セットアップメニューで、「ロード」又は「セーブ」を選び、「BASIC」を選択してセーブ。ディスク上には「*.SC6」のファイルができる。 (8) HALNOTEから「SCAN」を起動。「BASIC読込」を選び、セーブしたファイルを読込む。 (9) 必要な範囲を指定して「登録」。これでMSX-ViewのpageEDITで扱えるファイルができる。なお、このとき指定する範囲は必要最小限にすること。そうしないとファイルが大きくなるだけでなく、編集時の「前出し」「後送り」の作業時に困ることになる。 (10) pageEDITで、セーブしたファイルを「組込」により読込む。 (11) 読込んだグラフィック(原画)の上に色を載せていき、最後に原画を「前出し」すれば完成。 PageBOOK(1)で紹介した女の子のイラストの線画部分は、このような手順で作成されたものと思われる。(9)までの手順は、白黒2値の画像について、1つのピクセルを1ビットに圧縮する作業である。例えば、1バイトのデータが「11000000B」であったとき、「画像あり」のピクセルが2個、「画像なし」のピクセルが6個連続していることを意味する。MSX Viewの共通画像データはこのような構造になっているものと推測される。 PageBOOKでビットマップデータが扱えるようになって、表現力が向上するのはありがたいが、上述の作業はやはり面倒っぽい。だけでなく、MSX ViewのほかにHAL研のスキャナとHALNOTEを用意するのは、いささかハードルが高い。 そこで登場するのが、PageBOOK(2)で紹介されていたNOAS氏作の「GSVSTD.COM」というツールである。GSVSTD.COMを使えば、グラフサウルスで描いた画像ファイルを直接、PageEDITで使える形式に変換することができる。(つづく) ※おまけのトリビア:LABレターには「BOOK」というツールが掲載され、のちのPageBOOKに近い機能が提供されていたらしい。 |





